ヴォジーシェク:ピアノ作品全集 第3集
ビリヤナ・ウーバン
第1集(GP670)では即興曲と幻想曲、第2集(GP671)では様々な小品とそのユニークな作風が楽しい、ボヘミア出身の作曲家ヤン・ヴァーツラフ・フーゴ・ヴォジーシェクのピアノ曲集第3集は、彼の作品の中でも比較的知名度の高い『12の狂詩曲』です。
ベートーヴェンに賞賛されたというこの狂詩曲集は、当時としてはかなり先進的な作風を持ち、すでにロマン派の域に達しているといってもよいかもしれません。この曲が出版されたのは1818年で、当時は優れた評価を受けています。曲によってはショパンを先取りするかのような面持ちもあり、どれも自由な発想と豊かな楽想に満ちています。「技巧的に難しい」と評された作品ですが、全体的には素朴な美しさが漂っています。
このアルバムも、アルメニアの女性ピアニスト、ウーバンが見事な演奏を繰り広げています。(Grand Piano)
【収録情報】
● ヴォジーシェク:12の狂詩曲 Op.1
第1番嬰ハ短調 Allegro
第2番ホ長調 Allegro
第3番イ短調 Allegro con brio
第4番ヘ長調 Vivace
第5番ヘ短調 Allegro
第6番変イ長調 Allegretto ma agitato
第7番ニ短調 Allegro furioso
弟8番ニ長調 Veloce, ardito
第9番ト短調 Allegro appassionato
第10番ハ長調 Allegro risvegliato
第11番ロ短調 Allegro brioso
第12番変ホ長調 Allegro tempestoso
ビリヤナ・ウーバン(ピアノ)
録音時期:2014年3月14日
録音場所:オランダ、ユトレヒト、Vredenburg Leeuwenbergh
録音方式:ステレオ(デジタル)