奔馬 豊饒の海第2巻 新潮文庫 改版

三島由紀夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101050225
ISBN 10 : 4101050228
フォーマット
出版社
発行年月
2002年12月
日本
追加情報
:
16cm,515p

商品説明

昭和の神風連を志した飯沼勲の蹶起計画は密告によって空しく潰える。彼が目指したものは幻に過ぎなかったのか? 英雄的行動小説。

<三島由紀夫>(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威。1947年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    物語は『春の雪』から19年の後、本多も38歳になっている。ここで清顕は、飯沼勲として転生を果たしていた。明治の神風連に理想を見て、生を駆け抜けていった勲の物語だが、やはり、そこに三島自身の影が見えることも否めない。神風連の為したことも、勲の行為も、そして三島の蜂起もまたことごとく無為に散って行った。彼らは一様に「潔く散る」ことにのみ生の意義を賭けたのだろうか。あるいは、三島の美意識は「死」においてしか完結しないのだろうか。『春の雪』の「雅」は、ここ『奔馬』において「潔」という一瞬の美に形を変えたのである。

  • みも さん

    この第2巻には、三島が武闘派としての地位を確立した、その哲学的思考と行動原理を見ることが出来る。若々しい汗が迸り、己の信じた道を邁進する姿こそ、彼が自決へと突き進んだ自己の投影であったのだろうか。読解が難しい個所も多々あり、僕が僕の中できちんと咀嚼しきれているのか、甚だ心許ないが、そのひたむきさに若かりし頃の僕は間違いなく呼応した。三島は執筆中のどの時点で、決起と自決を決意していたのだろうか。僕などには知る由もない。45歳…若すぎる。

  • 遥かなる想い さん

    「豊饒の海」の中では、ある意味、男らしい物語なので、「春の雪」のイメージで読むと、虚をつかれる感じがする。昭和の神風連を志した飯沼勲の蹶起・自刃・・もしかしたら、三島は自分自身をダブらせていたのかもしれない。文体は激しく心も揺さぶられる。

  • ナマアタタカイカタタタキキ さん

    恋も忠も源は同じということだろうか、前作同様半ば頃から急き込むようにして一気に読んだ。観念形態に囚われた若者の純粋さと情熱と。前作の儚げで煌びやかな世界と打って変わって、その感情の滾りだとか男性的な荒々しさに心を奪われた。その自決の美学には同調できなくとも、脇目もふらず己の中の衝動に忠実であり続けること、その生き方自体が美として成立することは理解できるかもしれない。あとはやはり、女とは現実世界において非常に強かな生き物なのだと思った。法廷で堂々と偽証をやり遂げる槙子、そしてその後の勲の弁解といったらもう…

  • れみ さん

    お芝居観るための予復習・そのA松枝清顕の死から約18年。控訴院判事となった本多繁邦は、清顕の生まれ変わりと思われる飯沼勲と出会い、その勲は「新風連史話」という本に心酔し、政治や社会の腐敗を改革するべく事件を起こそうとするが…というお話。このお話を読むと、純粋であることや国の行く末を憂えることは悪くない…というかむしろ正しいのに、純粋すぎることやそれを他者や社会全体に求めることは、悪とは言わないまでも、過激で危険なものになってしまう…ということを考えさせられる。前にこのお話を読んだのは10年以上前で、→

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三島由紀夫

1925年、東京生まれ。本名、平岡公威(きみたけ)。16歳で「花ざかり」を発表し、天稟を注目される。1947年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務した後、執筆生活に入る。1949年、『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文

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