僕って何 河出文庫

三田誠広

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309409245
ISBN 10 : 4309409245
フォーマット
出版社
発行年月
2008年09月
日本
追加情報
:
15cm,183p

内容詳細

田舎から上京し、学園闘争真っ只中の大学に入学した僕。受験勉強の他に何も知らない母親っ子の僕が、いつの間にかセクトの争いや内ゲバに巻き込まれ、年上の女子学生・レイ子と暮らすことになる…。僕って何?青春の旅立ちを描いた、芥川賞受賞の永遠の青春小説。

【著者紹介】
三田誠広 : 1948年、大阪生まれ。早稲田大学文学部卒業。1977年、「僕って何」を「文藝」に発表し、芥川賞受賞。小説、評論、エッセイと幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    第77回(1977年)芥川賞。 東京で一人暮らしを続ける 僕の心象風景を 初々しく描いた作品である。 受験勉強ばかりの日々から、 大学に入った時の戸惑いが、清冽な筆致で描かれる。大学で、学生運動の嵐が吹き荒れていた 時代の風景が 「僕」の視点で浮かび上がる… あの時代 皆何を考えていたのだろうか …一体僕は何をしているのだろう… 若い戸惑いがいつまでも心に残る物語だった。

  • ケイ さん

    内田樹氏が「〜春樹にご用心」で言及していたので手に取る。中途半端だと思った。この男の子の反抗の理由も、彼女と暮らすきっかけも、学生運動に入ってしまうきっかけも。全てに流され、責任を取ることもなく、本当に痛いおもいも大してしていない。それで僕って何?なんて、ああこんな男は最低だと嫌悪感しか覚えない。この主体性のなさが若者を代表していると、芥川賞を取るキッカケになったのだろうか。「赤頭巾ちゃん気をつけて」の高校生の方が、よほど真剣に自分に問いかけているよ。そこで、内田氏が言及する部分を読み返してみた。

  • (*'ω' *)@k_s さん

    市立図書〜1970年代の学生運動における1人の青年の情動の変化を描いた作品。波に飲まれるように学生抗争に参加した主人公は、自分の居場所を求めながら自問自答し、何かに「属する」ことで安心感を得る。若さという溢れんばかりのエネルギーは、言葉巧みな者達に煽動され、激しく衝突する・・・無知に気付き、派閥を鞍替えしても何も満たされない。主人公にとって派閥幹部のレイ子は、それまで疎ましく思っていた母親と同じ「帰りたい場所」だったんでしょうね(*´∀`)〜著書初読。芥川賞受賞作。既読本で紹介されており手に取った1冊。

  • ましゃ さん

    学園闘争、内ゲバ、集団リンチ…田舎から都会の大学に出てきた軟弱な主人公は学生運動に巻き込まれる。そこにあるのは意見を交わす知的な大学生の姿ではなく、苛烈な力による支配…暴力による支配だった。集団の中にいるとつい同調する意見になってしまい自分を見失ってしまう。自分とはなんなのか?自分が自分の事を分かっていないのに親や友達が分かってくれるものだろうか?…分かんないよ。芥川賞受賞作品としては色々と考えさせられた作品だった。私達は生きている限り問い続けるだろう、僕って何。必要なのは解答ではなく、問いかけること。

  • たぬ さん

    ☆4 本当にね。僕って何だろうね。確たる主張も存在感もなくその場その場で流され長いものに巻かれて、「このままじゃだめだ」って自分を変えようと決意してもいざその時になるとやっぱり流されてしまう。10代後半の頃って「どうして私という人間は今ここに存在しているのか?」ってよく考えていたな。

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三田誠広

1948年、大阪生まれ。早稲田大学文学部卒業。77年『僕って何』で芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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