ロックの歴史 講談社現代新書

中山康樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062882705
ISBN 10 : 4062882701
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
追加情報
:
256p;18

商品説明

イギリスこそ揺籃の地

ロックの歴史を追った本は山のようにあるが、面白いのは、どれも光のあて方が違い、浮かび上がる姿が異なるところ。この本では、アメリカの音楽を海の向こうで聴いていたイギリスをロック揺籃の地としている。多くのバンドのさまざまな試みの末、ビートルズが世界を制覇すると、それを受けたアメリカから新たな音楽が聴こえ始める。数々の仮説も斬新だ。(CDジャーナル Book Review)

(CDジャーナル 2013年 8月号より)

内容詳細

英米が洋楽の「受容」と「誤読」を経て影響し合い、「ロック」が誕生、「分化」していくまでを明快に説く、ロックファン必読の書。

【著者紹介】
中山康樹 : 1952年、大阪府生まれ。「スイングジャーナル」編集長を経て、現在は音楽評論家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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有名どころのアルバム紹介と思いきや、クリ...

投稿日:2017/09/20 (水)

有名どころのアルバム紹介と思いきや、クリフ・リチャード&シャドウズがブリティッシュロックの出発点であること、ヤードバーズがブリティッシュロックのスタイルを確立させたこと、などの英国ロックを中心とした構成が興味深かった。とりわけ、クラプトンが先鋭的なクリーム時代の演奏からデレク&ドミノスの「ゆるい」スタイルに変化していった背景が良く理解(自分ではデラニー&ボニーをフォークデュオと勘違いしていたこともあるが)できた。さらに、ディランやザ・バンドに代表されるアメリカという大きな音楽市場の懐深さにも言及していて、ロック音楽が進化してきた「歴史」が分かる、優れた1冊である。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 雲をみるひと さん

    ロックミュージックを60年代のUKで成立したものとして、主要な出来事を年代順に解説したもの。60年代の記載が大半だが、前後の時代にも触れられていて、また、ビートルズ、ストーンズ、レッドツェッペリンなど主要なグループについては詳しく触れられている。個人的には音楽を理屈っぽく考えたことはないが、黒人ギタリストたちやボブディランなどのUSのプレーヤーとの関係や当時の時代背景も踏まえて解説されていて参考になった。

  • akihiko810/アカウント移行中 さん

    英を中心としたロック史。印象度A  この手のロック史はチャック・ベリーから始まるのが定説だが、本書ではアメリカの「ロックンロール」とイギリスの「ロック」を明確に分けていて、ロックの始まりを英のクリフ・リチャード&シャドウズと定義している。ビートルズ、ストーンズ、ディラン、ジミヘンと有名どころに章を割いていて、それだけでなくロック史的に鑑みられることの少ない、ヤードバーズ、ザ・バンド、レオン・ラッセルのロック史上の重大な役割を指摘している。ロックに興味ある人は面白く読める良書

  • 佐島楓 さん

    主に1960年代から70年代にかけてのイギリス・ロック史。この時代が懐かしい方、ビートルズやボブ・ディランといったミュージシャンに思い入れがある方なら楽しめると思う。

  • TSUBASA さん

    1954年、「ロック・アラウンド・ザ・クロック」によって大衆音楽として姿を見せたロック。その歴史は米と英の間を輸出入が繰り返されるにつれ進化を遂げた音楽だった。まず、題名が不適切。『ロックの黎明期』とでもすべき。確かに60年代はロックが1年ごとに姿形を変え、成熟していった時代で面白いのはわかるが、70年代以降のロックシーンをまるっきり無視とはいただけない。例えるなら日本史の授業と称して戦国時代しか学ばないようなもの。興味深いんだけどさ。なお、多少60年代ロックシーンを知ってないと楽しめないかも。

  • おおにし さん

    私にとってのロックとは、ツェッペリン以降のハードロックとキング・クリムゾン以降のプログレのことなので、これぞロックの歴史と言われてもちょっと違和感がある。しかし中山さんの語る50〜60年代のロック史はとても興味深いものであった。今でもずっとボブ・ディランがもてはやされるのは何故かよくわかったし、英米ロックの融合にレオン・ラッセルの果たした役割など興味深い話題が多い。この機会にウッドストックのライブ盤でも聴いてみようかと思う。

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人物・団体紹介

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中山康樹

1952年、大阪府堺市生まれ。ジャズ専門誌「スイングジャーナル」編集長などを経て、独立後は音楽評論家として活躍。「スイングジャーナル」時代には、現地取材で多くのジャズ・レジェンドと親交を深め、とくにマイルス・デイヴィスについては、そのレコーディングに立ち会うなど、「マイルスにもっとも近い日本人」と呼

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