三枝零一 / 純珪一

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ウィザーズ・ブレイン 5|下 賢人の庭 電撃文庫

三枝零一 / 純珪一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784840231473
ISBN 10 : 4840231478
フォーマット
発行年月
2005年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,475p

内容詳細

祐一、ディー、セラたちの協力の許、サクラと真昼は「賢人会議」に身を寄せる魔法士の子供達を連れ、シティ・メルボルン跡地の地下都市からの脱出を計画する。一方イルたちシティ・モスクワ軍は、ついに「賢人会議」へと繋がる情報を手に入れていた…。シティ存続のためだけに生み出され、そして殺されてゆく魔法士の子供達を救うために闘うサクラ。シティなしには生きて行けない弱き人々を守るため、同胞を殺す痛みを体に刻みながら闘い続けるイル。相容れぬ二人の生き様が、いま交錯する。

【著者紹介】
三枝零一 : 1977年兵庫県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ひめありす@灯れ松明の火 さん

    瞋恚の炎が、永久凍土と同じ茶色の瞳の中で燃えた。鋼の決意が絶たれた空と同じ青い瞳に輝いた。黒いツインテイルが飾り羽の様に踊る。白髪が淡い光を纏う。黒の外套が翼に、白いジャケットは尾鰭に。春の園の中、白と黒。決して相容れぬ二人の戦い。この美しい桜の花の下、何もかも忘れて共に永久に時を過ごせたら何と愉快な事だろう。なれど開けずには居られぬ運命の箱。シュレディンガーの猫が飛び出した後の箱には、一体何が残るのか。『希望』か『絶望』か。始まりの終わりは、終わりの始まり。さあ『ウィザーズ・ブレイン』を始めましょう

  • まりも さん

    熱いバトルの連続。上巻でのサクラは自分の出した犠牲を無視して理想に突っ走るだけだったけどイルに敗北し自分の罪に向き合えた事で「覚悟」を持てたのは良かった。お互いの信念が簡単には否定出来るようなモノじゃなくなりましたね。それでも自分の信念の為に自身が傷付く戦闘方法を選んだイルの方が個人的には好きです。セラを護る為に手を汚す事を覚悟したディーとディーに「人」でいて欲しい為に彼を「赦さない」と誓ったセラ。主要人物の立ち位置が決まった事でいよいよここからが本番といった感じに。次巻も楽しみ。

  • 晦夢 さん

    めちゃくちゃ面白い。シティの人々のために戦うイルとシティのために犠牲となる魔法士のために戦うサクラ。消して交わらない二人は激しくぶつかり合う。ディーはセラにために手を汚しそしてセラの居場所のためにサクラに協力する。真昼と月夜も道別れ、皆それぞれがそれぞれの方向に進む。次巻も非常に楽しみ。

  • deltazulu さん

    犠牲を良しとするか、それとも居場所を作るか。二つの正義はどちらも間違っていないだけに迷うことだけれど、血まみれになりながら、ぼろぼろになりながら、それでも胸の内をよりどころに戦い続ける二人が、美しかった。そしてもうひとり、手を汚してしまったディーの決意は、もしかしたらという不安を抱いたけれど、「きらいです」という、上巻でも聞いた言葉が、まるで別の意味に聞こえる恋があれば大丈夫だと思いたい。宣戦布告に血が踊り、月夜はどうなるんだろうと思い。続きが楽しみ。

  • nob さん

    賢人会議編後編。マイノリティの魔法士を救おうとするサクラとその他大勢を救おうとするイルの理想がぶつかり合う。どちらも間違ってないのに…、。アクションシーンがもりだくさんで、特に十二章、ディーとセラも一歩成長し、イルとサクラの戦いの終結まで、とにかく手に汗握る白熱ぶりだった。そして、最後のシーンのサクラが格好いい。『〈賢人会議〉は世界中のシティに宣戦布告するー』世界を敵に回し、いよいよ本格的に物語が始まったと感じた。本当に素晴らしい一冊だった。

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