ヴィラ=ロボス、エイトル(1887-1959)

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CD 輸入盤

交響曲全集 セント=クレア&シュトゥットガルト放送交響楽団(7CD)

ヴィラ=ロボス、エイトル(1887-1959)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
777516
組み枚数
:
6
レーベル
:
Cpo
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ヴィラ=ロボス新鮮な驚きに満ちた作品を数多く書いたブラジルの作曲家、ヴィラ=ロボスは、交響曲も12曲書き上げており、規模の面からも20世紀の記憶されるべき交響曲作家であることはまず間違いの無いところなのですが、これまでなぜかあまり取り上げられることがありませんでした。
 南米のバルトークとかストラヴィンスキーといった形容詞で語られることの多かった彼の交響曲については、セント・クレアのほか、ベン・ドールやペレスも録音をおこなっていましたが、全集の完成はセント・クレアが最初の名乗りを上げることとなりました。
 といっても交響曲第5番については、スコアが相変わらず見つかっていないため、今回の全集プロジェクトでも録音計画に組み入れることはできなかったということです。

 11曲の交響曲はそれぞれ個性的です。第1番は『知られざるもの』というタイトルを持つ29歳のときの作品で、『昇天』と題された第2番はその翌年に作曲されています。  『戦争』と題された第3番は、1919年、第一次世界大戦の終結を祝ってブラジル政府から作曲を委嘱されたもので、同じ年に書かれた第4番『勝利』、翌年書かれた第5番『平和』と共に、戦争三部作とも考えられます。
 第6番は『ブラジルの山並みについて』というタイトルを持ち、初期とは明らかに異なるヴィラ=ロボス節ともいうべき音楽が楽しめます。第8番も似た傾向の作品と言えるでしょうか。
 第7番と第9番は近現代的な交響曲の雰囲気で、後者の初演はオーマンディがおこなったことでも知られています。
 第10番『アメリンディア』は、12曲中最大の規模を持つ大作で、作曲のきっかけは、1952年、サンパウロ市創設400年祭委員会からの委嘱によるものでした。どこかストラヴィンスキーの『春の祭典』を思わせる第1楽章によって開始されるこの交響曲は、先住民を守ったホセ・デ・アンチエタ神父の物語を讃えるという祝祭的な作品ということもあってか、聴きやすいものとなっているのが特徴。全体は、テノールにバリトン、バスという男声独唱陣と大規模な合唱を伴う5部から成るオラトリオとして書かれていて、演奏に1時間以上を必要とします。
 指揮のカール・セント=クレアは、現代音楽からオペラまで幅広くこなすアメリカ出身の指揮者で、ルーカス・フォスや武満徹などの現代作品のほか、リストの壮麗なオラトリオ『聖エリーザベトの物語』といった録音がありました。
 最近ではワイマールでのワーグナー『ニーベルングの指環』の映像作品で、シャープな演奏を聴かせていました。

【収録情報】
ヴィラ=ロボス:交響曲全集
CD1(999568)
・交響曲第1番『知られざるもの』
・交響曲第11番

CD2(999785)
・交響曲第2番『昇天』
・ニューヨーク・スカイライン・メロディ

CD3(999712)
・交響曲第3番『戦争』
・交響曲第9番
・序曲『そのような男』

CD4(999525)
・交響曲第4番『勝利』
・交響曲第11番

CD5(999517) ・交響曲第6番『ブラジルの山々』
・交響曲第8番
・弦楽のための組曲

CD6(999713)
・交響曲第7番
・シンフォニエッタ第1番

CD7(999786)
・交響曲第10番『アメリンディア』

 ローター・オディニウス
 ヘンリク・ベーム
 ユルゲン・リン
 シュトゥットガルト国立歌劇場合唱団のメンバー
 SWRヴォーカルアンサンブル・シュトゥットガルト
 SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
 カール・セント=クレア(指揮)

 録音時期:1997-2000年
 録音方式:デジタル(セッション)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Symphony No. 1, for Orchestra, 'O Imprevisto', a. 114 (Op. 112): 1. Allegro Moderato - Allegro
  • 02. Symphony No. 1, for Orchestra, 'O Imprevisto', a. 114 (Op. 112): 2. Adagio
  • 03. Symphony No. 1, for Orchestra, 'O Imprevisto', a. 114 (Op. 112): 3. Scherzo. Allegro Vivace
  • 04. Symphony No. 1, for Orchestra, 'O Imprevisto', a. 114 (Op. 112): 4. Allegro Con Brio
  • 05. Symphony No. 11, for Orchestra, a. 527: 1. Allegro Moderato
  • 06. Symphony No. 11, for Orchestra, a. 527: 2. Largo
  • 07. Symphony No. 11, for Orchestra, a. 527: 3. Scherzo. Molto Vivace
  • 08. Symphony No. 11, for Orchestra, a. 527: 4. Molto Allegro

ディスク   2

  • 01. New York Skyline Melody, for Orchestra, a. 408

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総合評価

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 オンライン配信やYouTubeが普及したせい...

投稿日:2021/03/20 (土)

 オンライン配信やYouTubeが普及したせいか、録音をセットものCDにして廉価販売するケースが増えてきて、愛好家にはうれしい限りです。このCDセットもそんな中の一つ。超レアな「ヴィラ・ロボスの交響曲」がこのような「全集」の形で手に入るなんて・・・。  最近では、サンパウロ交響楽団による Naxos 盤も出ましたね。  ちょっと興味を持った音楽を、実際に「音」として聴くことができるのは本当にありがたいことです。しかもひと時代に比べれば十分廉価に。  音楽とは「時間を共有する芸術」なので、CD7枚分の音楽はそれだけの時間をかけないと聴けません。少し深く立ち入ろうと繰り返し聴こうとすれば、さらにその分の時間が追加で必要となります。聴いた後で「無駄な時間を過ごした、損した」ということがないように、事前に「評判の良い演奏」「定番もの」とか「評論家の評価の高い演奏」ばかりを聴いてしまう傾向がありますが、それだけでは自分の「耳」や「鑑賞眼」が育たないし、「一期一会の掘り出し物」に出会うチャンスもありません。  その意味では、このセットは「良いものを見つけた!」という感じです。  サンパウロ交響楽団による Naxos 盤はまだ聴いていませんが、そのうち聴いてみたいなと思います。  こんな「掘り出し物」がまだまだたくさんあるんだろうなあ、とほっつき歩き回る日々が続きそうです。「財布」もそうだけど、時間が足りない・・・。

Tan2 さん | 神奈川県 | 不明

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ジャケ買いしたけど、失敗していなかった。...

投稿日:2020/06/08 (月)

ジャケ買いしたけど、失敗していなかった。 ほぼ自分には聴けない喧騒たる現代的な楽曲だけど、交響曲第十番の第二楽章だけは非常にヤバいと感じる(語彙力不足)。 音質は平均的。 ナクソスのほうがよいと思う。

つきピエンテオス さん | 愛知県 | 不明

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なんて熱いんだ!情熱と混沌渦巻くヴィラ ...

投稿日:2014/12/28 (日)

なんて熱いんだ!情熱と混沌渦巻くヴィラ ロボスの宇宙!ブラジル風バッハだけで満足してはいけない!まずはこの7枚組の世界にダイビング!

ひ〜ちゃん さん | 東京都 | 不明

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