どうせ死ぬなら「がん」がいい 宝島社新書

中村仁一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800202864
ISBN 10 : 4800202868
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
219p 18cm

内容詳細

がん、そして医療の常識を覆す異色の医師対談。がんは放っておくと増殖・転移し、痛みにのたうち回って死に至る…という悲惨なイメージは、医療界のでっちあげだった。20年来、「『がん死』のお迎えは最高。ただし、治療しなければ」(中村)、「がんの9割に抗がん剤は効かない。患者よ、がんと闘うな」(近藤)と言い続け、実際に多くの「がん放置患者」の穏やかな臨終を見届けてきた2人が、がんという病、医療の実態、そして人間の死について語り尽くす。

目次 : 第1章 がんの誤解を解く(どうせ死ぬなら「がん」がいい/ 治療しなければ、がんはけっこうな病気/ がんが痛むのではない。治療で痛む ほか)/ 第2章 医療に殺される(「がんにかかるとすぐ死ぬ」イメージは医療が作った/ 99の死屍累々は隠して1の成功例だけを強調/ 胸部CT検査2回で「避難」レベルの被ばく ほか)/ 第3章 日本人と死(死に目に立ち合う症候群/ 臨終のすったもんだ/ 胃ろうと「生かすことはいいことだ」 ほか)

【著者紹介】
中村仁一 : 1940年生まれ。京都大学医学部卒業。財団法人高雄病院院長、理事長を経て、2000年2月より社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所所長、医師。1996年4月より、市民グループ「自分の死を考える集い」を主宰

近藤誠 (医師) : 1948年生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学医学部放射線科入局。83年から同大学医学部放射線科講師。がんの放射線医療を専門とし、乳がんの乳房温存療法を積極的にすすめる。また、医療の情報公開にも力を注ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • sas さん

    がん治療は放置が一番という主張のお二人の対談本。「がんは痛むのではない。治療で痛む。」「がんの9割は末期発見・治療断念、放置がいちばん」「病院に寄りつかない人は確実に長生き」「医療は恫喝産業。不安をあおって患者を増やす」「がんやインフルエンザをめしのタネにする人々」「人間ドックを受けたために、がんで玉砕」「がんの9割に抗がん剤は無意味」「手遅れの幸せ。安らかな自然死」等々、現在の医療、ガン治療を根底から覆す主張です。いつかは必ず来る自分の死を真剣に考える人は読んでおいたほうがいいと思う。

  • akira さん

    新書。2012年頃の本。日本で最初にがん告知を始めた先生の対談。がん治療はかえって寿命を縮めるという観点から書かれた内容が多い。ほんと、どちらが正しいのかわからなくなってくる。どちらにも信頼あるデータがあるだろうし、判断は個人によるかなと。胃ろう、抗がん剤、放射線治療。どれも体に負担をかける。そして、その中にムダなものはないのか。ある種、元気なうちの本人の意思決定は大事だなと。家族の気持ちもあるが、そこもまた難しい。どう最期の生を生きるか。死は必然なのだから。「死に方は、生き方ですからね」

  • シロー さん

    父の抗がん剤治療は第四段階に突入。その前に脳への転移が認められ放射線治療。抗がん剤投与前は普通に生活していたのが今や階段の昇り降りすら儘ならない現状に本書で指摘されている「がんもどき」治療によって寿命を縮めているようにしか見えないのだが本人は抗がん剤を止めた途端全身に転移すると頑なに信じ込んでいて周囲の声には全く耳を傾けない状態。人間、死に瀕すれば縋りついてでも生きたいと思うのは当然で、その心理を金儲けの材料にする「医療」全般へのムカつきが止まらない。

  • アーモンド さん

    どうせ死に方は選べないし…と思いながら、ちょっとした興味と参考になればと思い読んだ。が、目からウロコの話満載、医者がこんな事言っていいの⁇というぶっちゃけ話まで興味深かった。納得しつつ、もし自分が癌になったら、一切の治療をしないでいられるかは、まだ自信がないです。死にゆく姿をきちんと家族に見せられる人になりたい。

  • 林 一歩 さん

    逆説的にタイトルには納得。

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人物・団体紹介

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中村仁一

1940年長野県生まれ。医師。京都大学医学部卒業。財団法人高雄病院院長、理事長を経て、2000年2月より社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所所長を務め、末期の肺がんにより、2020年9月に同所を退職。1985年10月より、京都仏教青年会(現・薄伽梵KYOTO)の協力のもとに、毎月「病院法話」を

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