師匠、御乱心! 小学館文庫

三遊亭円丈

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094064995
ISBN 10 : 4094064990
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
320p;15

内容詳細

「もう決めた、あたしゃ、伝家の宝刀を抜く!」昭和五十三年、名人・三遊亭円生が、落語協会の方針に異を唱え、一門を率いて協会を脱退するという大事件が起こった。一番驚いたのは、他ならぬ円生の弟子たちである。寝耳に水の師匠の決断。寄席への出演も差し止められ、一門の前途は真っ暗に!弟子たちに広がる疑心暗鬼。崩壊する師匠との絆、そして訪れる突然の別れ。落語界を揺るがした大騒動の一部始終を内側から描いた問題作。騒動の後日譚と、三遊亭円楽・小遊三両師を招いて四十年後の本音を語った「三遊鼎談」を新たに収録。

目次 : 円丈真打披露/ 円楽の祝儀/ 円生登場/ 伝家の宝刀/ 深夜の長電話/ 悲劇の一門へ/ 円楽の逆襲/ 新協会設立/ 円生、小さんトップ会談/ 三遊協会・記者会見〔ほか〕

【著者紹介】
三遊亭円丈 : 1945年名古屋生まれ。明治大学文学部演劇科中退後、三遊亭円生に入門、ぬう生となる。1978年、真打昇進、円丈襲名。代表作「グリコ少年」をはじめとする新作落語で頭角を現し、テレビ・ラジオでも活躍。落語協会常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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三遊亭圓生の名跡に名乗りをあげた時はピン...

投稿日:2021/04/09 (金)

三遊亭圓生の名跡に名乗りをあげた時はピンとこなかったけど、この本を読んで納得。こんな騒動が過去にあったとは知っていたが、詳細をよく知らなかったから、三遊亭圓朝の因縁話のようで、とても面白く読めた。誰が悪いわけでもないのだろうが、人間とはかくも業の深い生き物なんだなぁと思った。

いえつん さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • fwhd8325 さん

    この騒動で印象に残っているのが、志ん朝。あのなんと言えない悔しそうで寂しい表情は、この著書を読むと一層突き刺さるようで痛々しい。巻末の鼎談で現在の円楽がどちらからも見方があるようなことを語っているけれど、いまだに圓生の名跡を継ぐことができない現実と重ねてみるとどちらにも根深い蟠りがあるのだと思います。落語界のためを思うと活躍の場が限られてしまった噺家ほど哀れなように思います、それは落語ファンにとってもマイナスでしかありません。

  • りつこ さん

    あくまでもこれは円丈師匠の目から見た落語協会分裂事件ではあるけれど、でも当時全て事後報告でただただ翻弄されるばかりだった円丈師匠が「いつかこのことを書いてやる」と思って書いたこの執念。そしてただの暴露本のようなものではなく、読み物としてちゃんと面白いことに感動。何の後ろ盾もない状態で協会に復帰してから新作を作り続け今に至るということがわかってるだけに、凄いとしか言いようがない。これを読んで一番喜んだのが先代の小さん師匠だったっていうのがまた面白い。楽しかった〜。

  • えみ さん

    円丈師匠から見た三遊協会の分裂騒動を過激に暴露している。円丈師匠がその時感じたことが臨場感あふれて伝わってくる。円丈師匠の本は初めて読んだが、とても面白くあっという間に読み進んでしまった。出版したての時の当事者たちの反応が追加されてたり、巻末の円丈師匠×当代円楽師匠×小遊三師匠の鼎談も興味深く面白い。

  • かんちゃん さん

    寄席や落語会で、先代圓楽一門の落語を楽しませて頂く機会がある。実に楽しい。面白い。この本に触れるまでは落語協会に騒動があったことさえ知らなかった。とはいえ、読む前と読んだ後とで何か変わったかと言えば、何も変わらない。相変わらず落語は好きだし、面白い。人間が集まれば、喧嘩もするし、仲直りもする。いろいろあるだろうけど、これからも落語という芸がずっと発展したらいいね。楽しめたらいいね。そういうことだ。

  • タツ フカガワ さん

    1978年、真打ち大量昇進に端を発する三遊亭圓生一門の落語協会脱退騒動の内情を明らかにして,ベストセラーとなった本の33年ぶりの復刊。41年前のこととはいえ、ここまで書くかという生々しい内容です。時代小説でお家騒動はいろいろ読んでいますが、本書は格別の面白さ。なにしろ読み物としてよくできています。

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