本懐

上田秀人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334912215
ISBN 10 : 4334912214
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
追加情報
:
260p;20

内容詳細

大石内蔵助、織田信長、狩野融川、堀直虎、西郷隆盛、今川義元“切腹の間際”を、時代小説の雄が鮮烈に描き出す傑作短編集。

【著者紹介】
上田秀人 : 1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。’97年、桃園書房主催第20回小説CLUB新人賞佳作。2010年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年版「この時代小説がすごい!」文庫書き下ろし部門作家ランキング第1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    切腹に纏わる6人の最期。切腹にもいろいろある。追い腹・詰め腹・諫言腹・無念腹(切腹の手順の逆)・・一気に読めた。息子・主税を思う大石内蔵助ではこんな親心も有りだなぁと思った。そして今なお沢山の謎が多い織田信長。この人抜きでは戦国は語れない。西郷の最期もまた後の世の人の心を離さない。時代が求め、時代に飲み込まれた男・西郷。タイトル『本懐』とはを考えさせられる。ここの6人は本懐を遂げたのだろうか?カバーは介錯を連想されて切ない。

  • とん大西 さん

    上田さんの作品はまだ3作目ですが、硬派な作風に魅力を感じています。今回は英雄達の「切腹」、というか忌わの際にまつわる6つの物語。戦国から幕末にかけて天寿を全うすることなく、腹を切らなければならなかった武将達の心奥。現代と死世観は違うにせよ「潔さ」という言葉では片付けられない哀愁と無念、怒り恨みを全編にわたって感じました。中でも大石内蔵助の『親心腹』がいい。斬新な解釈とは感じつつも1話毎の作者の後書きを読むと共感共感。「あるかもしれんなぁ〜」と大きく唸ります。信長や西郷の話も見せ場タップリ。読応え大の良作。

  • ケンイチミズバ さん

    徳川による長い長い世襲、その安泰を黒船が揺らした。前例主義を譲らぬ幕閣、進歩的な進言も身分が低いほど上には届かない。何が大老か、お前らこそ皆切腹してしまえ。あー腹立たしい。まるで自分のこれまでの会社人生を見ているようであった。「お手伝い」よいこの日課のことではない。江戸城の改修工事や徳川家檀家の増上寺の改築などを命じられ、名誉として受けることだ。自腹なので外様大名の国元は財政破綻する。色んな理由の切腹があり、どれも無念だ。つめ腹を切るというのは現代にもある。上層部に代わり下が責任を背負う。下っ端は辛いね。

  • Kaz さん

    サムライの責任の取り方としての切腹を題材にした短編集。大石蔵之介、織田信長、西郷隆盛、今川義元などの有名どころから、堀直虎、狩野融川という埋もれていた人々まで、それぞれの思いが胸に迫った。中でも外様から譜代になったが、運に恵まれず幕府が瓦解し朝敵となってしまい、その責を負って果てた堀直虎の話が印象に残った。自らの判断ミスで、藩滅亡の危機を招いた責任をとった彼の振る舞いは、手段の是非はともかく、上に立つもののあるべき姿といえる。

  • aloha0307 さん

    まず「まえがき」におや?切腹について詳述が。切腹の話ですから失敗・無念という感情があるはず、いっぽう書名は 本懐〜読めば理由が判りますよ 本編には6つの切腹の場面。白眉は大石内蔵助「親心腹」 これまでにない死生観の発露です。我慢が足りず、家 を改易にさせた内匠頭 そして嫡男:主税を切腹に導いた同胞への呪詛に背筋が凍ります。人間ってなんと愚かで、怠惰で、儚いものなのか...

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上田秀人

1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。’97年、桃園書房主催第20回小説CLUB新人賞佳作。2010年、『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年版「この時代小説がすごい!」文庫書き下ろし部門作家ランキング第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載され

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