DVD 輸入盤

『オテロ』(ショルティ指揮)、『エルナーニ』(ムーティ指揮)、『トロヴァトーレ』(カラヤン指揮) ドミンゴ(3DVD+1ボーナスDVD)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
5186588712
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
通常
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
DVD付き,輸入盤

商品説明

ドミンゴ/ヴェルディ:オペラ名演集(3DVD+1ボーナスDVD)
『トロヴァトーレ』『オテロ』『エルナーニ』


プラシド・ドミンゴ主演によるヴェルディの3つのオペラをまとめてお買得ボックス化。ボーナスとして、ドミンゴのインタビューを収録したDVDが付属します。なお、『エルナーニ』のみ日本語字幕が付きます。

【カラヤンとのトロヴァトーレ】
1978年5月、ウィーン国立歌劇場で収録。1964年にウィーン国立歌劇場の音楽監督を退いて以来「もはやあり得ない」とされていたカラヤンの国立歌劇場復帰が実現したのが1977年。以降、1981年まで続いた通称「カラヤン・フェスティヴァル」の中でも白眉の公演として名高かったのが、1978年に上演されたこの『トロヴァトーレ』でした。主役マンリーコに最盛期のドミンゴ、レオノーラ役に演技派としても知られた美貌のソプラノ、カバイヴァンスカ、ルナ伯爵にはこのとき絶頂をきわめていた名バリトン、カプッチッリ、このオペラの要とされる重要なアズチェーナ役には、驚異的な集中力で怖ろしいほどの没入をみせたコッソットという、まさにドリーム・キャストを実現、テレビ中継を通じてヨーロッパ全土の音楽ファンを魅了した貴重な映像記録です。
 これまで粗悪なビデオ画像と音だけで偲ぶしかなかったこの伝説的な『トロヴァトーレ』、こうして鮮明な画と音声で接すると、演奏の素晴らしさと同時に聴衆の興奮も非常によく伝わってきます。久々にウィーン国立オペラに帰ってきたカラヤンに対する熱狂的な歓呼は、2年目の映像記録であるにもかかわらずここでも大変なもので、既に冒頭から、一度はオケに向かいながら鳴り止まぬ拍手にふたたび客席へ向きなおらざるを得ないほど。さらに第3幕では、熱烈な喝采がそのきわみに達してなかなか幕を開けられず、とうとうカラヤンがオーケストラを起立させて万雷の拍手に応える様子が収められています。その拍手が鳴り止まぬうちに、流れるように指揮棒を振るいはじめるカラヤンの仕草も見もの。カーテンコールでは客席から投げ入れられた花束がカラヤンの頭にあたり、苦笑いしながらオケに投げキッスを送るなど、まだまだ本当に元気で颯爽としたその姿は、ファンにはたまらないものでしょう。
 キャストでは、ドミンゴの若々しい声の魅力が絶品。ハープの伴奏に乗って登場する第一声からして、充分な甘味を帯びたその力強い輝かしさがたまりません。有名な『見よ、燃え盛る炎を』を頂点とする第3幕終結部付近での絶唱も見事のひとこと。
 カプッチッリの剛毅なルナ伯爵も、ドミンゴと互角に張り合う素晴らしさ。その情熱的かつ圧倒的な力に満ちた歌唱は、先ごろ亡くなったこの名バリトンを偲ぶ絶好の名唱といえるでしょう。
 「歌う女優」と異名を取ったカバイヴァンスカもさすがの歌唱。周到な声の表現と役作りとで毅然とした気品をただよわせた第1幕のカバティーナ、フレーズの絶妙なコントロールが光る第4幕のアリアは秀逸です。
 コッソットのアズチェーナ役は、これはもうあらゆる面で文句の付けようがない凄まじさ。有名なアリア『炎は燃えて』も見事ですが、続く『重い鎖に繋がれて』はもはや独壇場といってよく、その凄絶な切れ味には横にいるドミンゴもたじたじといった様子です。
 その他、第1幕冒頭のほぼ10分間、男声合唱を合いの手に物語の背景を歌うフェランド役(脇役でありながら、ヴェルディ自身が初演時に「ふつうの脇役でなく、もっと力のある歌手を」と念押ししたという重要な役)を歌うヴァン・ダムの引き締まった存在感、第4幕の始めにほんの少しだけ登場するルイス役に扮したウィーンの名手ツェドニクの味わい深い歌唱などなど、この映像ソフトは本当に聴きどころが満載です。
 画質と音声は、収録年代の水準を充分に上回るもの。テレビ中継を念頭に周到な収録計画が練られたもののようで、舞台袖や装置の物陰をうまく利用したカメラ配置を思わせるアングルや、第1幕の夜の庭の場面では紗をかけたような効果で宵闇を演出するなど、通常の舞台映像より凝ったものとなっています。その映像収録を、カラヤンのオペラ上演で舞台装置を手掛けることが多いシュナイダー=ジームセンが担当していることも興味深いところです。

【ショルティとのオテロ】
1992年10月、コヴェント・ガーデン王立歌劇場での収録。ドミンゴとショルティという『オテロ』に情熱を傾けてきた音楽家がつくりあげた名舞台の貴重な記録。共演は定評あるキリ・テ・カナワによるデズデモナ役に、性格表現に長けたセルゲイ・レイフェルクスのイアーゴ役というもので、モシンスキーの演出が、歌手たちの演技力も巧みに引き出し、ドミンゴの完璧な演技は当然としても、レイフェルクスの凄みある演技には唸らされますし、キリ・テ・カナワの気品に満ちた美しさも役柄にふさわしく魅力的なものを感じさせてくれます。
 ショルティの指揮は、作品の隅々まで知り尽くした経験豊富な名指揮者ならではのスケールの大きさと力強さ、そして抒情の美しさを兼ね備えた見事なもので、ライヴ収録ながらその音楽的情報量の多さには驚かされます。

【ムーティとのエルナーニ】
1982年12月、ミラノ、スカラ座で収録。山賊や国王が絡む面白い筋書きはヴィクトル・ユーゴーの原作によるもので、ヴェルディ初期の率直な音楽づくりが魅力的な傑作です。単独に演奏されるアリアやデュエット、合唱曲も多く、全3幕128分間飽きることがありません。
 開始早々第1幕第1場が最初の見せ場になっており、ドミンゴの壮麗な美声とスカラ座コーラスの迫力ある合唱、ムーティの見事としか言いようのないカバレッタさばきなど息つく暇もありません。続く第2場ではヒロインのフレーニの熱唱と、スカラ座オケの弦楽セクションの巧さに脱帽、といった具合に全編聴きどころだらけです。歌手陣は上記二人のほか、ギャウロフのシルヴァ、ブルゾンの国王と充実しています。
 【あらすじ】16世紀スペインの話。第1幕は「山賊」と題されており、第1場はアラゴンの山中が舞台。シルヴァ大公の城に近い山中の砦で、山賊たちがにぎやかに酒を飲んでいると、首領のエルナーニが登場。彼はアラゴンの貴族の子息でしたが、国王ドン・カルロに父を殺され、今は山賊となっています。彼の恋人エルヴィーラは、後見人となった年老いたシルヴァに結婚を迫られ、翌日に式を挙げることとなっていました。エルナーニは思い悩む心情を歌い上げると、山賊たちは、エルヴィーラを略奪しようと気勢を上げます。
 第2場はシルヴァの城のエルヴィーラの部屋が舞台。今もエルナーニを愛しているエルヴィーラは、その気持ちを切々と歌い、祝いを述べに来た侍女たちを下がらせます。そこに、国王ドン・カルロが現れ、エルヴィーラに愛人となるように迫ります。彼女が断ると、隠し扉からエルナーニが登場し、父の仇であるドン・カルロに決闘を申し込みます。そこに今度は城主のシルヴァが現れ、婚約者の部屋に2人の男がいることを見て驚き、嘆きのアリアを歌います。シルヴァは2人の男を部屋の外に連れ出し、決闘を迫るりますが、そこに国王の侍従が現れたため、一人が国王であることに気付きは非礼を詫びます。国王ドン・カルロは、今夜は城に泊まりたいとシルヴァに告げ、さらにエルナーニを逃がすよう命じます。
 第二幕は「客人」と題され、シルヴァの城の大広間が舞台。エルヴィーラとシルヴァの婚礼を祝う宴のさなか、ひとりの巡礼が登場します。シルヴァは丁重に彼を迎え入れますが、巡礼は突然、衣を脱ぎ捨て、自分がエルナーニであることを明かします。国王ドン・カルロがエルナーニの首に多額の賞金をかけたため、部下の山賊にも逃げられ、行き場を失った彼は、婚礼の祝いに自分の首を差し出すと言います。
 しかしシルヴァは、慣例に従い、巡礼の者に対して無礼なことはできなと言い、国王ドン・カルロの襲撃に備えて城の守りを固めるよう皆に命じ、自分も準備のためにその場を去ります。
 エルヴィーラと二人きりになったエルナーニは、彼女の裏切りをなじりますが、エルヴィーラは隠し持っていた短剣を彼に見せ、いざというときは自分で命を絶つつもりだったと告白。誤解が解けたエルナーニは彼女を熱く抱擁します。そこに戻ってきたシルヴァが抱き合う二人を見て激怒しますが、ちょうどそのとき国王ドン・カルロの来訪が告げられたため、復讐は後回しにして、とりあえずエルナーニを隠し扉に匿います。
 国王はエルナーニが城にいるはずだと家捜しをおこないますが、彼を見つけることができず、怒りのあまりシルヴァを拷問にかけようとします。しかしエルヴィーラが許しを求めたため、国王は彼女を人質として連れ去ることとします。
 隠し扉から出てきたエルナーニは、そうした事情を知らずに先ほどの続きということで、シルヴァに決闘を申し込みますが、エルヴィーラが連れ去られたことを知り、シルヴァ大公と協力して国王に復讐することを誓います。エルナーニはシルヴァに角笛を託し、その音が聞こえたときは自分は命を差し出すと告げます。
 「慈悲」と題された第3幕は、霊廟が舞台。エルナーニたち反逆者の陰謀を察知した国王は、先回りして霊廟に隠れています。くじ引きで国王を殺害する役目を担うこととなったエルナーニに対し、シルヴァは先刻の角笛と引き換えにその権利を譲ってほしいと頼みますが、エルナーニは父の復讐のためとこれを拒否。
 突然大砲が轟き、国王ドン・カルロとともに貴族たちが現れ、選帝侯会議でドン・カルロが神聖ローマ皇帝に選出されたと告げます。反逆者たちは捕えられ、首謀者のエルナーニには死刑が宣告されるものの、エルヴィーラが神聖ローマ皇帝となったドン・カルロに慈悲を嘆願すると聞き届けられ赦されます。慈悲深くなったドン・カルロは、全ての罪人を解放、エルナーニとエルヴィーラには結婚を許します。人々が新皇帝を称える中、名誉もエルヴィーラも失ったシルヴァは復讐を誓います。
 第4幕は「仮面」と題され、宮殿が舞台。エルナーニとエルヴィーラの結婚の宴でおこなわれた舞踏会に、黒い仮面をつけた不気味な男が紛れ込んでいます。テラスで幸せを喜び合う二人の耳に、遠くから角笛の音が聞こえてきます。エルナーニはエルヴィーラを立ち去らせるとシルヴァと向き合います。
 先のシルヴァとの騎士の名誉をかけた約束により命を差し出さざるを無くなったエルナーニは、せめて一夜の猶予をと懇願しますが、シルヴァの恨みは深く、毒薬と短刀を示して、どちらかを選べと迫ります。そこにエルヴィーラが戻ってきて、命乞いをしますが聞き入れられず、誓いを守るためエルナーニは短剣で胸を突き、後を追おうとするエルヴィーラを制止し、彼女が生き続けるように願って絶命して幕となります。

【収録情報】
DVD1
・ヴェルディ:歌劇『オテロ』全曲
 プラシド・ドミンゴ(オテロ)
 キリ・テ・カナワ(デズデーモナ)
 セルゲイ・レイフェルクス(ヤーゴ)、他
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
 ゲオルク・ショルティ(指揮)
 演出:エリシャ・モシンスキー

 収録時期:1992年10月
 収録場所:ロンドン、コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ライヴ)

 収録時間:145分
 画面:カラー、4:3
 音声:ドルビーデジタル・ステレオ
 字幕:英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語

DVD2
・ヴェルディ:歌劇『エルナーニ』全曲
 プラシド・ドミンゴ(エルナーニ)
 ミレッラ・フレーニ(エルヴィーラ)
 レナート・ブルゾン(ドン・カルロ)
 ニコライ・ギャウロフ(シルヴァ)、他
 ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
 リッカルド・ムーティ(指揮)
 演出:ルカ・ロンコーニ

 収録時期:1982年12月
 収録場所:ミラノ、スカラ座(ライヴ)

 収録時間:137分
 画面:カラー、4:3
 音声:PCMステレオ
 字幕:英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語

DVD3
・ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』全曲
 プラシド・ドミンゴ(マンリーコ)
 ライナ・カバイヴァンスカ(レオノーラ)
 ピエロ・カプッチッリ(ルナ伯爵)
 フィオレンツァ・コッソット(アズチェーナ)
 ヨセ・ヴァン・ダム(フェランド)、他
 ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 演出:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 収録時期:1978年5月
 収録場所:ウィーン国立歌劇場(ライヴ)

 収録時間:150分
 画面:カラー、4:3
 音声:ドルビーデジタル・ステレオ、ドルビーデジタル5.1サラウンド
 字幕:英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語

ボーナスDVD
・プラシド・ドミンゴ:スペシャル・インタビュー

 収録時間:66分
 画面:カラー、16:9
 音声:ドルビーデジタル・ステレオ
 字幕:無

 NTSC
 Region 2,3,4,5,6

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人物・団体紹介

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ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

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