日本人のアジア認識 世界史リブレット

並木頼寿

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784634346604
ISBN 10 : 4634346605
フォーマット
出版社
発行年月
2008年03月
日本
追加情報
:
21cm,83p

内容詳細

欧米的な普遍性に接近し、社会の変革を試みた近代日本。明治の近代化が進む中で芽生えた日本人のアジア観が、日清戦争、「大東亜戦争」などをへて、どのように変化していったか。近代の日本とアジアの関係を考える。

【著者紹介】
並木頼寿 : 1948年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻、中国近代史、近代日中関係史。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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山川出版社から発行されている「日本史リブ...

投稿日:2021/06/27 (日)

山川出版社から発行されている「日本史リブレット」ではなく,「世界史リブレット」のなかの1冊(66巻目)です。今日でも,様々な問題が生じている「日本人のアジア認識」について,主として「近代」の事象を,豊富な図版とともに,理解できる好著です。単に,過去の事象を知るだけでなく,「歴史の重荷と二十一世紀の可能性の模索」という最後の章に現れているように,現代的な意義,今後の在り方を考える思考の土台となる知識が得られます。(2008年3月31日 1版1刷発行)

梨杏 さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鍵窪錠太郎 さん

    日本人のアジア認識、とりわけ対中認識を中心に書いており、幕末から明治にかけての近代化への成功と、清朝末期の没落した中華文明(清朝だから満州系だけれど、それはさておき)など色々な要素が複雑に絡み合い、結局日本人のアジア認識は纏まらなくてそのツケは、当時は他のアジア地域に、今は自国に回っている様に思える。やや消化不良感が否めないが、著者の「「先進の日本」が他の「更新のアジア」を指導し、リードするという幕末・明治以来の「近代」の日本人の思いは、そろそろ使用済みとなりつつあるように思える」という意見には同意見。

  • ドウ さん

    日本の近代に於けるアジア観について基礎的な知識を載せた薄いブックレット。日本のアジア主義・対中認識はかなり難しい問題だけど、時々こういう本を読むと自分なりに再考する良い機会になる。そもそも日本は(ヨーロッパ的意味での)近代に突入したのかとか、日本のアジア認識は果たして1945年前後で変わったのかとか。

  • 搖珞 さん

    私たちは、もっと自国について知るべきだ。

  • 紙魚 さん

    アジア認識と題してあるが、その実はほぼ対中認識について書かれてある。敬い、畏れ、蔑み、協力関係を模索したり、進出侵略の地として捉えたり、あるいは解放の対象と見たり。近代日本人が中国に抱いた様々な考えが述べられている。特に目新しいこともない。中国との関係史については層が厚いため、類書を読んだことのある人にはもの足りないでしょう。

  • こずえ さん

    表紙がまさにそれ。 日本人は海外をどうみてきたかをまとめている。現代日本が海外をどう捉えているかの本と合わせて読むと面白い(その手の本で良書が思いつかなくてすまない…)

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人物・団体紹介

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並木頼寿

1948年新潟県生まれ。2009年逝去。東京大学大学院総合文化研究科教授(逝去時)。中国近代史、近代日中関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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