蕪村俳句集 付・春風馬堤曲 他二篇 岩波文庫

与謝蕪村

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003021019
ISBN 10 : 4003021010
フォーマット
出版社
発行年月
1989年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
尾形仂 ,  
追加情報
:
15cm,319p

内容詳細

俳人は自分の句集など出さなくてもいいというのが蕪村(1716‐83)の口癖であったが、実はひそかに自選句集を書き進めていた。しかし死によって未刊、しかもひとり娘の婚嫁の資として頒布されてしまう。長年にわたり自筆句集を求めていた校注者は、約7割を復元、本文庫には、その1055句に「春風馬堤曲」など俳詩3篇を加え一本とした。

目次 : 蕪村句集/ 蕪村遺稿/ 蕪村自筆句帳抄/ 俳詩(春風馬堤曲/ 澱河歌/ 北寿老仙をいたむ)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • NAO さん

    江戸中期の俳人与謝蕪村は、芭蕉の行脚生活に憧れてその足跡を辿るほど芭蕉を慕った蕪村だが、同じように写実主義を貫きながら、芭蕉とは決定的に違うところがあるように思う。それは、芭蕉の写実は「わび」「さび」を追及しているのに、蕪村の写実は、それとは全く逆ともいえるような艶っぽさがあるというところだ。「鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉」「さしぬきを足でぬぐ夜や朧月」「公達に狐化けたり宵の月」などを読むと、蕪村の王朝文学への憧れのようなものも感じられる。

  • 絹恵 さん

    白に映す純粋性と永続性が、ある意味では閉鎖性を生み出し、それにより徐々に本来持っていた色彩が霞み、失っていくように感じました。焦る気持ちと褪せる気持ちが記憶の色を点滅させて、季節と季節を繋ぎます。その瞬間だけは、意識が自由になります。そうして最後の声が明ける空の、望んだ白さに溶けていくのだと思います。

  • lily さん

    蕪村の句 自然を愛でる 平和かな /自然愛 無垢な心で 老年も /人生の 不安掻き消す 自然愛 /旅人の 自然と踊る 一体感 /つと入りや 伊勢の風習 拍子抜け /夏の夜や 古き書読む 岩波娘 /千五百句 読んだ実力 侘しけれ

  • みやび さん

    「公達に狐化けたり宵の春」蕪村はこんな俳句を詠む人なんだと驚いたと同時に、微笑ましくも感じた。どこか雅やかで絵画のような情景が鮮やかに目に浮かぶ。また、春夏秋冬の季節ごとに句がまとめられているため、その時々の当時の日本の風景や暮らしや季節感などが、蕪村の目を通して感じられるのがとても心地良かった。今はもうない景色や空気、匂いがこの俳句集の中にある。もっと深く俳句を味わってみるのもいいかなと思えた一冊です。

  • 寝落ち6段 さん

    「俳句とは五感を客観的に絵に表したもの」と新聞の俳壇で指導をされている先生に伺った。主観的に描くと、人はそれぞれ感覚が違うから伝わり方が鈍くなる。誰でもわかる言葉で、客観的に五感を表現し、一枚の絵のように情景が頭の中に現れるものが良い。蕪村の俳句は鮮やかな絵であると感じる。「動く葉もなくておそろし夏木立」あるはずの動もなく音もない巨大な夏の森がちっぽけな自分に押し寄せてくる感じ、その脅威に情景の中の自分はあんぐりと口を開けただ底知れぬ怖さと自分の小ささを感じる。蕪村にガツンと殴られるような写実感が楽しい。

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与謝蕪村

1716‐1783年。江戸時代中期の俳人・画人。摂津国東成郡毛馬村に生まれ、若き日に江戸へ下向、以後関東・東北地方を遊歴して、画と俳諧を修業。36歳で帰阪して、丹後・四国地方を画家として歴訪、京都に定住した。55歳で夜半亭を継いで宗匠立机。俳句と画が映発し合い交響する「はいかい物之草画」(俳画)を創

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