CD 輸入盤

『マクベス』全曲 サヴァリッシュ&ウィーン・フィル、フィッシャー=ディースカウ、バンブリー、他(1964 モノラル)(2CD)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ORFEOR843112
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ザルツブルク音楽祭アーカイブからまたまた注目録音
フィッシャー=ディースカウ、バンブリー、サヴァリッシュによる
1964年の凄絶な『マクベス』


1956年、ザルツブルク音楽祭音楽監督に就任したカラヤンはその目玉企画として「ヴェルディ・チクルス」を打ち出し、『ファルスタッフ』を皮切りに『ドン・カルロ』『トロヴァトーレ』『オテロ』『アイーダ』を自ら指揮して大成功を収めますが、1964年の『マクベス』は例外的にサヴァリッシュによる指揮とオスカー・フリッツ・シュー演出で上演され、今日まで語り継がれる大変な名演となりました。
 まず特筆すべきは当時40歳のサヴァリッシュの指揮。後年の大家然としたオーソドックスなものとは全く趣を異にした、若々しく燃えあがる演奏が圧倒的です。この上演では前奏曲がカットされいきなり緊迫した魔女の場面からはじまりますが、この演出が情熱的な指揮にぴったりはまり、最初から最後まで耳が離せません。マクベスが祝宴の席でバンクォの亡霊を見る場面(二幕)など、フィッシャー=ディースカウによる迫真の歌唱と相まって今だ聴いたことのない凄まじい迫力! 一方、マクベス夫妻の緻密な性格表現も巧みで、サヴァリッシュの偉大な才能を改めて認識させられます。
 歌手では、フィッシャー=ディースカウとバンブリーがともに「明るめ」の声でマクベス夫妻を演じていることが大きな特徴。フィッシャー=ディースカウの演じるマクベスでは、かつては皆から尊敬を集めた勇士であったことを思い出させ、その凋落ぶりの悲劇性が一層際立っています。バンブリーは、同時期(1962年)にやはりサヴァリッシュ指揮で『タンホイザー』をバイロイトで歌った際の「黒いヴィーナス」という評そのもの。醜さを強調されがちなマクベス夫人像とは一線を画す、美しくしなやかな解釈は、原作にある「きれいは汚い、汚いはきれい」というシェイクスピアの謎掛けに応える、非常に説得力のあるものです。録音はモノラルながら、劇場的感興をよく捉えた優れたもの。聴き逃せない爆演です!(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ヴェルディ:歌劇『マクベス』全曲

 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br マクベス)
 グレース・バンブリー(S マクベス夫人)
 ペーター・ラッガー(B バンクォ)
 エルマンノ・ロレンツィ(T マクダフ)
 フランシスコ・ラザロ(T マルコム)
 ボジェナ・ルク=フォチッチ(Ms 侍女)
 アロイス・ペルネルシュトルファー(B 医者)
 ヴァルター・ラニンガー(B マクベスの従者)
 ヘルベルト・ラックナー(B 刺客)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ザルツブルク音楽祭室内合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴォルフガンク・サヴァリッシュ(指揮)

 録音時期:1964年8月7日
 録音場所:ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ
 録音方式:モノラル(ライヴ)
 ORFオーストリア放送音源

収録曲   

ディスク   1

  • 01. MacBeth, Opera: Act 1. Che Faceste? Dite Su!
  • 02. MacBeth, Opera: Act 1. Giorno Non Vidi Mai... Due Vaticini Compiuti or Sano
  • 03. MacBeth, Opera: Act 1. Pro MacBetto! Il Tuo Signore
  • 04. MacBeth, Opera: Act 1. 'Nel D Della Vittoria'... Ambizioso Spirto... Vieni! T'affretta!
  • 05. MacBeth, Opera: Act 1. O Donna Mia!... Mi Si Affaccia Un Pugnal?
  • 06. MacBeth, Opera: Act 1. Regna Il Sonno Su Tutti - Fatal Mia Donna!
  • 07. MacBeth, Opera: Act 1. Di Destarlo Per Tempo Il Re M'impose
  • 08. MacBeth, Opera: Act 2. Perch Mi Sfuggi
  • 09. MacBeth, Opera: Act 2. La Luce Langue
  • 10. MacBeth, Opera: Act 2. Studia Il Passo, O Mio Figlio... Come Dal Ciel Precipita
  • 11. MacBeth, Opera: Act 2. Salve, O Re!
  • 12. MacBeth, Opera: Act 2. Si Calmi Il Calice
  • 13. MacBeth, Opera: Act 2. Che Ti Scosta, O Re Mio Sposo

ディスク   2

  • 01. MacBeth, Opera: Act 3. Tre Volte Miagola la Gatta in Fregola
  • 02. MacBeth, Opera: Act 3. Che Fate Voi, Misteriose Donne?
  • 03. MacBeth, Opera: Act 3. Fuggi, Regal Fantasima
  • 04. MacBeth, Opera: Act 3. VI Trovo Alfin!... Ora Di Morte E Di Vendetta
  • 05. MacBeth, Opera: Act 4. Patria Oppressa!
  • 06. MacBeth, Opera: Act 4. O Figli, O Figli Miei!... Ah, la Paterna Mano
  • 07. MacBeth, Opera: Act 4. Dove Siam? Che Bosco Quello?
  • 08. MacBeth, Opera: Act 4. Vegliammo Invan Due Notti
  • 09. MacBeth, Opera: Act 4. Una Macchia Qui Tuttora
  • 10. MacBeth, Opera: Act 4. Perfidi! All'anglo Contro Me V'unite!... Piet, Rispetto, Amore
  • 11. MacBeth, Opera: Act 4. Ella Morta!
  • 12. MacBeth, Opera: Act 4. Via Le Fronde, E Mano All'armi!

ユーザーレビュー

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日本ではすっかり無視されたヴェルディ・...

投稿日:2011/10/15 (土)

日本ではすっかり無視されたヴェルディ・バリトン:=Dの貴重なライブ。かつてエアチェック音源のCDがありましたが、正規発売は大歓迎です。彼の評伝(ケネス・ホイットマン/小林利之氏訳/東京創元社)に曰く、「(…)運悪くマクベス夫人(エレナ・スリオティス)が声楽的に未熟で低水準に終始したため、せっかくの彼の(そしてヴェルディ自身の)お気に入りの役であるマクベスの描き方も見過ごされがちのまま、忘れられそうになっている」――当のDECCA盤は廃盤の今、この出盤は貴重なドキュメントです。本当は、これが、ザルツブルクでのヴェルディ発見を唱えたカラヤンだったら、もっと興味津々だったのですが。バンブリーもすばらしい。

オペラかじり虫 さん | 兵庫県 | 不明

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人物・団体紹介

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ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

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