ヴァイオリン協奏曲、オペラ管弦楽曲集　Ｂ．シュミット、ハイダー＆オビエド・フィラルモニア（＋ＤＶＤ）

ヴォルフ＝フェラーリ：ヴァイオリン協奏曲
ベンヤミン・シュミット
ボーナスＤＶＤのインタビュー映像は日本語字幕付き！

往年の女性ヴァイオリニスト、ギューラ・ブスターボとの秘められた愛の協奏曲。
メンデルスゾーンを思わせるような繊細かつ情景描写に富んだ曲調で、
郷愁の念をかき立てる叙情あふれる旋律は落涙ものの美しさ。相次ぐ世界大戦に
荒廃するヨーロッパを慰めるような、優しくも甘いハーモニーが心を穿ちます。

2007年の日本公演でも話題を集めたフリードリヒ・ハイダー＆オビエド・フィラルモニアが、20世紀のメロディ・メーカー、エルマンノ・ヴォルフ＝フェラーリのヴァイオリン協奏曲とオペラ管弦楽曲をレコーディング。インタビュー映像を収録したボーナスＤＶＤ付の豪華盤です。
　父譲りのドイツ的な芸術感覚を持ちながら、生まれ故郷ヴェネツィアの響きを深く愛し、生涯を調性音楽に捧げたことで知られるヴォルフ＝フェラーリ。モーツァルトの影響も垣間見せるオペラ・ブッファ的な喜歌劇で知られていますが、このCDでの器楽作品からもその魅力を存分に堪能することが出来ます。ヴァイオリン・ソロは、ウィーンが誇る名手ベンヤミン・シュミット。多くの聴衆を唸らせてきた気品あふれる優雅な音運びと甘美な高音が素晴らしく、ヴォルフ＝フェラーリの華麗な音楽空間を見事に描出しています。
　ＤＶＤで、ハイダーはヴァイオリン協奏曲について詳しく語っており、この曲が作曲された背景を語るとともに、音楽家ヴォルフ＝フェラーリの全貌についても言及しています。この協奏曲を献呈した女流ヴァイオリニスト「ズボンをはいたパガニーニ」と呼ばれたG.ブスターボとの深い関係や、激動の時代下で苦心した公演活動についてなど、曲を聴くだけでは分からない興味深い内容をたっぷりと収録。90ページ超のカラー・ブックレット（独・英）には当時を思わせる希少な写真も多く挿入されており、聴いてよし、見てよしのアルバムに仕上がっています！（キングインターナショナル）

【収録情報】
ヴォルフ＝フェラーリ：
1.　ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.26（1943年夏完成、1944年1月ミュンヘンにてブスターボにより初演）
2.　歌劇『イル・カンピエッロ』より前奏曲
3.　歌劇『せんさく好きな女たち』より序曲
4.　歌劇『恋は医者』より序曲
5.　歌劇『4人の田舎者』より間奏曲

　ベンヤミン・シュミット（ヴァイオリン）
　オビエド・フィラルモニア
　フリードリヒ・ハイダー（指揮）

　録音時期：2009年、2010年
　録音場所：スペイン、プリンシペ・フェリペ公会堂
　録音方式：ステレオ（デジタル）

【ボーナスDVD】
・インタビュー映像（13分36秒、字幕：英・伊・日）
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