K 講談社文芸文庫

三木卓

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062903370
ISBN 10 : 4062903377
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
追加情報
:
266p;16

内容詳細

「Kのことを書く。Kとは、ぼくの死んだ配偶者で、本名を桂子といった。」詩への志を抱く仲間として出会い、結婚したKとの暮らしは苦労の連続ながら子供にも恵まれ落ち着くかに見えたが、「ぼく」が小説を書くようになると家庭から遠ざけられる。幼い娘と繭のなかのように暮らし、詩作や学問に傾注していった彼女の孤高の魂を、最期まで寄り添った同志として丁寧に描き出した純真無垢の私小説。逝きし妻への切なる鎮魂の書。

【著者紹介】
三木卓 : 1935・5・13〜。小説家。東京生まれ。幼少より何度も病魔に襲われる。1959年、早稲田大学卒業。57年ころより、詩を書き始める。67年『東京午前三時』でH氏賞受賞。73年「鶸」で第69回芥川賞受賞。84年『ぽたぽた』で野間児童文芸賞受賞。86年『馭者の秋』で平林たい子文学賞受賞。89年『小噺集』で芸術選奨文部大臣賞受賞。97年『路地』で谷崎潤一郎賞受賞。99年紫綬褒章受章。2000年『裸足と貝殻』で読売文学賞受賞。『北原白秋』で05年に藤村記念歴程賞、蓮如賞、06年に毎日芸術賞受賞。07年日本芸術院・恩賜賞を受賞し、日本芸術院会員となる。11年春の叙勲で旭日中綬章受賞。13年『K』で伊藤整文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • CX30 さん

    「この30年の小説、ぜんぶ」からのオススメの一冊。三木卓という作家について、聞いたことはある程度の知識しかなく、読むこと自体失礼な思いがした。ただ、奥さまのKとの関係性が、自分自身の状況と重なるところがあり、そういう意味では話の中身に没頭していった。これを機に、三木卓氏の作品に触れてみたい。

  • yoyogi kazuo さん

    小谷野敦が二十一世紀の十大小説の一つに選んでいたので読んでみた。お互いが二十四歳の時に出会い、七十二歳で看取った妻のことを書いた私小説。娘が生まれ、著者が作家として立った後に妻から別居を切り出される。離婚ということではなく、たんに母娘の生活から著者を排除したかったような趣がある。詩人でもあった妻の生い立ちからその閉ざされた内面を探る。三木卓といえば確か国語の教科書に載っていた記憶があって、児童文学者という印象があったのだが、小説で芥川賞も取っている。三木卓の作品をもっと読んでみたくなった。

  • Lieu さん

    亡くなった妻との思い出を描いた私小説だが、割とリアルに生活や闘病が描かれるのに何となく童話めいた雰囲気なのが不思議な作品である。「すれる」ことのできない二人の地味で不器用な男女が、くっつきすぎることなく結局はお互いを必要としながら生きた記録。

  • Hirochan さん

    淡々と綴られていくので、見どころはどこなんだと、最後に泣きましたよ。

  • komamono_rimi さん

    「堪」の文字。いくども…。一気に読んだ。

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人物・団体紹介

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三木卓

1935年東京生まれ。小学校2年までの6年間を旧満州大連で過ごす。早稲田大学卒業。詩人としてH氏賞、高見順賞、小説家として芥川賞、谷崎潤一郎賞、読売文学賞、伊藤整文学賞など受賞多数。子どもの本の作品に『ぽたぽた』(野間児童文芸賞)、『イヌのヒロシ』(路傍の石文学賞)、『ばけたらふうせん』『おおやさん

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