本音化するヨーロッパ 裏切られた統合の理想 幻冬舎新書

三好範英

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344985193
ISBN 10 : 4344985192
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
254p;18

内容詳細

アフリカからの難民をイタリアが堂々と受け入れ拒否し、EU内では政権参加するポピュリズム政党が増加、ロシアの軍事的脅威には徴兵制復活の動きで対抗する…。ギリシャの共通通貨ユーロ離脱は一応回避し、一見、落ち着きを取り戻したかのように思える欧州。だが、エリートたちが目指す理想とは裏腹に、普通の人々の不満は鬱積し、むしろ深化していた―。9年半のベルリン特派員経験を持つ著者が、緊張の現場を丹念に取材。米・英に続く、ヨーロッパの「本音化」というべき現象が、EUの協調を崩し、世界の衝突の震源地となる!

目次 : 過ぎ去らない危機/ 第1部 難民とロシア 二つの最前線(レスボス島のEU旗/ 泥濘のリトアニア軍演習場へ)/ 第2部 右傾化と分断 内在化する脅威(難民受け入れの現場から/ ポピュリズムの実相/ ユーロが生む貧困と格差)/ 漂流するヨーロッパ

【著者紹介】
三好範英 : 1959年東京都生まれ。東京大学教養学部相関社会科学分科卒。82年、読売新聞入社。90〜93年、バンコク、プノンペン特派員。97〜2001年、06〜08年、09〜13年、ベルリン特派員。現在、編集委員。『ドイツリスク「夢見る政治」が引き起こす混乱』(光文社新書)で第25回山本七平賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • もりやまたけよし さん

    最近のヨーロッパの事情をさらっと垣間見る感じの本でした。著者の得意なドイツ側の情報に、ギリシャやリトアニアを絡めた感じでしょうか。半分ルポ記事になっていて、現地の旅行をしたいと思いました。

  • うえ さん

    北アフリカから地中海を経て欧州に至る難民は2013年以降急増する。15年にイタリアへ15万人。バルカンルートでは86万人入ったという。ドイツへは15年、89万人流入し、18年までに140万人近くが流入。メルケルの支持率に影響が出、厳格な難民規制を行い、年間上限を20万人とした。難民認定されなった人は年間2万5千人程だが、実際送還できたのは1万人程で、残りは「申し出た場所に現れず、中には姿をくらました者もいる」。18年にはトーゴ難民をイタリアに送還しようとした所。二百人が抵抗し警察隊を投入しているという。

  • マネコ さん

    イギリスのEU離脱、難民問題、徴兵制の再開など大きな共同体の中でそれぞれ自国利益・不利益から分断し始めているEUの問題を2019年現在でも最新の情報でまとめられています。当事者の声を聞き、溝が深まっているなという場面が多かったので、これ以上大きくならないようにしてほしいというのと他人事ではないので対立を深めないようにと再認識しました。

  • もけうに さん

    新聞のコラムのような無味乾燥な文体。移民・難民問題の難しさが現地でのインタビューを通じた実感を伴って書かれており、興味深くある。

  • 古本虫がさまよう さん

    以前、朝日の金成隆一氏の『ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く』 『記者、ラストベルトに住む トランプ王国、冷めぬ熱狂』を読んだ。トランプ支持者がどんな人々かを深く追究したルポで、単細胞的、単眼的視座ではなく複眼的視座で取材していたのが印象的な作品だった。 三好さんの本は、その欧州版といえる。 一般報道では、欧州のポピリュリズム政党や、それを支持する民衆は、移民などに不平不満をもつ偏狭なナショナリズム勢力とみなされがちだが、三好氏は、そういった単純な見方を否定している。説得力ある本だった。

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