読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 星規夫 さん

  読了日：2012/11/11

  ヨーロッパの演劇の潮流を概観できる良い本。戯曲の見方がより幅広くなった気がする。イプセンの存在の大きさをより詳しく実感することになったが、それにしても、『人形の家』のノラはやることが極端すぎるよなあ、という印象をぬぐい去れない。歴史的にもそう言う批判は数多くなされていたようである。ノラの急変はあまりにも逸脱していると。しかし、その逸脱こそが革新であり、その飛躍から伺える愚直さ、もっと言えば愚かさも含めて『人形の家』は傑作なのだ！　……と思うことにした。

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