自由貿易は私たちを幸せにするのか?

上村雄彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784861871399
ISBN 10 : 4861871395
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
167p;19

内容詳細

トランプのアメリカ、EU離脱のイギリス…問題の本質は「自由貿易vs保護貿易」という対立ではない。環境や人権を守り貧困・格差を是正する新たな貿易ルールが求められている。内外の研究者やNGOリーダーによる分析と提案。

目次 : 序章 公正な貿易のルールを創りだす/ 第1章 人びとを幸せにする貿易協定を求めて―世界「貿易」の変容とメガ経済連携協定の脅威にどう立ち向かうか/ 第2章 自由貿易にNO!と言う欧米の市民社会/ 第3章 途上国にとってのメガ経済連携協定―貧困・開発・人権と貿易はどのように調和できるのか/ 第4章 自由貿易で誰が得をし、誰が損をするのか―「経済効果の」真実/ 第5章 多国籍企業をどのように規制するか―パナマ文書とグローバル・タックス

【著者紹介】
上村雄彦 : 横浜市立大学学術院国際総合科学群教授。大阪大学大学院法学研究科修士課程、カールトン大学大学院国際関係研究科修士課程修了。博士(学術、千葉大学)。国連食糧農業機関住民参加・環境担当官、千葉大学地球福祉研究センター准教授などを歴任。グローバル連帯税推進協議会委員、グローバル連帯税フォーラム理事なども務める

首藤信彦 : 国際政治学者。伊藤忠商事勤務後、ジョンズホプキンス大学SAIS客員研究員、INSEAD客員教授、東海大学教授、衆議院議員(民主党、3期)などを歴任。専門は危機管理、予防外交、テロリズム研究

内田聖子著 : NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)共同代表。慶應義塾大学文学部卒業。出版社勤務などを経て2001年より同センター事務局スタッフ。自由貿易・投資協定のウォッチと調査、政府や国際機関への提言活動、市民キャンペーンなどを行う。TPPウォッチの国際NGOネットワークにも所属し、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、マレーシアなどの市民社会とともに活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    首藤信彦先生によると、貿易拡大構想の前提には、どういう社会をつくるのか、どのように国民の全体益を高めるかという構想がなければならない(43頁)。 内田聖子先生によると、RCEPが大きな問題となるのは、インドが参加しているからだ。インドは世界でも有数のジェネリック医薬品製造国。「途上国の薬局」。ガンジーは医薬品を自国調達できなければならないという思想のもと、国内のジェネリック医薬品産業を保護育成してきたという(87頁)。

  • Mc6ρ助 さん

    『TPPほどあからさまにアメリカの利益確保を前提とした貿易構想は、これまでにない。・・知的財産分野において、 その圧倒的な研究体制によって独占的な地位を維持してきた、・・ハリウッド映画の画像ソフトや、1928年の誕生以降ずっと、著作権と商標権を稼き続けているティズニーのキャラクター「ミッキーマウス」まで、・・・現在の稼き頭が独占的な地位を守り、 半永久的に利益を獲得できるようこ、アメリカはTPP交渉を組み立てた。(p40)』潰れて良かったTPP!!後半多国籍企業の規制について真面目に論評しているのは好感。

  • mochizo さん

    主にTPPのことを主に語っています。トランプ政権で評価できるものとしてはこのTPPが無くなったことですかね。医療の分野がめちゃくちゃになるところでしたからね。あと、このTPPの裏でRCEPという中国、オースラリア、インドを巻き込んだ経済締結活動があったことをほとんどしりませんでした。相変わらず政府は何かを隠しているのですね。まっ、色々な面を読んで見ると、このTPP問題がなんだったかがわかります。

  • 鍵盤の上で指を踊らせる詩人 さん

    北米自由貿易協定(NAFTA)で、2004年までに、アメリカの雇用、特に製造業で、100万人ものの雇用が失われてしまった事や、アメリカでは遺伝子組み換え作物や牛肉の成長ホルモンや塩素処理された鶏肉などへの規制がない事や、TPPで医薬品の独占特許が延長されてしまったら、医薬品が値上がりして、ジェネリック医薬品も買いにくくなるかもしれない事や、RCEPには医薬品の特許期間の延長や薬の登録に必要な臨床試験データの保護規定によりジェネリック医薬品の製造が妨げられてしまう問題点もある事を、その本を読み、知った。

  • しょうすけ さん

    自由貿易と聞くと関税が撤廃されて、国民一人一人の利益になるとなんとなく思っていましたが、本を読んだ後は実際歴を得るのは強欲な多国籍企業とその投資家ではないかと思うようになりました。tax havenを利用して支払う税金を極力減らし、その穴埋めを一般市民が払うという構図が自由貿易の実態なのでは。 

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