愛の国 角川文庫

中山可穂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041031766
ISBN 10 : 4041031761
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
追加情報
:
528p;15

内容詳細

ファシズム政権下で同性愛が禁じられている近未来の日本。ミチルは、公演中の落下事故で記憶と最愛の人を失った。秘密警察に追われ、収容所へ送られてしまうが、レジスタンスに助けられ、自分が何者なのかを問いながら巡礼路を歩き続ける。十字架を背負い、苛酷な運命に翻弄され、四国遍路からスペインの聖地へ。孤独な魂の遍歴と救済、壮絶な愛のかたちを描いた王寺ミチル最後の黙示録。文庫版のみ台湾版前書きを特別収録。

【著者紹介】
中山可穂 : 1960年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒。93年『猫背の王子』で作家デビュー。95年『天使の骨』で朝日新人文学賞を、2001年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yokki さん

    「猫背の王子」「天使の骨」に続き3作品目。 完結編。 ミチルさんにどハマりして、2日で読み終えてしまった。 同性愛を感じられた、ナチス政権のような偏った独裁政治をしているという、別次元の日本のお話。 30代になってもミチルさんは皆から愛され、助けられ、死にたいと思っても死に切れず、もがきながら人生を歩んでいく。 人間、切っても切れない縁というものがあるのかな。 悲しい辛い部分もあったけれど、読んでよかった、すごく面白い作品でした…!

  • せら さん

    完結編から読んでしまいました。前作を読んでなくても楽しめました。シリーズ最初から読みたいです。

  • ゆいまある さん

    同性愛が禁じられた近未来。主人公は芝居の天才。女性は誰しも彼女に惚れる(バンコランみたい)。秘密警察を避けて、歩き遍路に化けて四国を巡礼(これを四国で読む幸せ)。しかし収容所に入れられてしまい、そこで運命の出会いが。最後は独裁政権に抗う戦いに巻き込まれる。狂気のような愛のために。自己愛の強い設定なんだけど、正直で澄んだ文章に強く胸を打たれる。豪華絢爛な舞台の世界や、タンゴに酔ううちにあっという間に読み終えた。やはり中山可穂作品は全て買って読むと決めた。

  • Ciel さん

    ラストは何だかあっけなかった気がする。全2作については、忘れているのがほとんどだったので、これが初めてという気持ちで読むことができた。それでも、面白いというか惹かれる。こんな日本になって欲しくない。文学の世界だけじゃなく現代でも当たり前に思われる世の中になって欲しいと願う。 ミチルは愛の国に行けているといいな。

  • 蓮華 さん

    中山さんの小説を読む時には、それなりの覚悟が必要だと思う。物語はまるで自分事のように思え、胸が重くなる。涙が溢れる。しかし私は、自らその状況を欲してしまう。今回の作品では、それらが特に顕著に現れた気がする。どうしても現世と切り離して捉えることができなかったからだろうか。ミチルさんのことをもう、愛せずにはいられない。そして私はやはり、中山さんを尊敬しているし愛しているとあらためて感じた。彼女の実直さや強さ、命を捧げてまでして書いているかのような熱量。血のかよった文章。中山さんが小説家で本当に良かった。

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中山可穂

1960年生まれ。早稲田大学卒。93年『猫背の王子』でデビュー。95年『天使の骨』で朝日新人文学賞、2001年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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