神の守り人 帰還編 偕成社ワンダーランド

上橋菜穂子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784035402909
ISBN 10 : 4035402907
フォーマット
出版社
発行年月
2003年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
22cm,316p

内容詳細

ロタ国のことはロタ人にまかせろという忠告を無視し、アスラを連れて逃げるバルサ。執拗にアスラを追う謎の女シハナは、バルサに重傷を負わせる。アスラは「神の守り人」なのか、それとも「災いの子」か。〈受賞情報〉小学館児童出版文化賞(第52回)

【著者紹介】
上橋菜穂子 : 立教大学大学院博士課程修了。専攻は文化人類学。オーストラリアの先住民族であるアボリジニを研究。女子栄養大学助手を経て、現在川村学園女子大学助教授。文化人類学的視点を生かしたファンタジーを書く。著書に『精霊の木』『月の森にカミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、サンケイ児童出版文化賞)『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)『夢の守り人』(路傍の石文学賞)『虚空の旅人』などがある。2002年巌谷小波賞受賞

二木真希子 : 愛知教育大学美術課程卒業後、テレコムアニメーションフィルムに入社。フリーを経て現在はスタジオジブリでアニメーションの原画を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • R さん

    神を宿らせる少女を救う物語でした。救うと書いたものの、実際は本人が何を選ぶかというところが重要で、その選択について、バルサの想いと優しさが強い支えとなっていくというところがお話としてとても面白い。国や、民族といった、一見複雑で難しいことに巻き込まれていると思いがちなところに、少女がその立場にいるという悲劇よりも、一人どう生きるかということに目を向けさせるというのが秀逸至極で感動的でした。殺陣も充実していて、毎回思うが児童文学とは何か考えさせられる一冊でした。

  • ちはや@灯れ松明の火 さん

    国の行末を左右する少女を巡り二人の女が対峙する。片や駒と見做した人間を配置して遊戯盤に見立てた国を変えようとし、片や血の快楽に溺れそうな少女を人の道に引き戻そうとして、其々裡に揺るがぬ信念を秘め。異なる民族、時を経て変質した歴史観、差別、貧富の差、賢明な為政者の奮闘も虚しく国を蝕む不満と不信の亀裂。病み衰えた国家を治めるのに必要なものは恐怖に等しい力か、迂遠で難儀な信頼の構築か。そして神と人との狭間で揺れ動く少女もまた、ひとつの決断を下す。その瞳に浮かぶ景色は凍てつく冬の湖面か、紅い花咲く春の野か。

  • Rin さん

    【図書館】怒濤の展開と国の在り方、政治、民族間の問題にまで踏み込んだ内容。読み手も真剣に向き合って読まされる。子どもであるアスラを通して、たくさんの問題を投げ掛けられている。そのアスラに背負わされた問題はとても重たくて、潰れてしまいそうだけれど。でも、バルサが伝えようとしたことや、話してくれた言葉に一緒にいた時間が支えてくれていた。バルサの強さに、タンダの優しさが救い。国はもちろん、ふたりの兄妹の未来が健やかであって欲しい。兄妹が政治や陰謀、策略に巻き込まれるのは辛いけれど成長が眩しかったです。

  • Rosemary* さん

    アスラに来訪した神と対峙し封じ込まれた人間としての魂が帰還する。幼き子に宿った怖ろしい力を利用しようと目論む大人たち、殺めることに躊躇いを持たなかったアスラに、体を張って守り抜くバルサたち。尊い決断をしいまだ目覚めぬアスラを胸に抱きながら一面に咲き始めたサユラの花が揺れる野で語るバルサの一言一言が胸につまります。怒涛の後の穏やかさが余韻を残す。

  • 万葉語り さん

    守り人シリーズ6冊目。それぞれが描く理想像のために、シハナもバルサも命がけで戦っている。ただその違いが多くの犠牲を生んでしまった。民族や宗教の問題まで含んだ児童書。最後のバルサとチキサの会話の場面がすばらしかった。2019-011

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人物・団体紹介

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上橋菜穂子

1962(昭和37)年東京生れ。川村学園女子大学特任教授。オーストラリアの先住民アボリジニを研究中。著書の、『孤笛のかなた』(野間児童文芸賞)の他に、『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞、バチェルダー賞)、『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)、『夢の守り人』(路傍の石文学賞)、

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