DVD 輸入盤

『一日だけの王様』全曲 ピッツィ演出、レンゼッティ&パルマ・レッジョ劇場、アントナッチ、マリアネッリ、他(2010 ステレオ)(日本語字幕付)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
720208
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

不当な評価が今こそ覆される!
ヴェルディ唯一のオペラ・ブッファ
『一日だけの王様』、映像初登場!
日本語字幕付き!


ヴェルディ唯一のオペラ・ブッファ『一日だけの王様』、待望の映像が登場! ヴェルディが生涯で書いたオペラ・ブッファは、彼の第2作のオペラである『一日だけの王様』だけ。しかも1840年の初演はひどい大失敗で一晩だけで打ち切り。またヴェルディが真面目で頑固な性格だったこと、1838年に娘、1839年に息子、そして『一日だけの王様』作曲中の1840年に妻を相次いで亡くすという悲惨な状況だったこと、さらにヴェルディが晩年の『ファルスタッフ』まで半世紀以上喜劇に手を出さなかったことから、『一日だけの王様』は、ヴェルディの嫌々作曲した失敗作という烙印を押されて、ちょっと前まではどのヴェルディ解説本でも駄作扱いされていました。
 しかし20世紀も末になり、ロッシーニやドニゼッティの埋もれたオペラ・ブッファが次々と復活して人気を博すと、『一日だけの王様』も言われているような駄作ではなく、それどころか意外に楽しめる作品として再評価されるようになりました。とはいえ上演は稀で、CDも1951年(ヴェルディ没後50年)と1973年の2種だけ、映像はありませんでした。このパルマのヴェルディ・フェスティヴァルの映像は大いに歓迎されるものでしょう。
 このオペラでは主役の男女がメッゾ・ソプラノとバリトン。ポッジョ侯爵夫人は、美人で演技達者なメッゾ・ソプラノとして知られるアンナ・カテリーナ・アントナッチ。騎士ベルフィオーレのグイド・ロコンソーロは、2003年にデビューしたばかりの若いイタリアのバリトン。ドニゼッティ『愛の妙薬』のベルコーレを得意とする二枚目半にはピッタリの人。ちなみにグルジア出身のソプラノ、ニーノ・マチャイーゼの夫。若いカップルはソプラノとテノール。ジュリエッタのアレッサンドラ・マリアネッリは、1986年生まれのまだ20代半ばの若いイタリアのソプラノ。しかし2002年にはもうデビュー、2007年にはロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルでの『イタリアのトルコ人』のヒロインを歌うなど、若くして活躍しています。エドアルドのイヴァン・マグリは、2007年、シチリア、カターニャ生まれの若いテノール。いかにも南イタリア的な情熱的な歌いまわしで既に人気があり、2012年の夏にはマチェラータ音楽祭で『トラヴィアータ』のアルフレードを歌っています。
 指揮は1950年生まれのベテラン、ドナート・レンゼッティ。ロッシーニやドニゼッティのオペラ・ブッファも得意とする指揮者です。巨匠ピエール・ルイージ・ピッツィの演出は、いつもながらデザインと色使いのセンスが素敵なものです。
 映像初物だけにありがたい日本語字幕付きです。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ヴェルディ:歌劇『一日だけの王様』全曲

 アンナ・カテリーナ・アントナッチ(Ms ポッジョ侯爵夫人)
 アレッサンドラ・マリアネッリ(S ジュリエッタ)
 イヴァン・マグリ(T エドアルド)
 グイド・ロコンソーロ(Br 騎士ベルフィオーレ)
 アンドレア・ポルタ(Br ケルバー男爵)
 パオロ・ボルドーニャ(Br ロッカ氏)
 リカルド・ミラベッリ(T イブレア伯爵)
 ペク・スンファ(Br デルモンテ)
 パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団
 ドナート・レンゼッティ(指揮)

 演出、舞台装置、衣装:ピエール・ルイージ・ピッツィ
 照明:ヴィンチェンツォ・ランポーニ
 振付:ルカ・ヴェジェッティ

 収録時期:2010年1月30日
 収録場所:パルマ、レッジョ劇場(ライヴ)

・特典映像:『一日だけの王様』について

 収録時間:本編119分、特典10分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCM Stereo、DTS 5.1
 字幕:伊英独仏西中韓日
 NTSC
 Region All

【『一日だけの王様』 簡単なあらすじ】
フランスに亡命していたポーランド王が自国に戻るに当たり、騎士ベルフィオールを影武者に立てた。ベルフィオールは、帰国の途上に滞在した館で、かつての恋人ポッジョ侯爵夫人がその日イヴレア伯爵と結婚すると聞き動揺する。一方、若者エドアルドは、愛するジュリエッタが役人ロッカと結婚することになったので、一緒にポーランドに連れて行ってほしいと“王様” に訴える。ポッジョ侯爵夫人は偽の王様の正体をすぐ見抜くが、ベルフィオールの愛を確かめるため様子を見ることにする。エドアルドに同情した“王様” は、ロッカを言いくるめて婚約を破棄させる。財産まで得たエドアルドはジュリエッタと結婚できると喜ぶ。さらにベルフィオールはポッジョ伯爵夫人の結婚を思い止まらせようとするが、影武者を務めている手前、正体を明かすわけにいかない。伯爵夫人もベルフィオールをまだ愛しているが、彼がはっきり思いを言わないのでじれる。結婚を引き延ばそうとベルフィオールが相手のイブレア伯爵を本国まで同伴させると命じたところで、ようやく偽の王様の任が解かれ、正体を明かしたベルフィオールはポッジョ侯爵夫人に愛を打ち明け、若いカップルともども、二人は結ばれる。(キングインターナショナル)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
これは素晴らしい。初めての映像で見る、ヴ...

投稿日:2013/01/27 (日)

これは素晴らしい。初めての映像で見る、ヴェルディのオペラ第2作は、失敗作とされ、凡作とされていますが、かつて録音されたPHLIPS音源でも解るように、決してそんな軽んじていいものではありません。今回パルマでのライブ映像は、それを如実に物語る見事な舞台で、ピッツィのセンス溢れた美しい舞台作りは、このオペラの魅力を存分に伝えるものです。人物の動かし方もよく考えられており、衣裳もすこぶる美しい。今大流行の普段着的衣裳で事足りる風の演出とは大違いです。侯爵夫人役のアントナッチが、こんなにチャーミングな歌手とは知りませんでした。全体に、いくらロッシーニもどきと言っても、若きヴェルディがここまでその呼吸を消化していたか、を知って、驚くと同時に感じ入ります。音楽の軽妙さもさりながら、その「品の良さ」に脱帽します。王様の正体をひとりだけ侯爵夫人が知っている、というのがこのウェルメイドなシチュエーション・コメディのいわば「ミソ」ですね。Viva Verdi !

オペラかじり虫 さん | 兵庫県 | 不明

2

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

プロフィール詳細へ

ヴェルディ(1813-1901)に関連するトピックス

オペラ に関連する商品情報

おすすめの商品