Blu-ray Disc 輸入盤

『オテロ』全曲 ミケーリ演出、チョン・ミョンフン&フェニーチェ歌劇場、クンデ、レミージョ、他(2013 ステレオ)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
716604
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc
その他
:
輸入盤

商品説明


来日公演が好評だったフェニーチェ歌劇場の『オテロ』
チョン・ミョンフンとクンデによる新時代のヴェルディが映像に
世界遺産ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿の中庭での上演!
日本語字幕付き!


2013年4月に来日、大阪、名古屋、東京でヴェルディ『オテロ』を上演したヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場、その直後にヴェネツィアで行われた公演が映像になりました! このプロダクションは2012年11月の新制作で、フェニーチェ歌劇場で7回、来日公演で4回上演された後、ヴェネツィアに戻って7月にドゥカーレ宮殿の中庭で野外公演が3回行われました。この映像はその初日の収録です。
 オテロ役にはロッシーニ・テノールとして高名なグレゴリー・クンデが起用され、ヴェリズモ系のテノールとはだいぶ違ったヴェルディの旋律美を生かしたオテロを歌って絶賛されました。ロッシーニ歌いといってもクンデは元々中音域が太い声で、50歳を超えてからヴェルディのテノール役を次々に手掛けて成功を収めています。ヤーゴのルーチョ・ガッロは、来日公演でもまた2009年の新国立劇場公演でもヤーゴを歌ってどちらも評判になっていました。緻密な性格表現を得意とするガッロらしい練りに練られたヤーゴです。デズデーモナは来日公演には参加しなかったカルメラ・レミージョ。モーツァルトを得意とするレミージョの歌うデズデーモナも楚々とした美しさが冴えるものです。
 チョン・ミョンフンにとって『オテロ』はお得意の演目。重厚なロマンティシズムよりも明快で細部の表現を大切にした丁寧な演奏で、歌手ともども作品の新たな魅力を掘り起こしています。フランチェスコ・ミケーリの演出は視覚的な美しさが抜群。星座を活用していて、これは劇場内より野外公演の方がずっと効果的です。また幕切れには一工夫あって驚かされます。これは見てのお楽しみ。
 嬉しい日本語字幕付きです。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ヴェルディ:歌劇『オテロ』全曲

 グレゴリー・クンデ(T オテロ)
 カルメラ・レミージョ(S デズデーモナ)
 ルーチョ・ガッロ(Br ヤーゴ)
 エリザベッタ・マルトラーナ(Ms エミーリア)
 フランチェスコ・マルシーリア(T カッシオ)
 アントネッロ・チェロン(T ロデリーゴ)
 マッティア・デンティ(Bs ロドヴィーコ)
 マッテオ・フェラーラ(Bs-Br モンターノ)
 アントーニオ・カザグランデ(Br 伝令)
 フェニーチェ歌劇場管弦楽団&合唱団
 チョン・ミョンフン(指揮)

 演出:フランチェスコ・ミケーリ
 装置:エドァルド・サンキ
 衣装:シルヴィア・アイモニーノ
 照明:ファビオ・バレッティン

 収録時期:2013年7月10日
 収録場所:ヴェネツィア、ドゥカーレ宮殿中庭(ライヴ)

 収録時間:149分
 画面:カラー、16:9、HD
 音声:DTS-HD MA 5.1 / PCM 2.0
 字幕:伊英独仏西中韓日
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

ユーザーレビュー

総合評価

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場面転換のできない野外での上演ではあるが...

投稿日:2014/08/13 (水)

場面転換のできない野外での上演ではあるが、演出は昨年の来日公演で観られたステージ用のものと基本的には一緒。大々的に映像の投影を使うほか、基本的にはリアルに作っているが、最後にはなかなか大胆な読み替えもある。イタリア・オペラ界でもこういう演出が受け入れられているというのは興味深い。最後については、露骨なネタバレは避けたいが、簡単に言えばコンヴィチュニー演出『トリスタンとイゾルデ』と同じ。これでは悲劇にならないし、そういうつもりで作曲しているヴェルディの音楽と合わないけど、個人的には大いに面白い。 クンデの題名役は、不器用な猪突猛進型のデル・モナコとも、手練手管でキャラクターを作ってゆくドミンゴとも違う、魅力的なオテロ。まさしくベル・カント、声の美しさそのものでストレートに勝負するが、それがこの役に合っている。ただし、響きが拡散してしまいがちな野外なので、心持ち彼の良さが殺されてしまっている感もある。レミージョも軽めの声のソプラノなので、もし相手役がアントネンコだったら全く合わないが、うまく全体のコンセプトにはまっている。それに、こういう映像作品ではやはり美人は得だ。ヤーゴは現在のオペラ界ではやはりガッロにならざるをえないのだろうけど、「小物」感は払拭しがたい。少なくとも舞台全体を彼が支配しているという感じではないが、この人物のバランスはこのぐらいで丁度いいという人もいるだろう。バスティーユ歌劇場時代の鮮烈な録音が忘れがたいチョン・ミョンフンの指揮、今回はあまりマッシヴな力で押すことは避けて、むしろ繊細さ、緻密さを重視している。歌手陣やオーケストラの質を考慮した結果のアプローチだろう。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

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