ヴィクトル・ユゴー

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ノートル=ダム・ド・パリ 下 岩波文庫

ヴィクトル・ユゴー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003253281
ISBN 10 : 4003253280
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
563p;15

内容詳細

無実の罪で死刑を宣告されたエスメラルダ。カジモドはノートル=ダム大聖堂に彼女をかくまい、おずおずとした愛情で優しく見守る。一方、エスメラルダへの狂おしい想いに取りつかれたクロード・フロロは、苦悩に満ちた愛の告白をする。エスメラルダは実の母親との劇的な出会いを果たし…。物語は佳境を迎える。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    時にとてつもなく冗長。王様の執務ぶりを描く長々しい叙述には参った。そんな説明や場面は必要なのかと、詰問したくなる。……ユゴー的には必須なんだな……物語的には疑問だが。国王様の執務ぶりをトコトン愚弄してる。滑稽でもあるが。ストーリー展開にカオスを見る。ユゴー……とんでもない奴だ。

  • のっち♬ さん

    冤罪で絞首刑を宣告されたヒロインをカジモドは大聖堂に匿い、フロロが彼女に迫るが拒まれる。見た目ばかり重視する男性の女性に対する恋愛感情の表現がますます冴え渡っている一方で、ヒロインがカジモドに対して冷酷な扱いをしたりと、著者の嗜好や経験が出たような描写が興味深い。これだけ人がいてすべての愛情が一方通行で、それ故に破滅に向かっていく彼らの「宿命」は容赦ない。本作の中で真に美しい関係といえばカジモドと大聖堂の純真な愛だろう。建築物ではあるが人間のようにいきいきと描かれた大聖堂こそ最愛の人を失ったのではないか。

  • Willie the Wildcat さん

    一方通行の愛情の交錯。扇情と政情が街を覆いつくす中、唯一無二の無垢を貫くカジモド。自ら招いた心身の”矛盾”が瞬時に魔となり、他者からも魔と見なされる悲哀。成就かどうかが問題ではなく、心平静となる最期の在り方が印象的。深読みするのであれば、先住民パリサイ人と大聖堂建立の因果関係が、本著の根底かと推察。問題は、カジモドの”矛盾”を、自己正当化と解釈するのか、それとも自他の精神と解釈するのか、という気がする。白黒の世界ではなく、その中間。それが(神ではなく)人間である証、ではなかろうか。

  • ころこ さん

    ミュージカルに適していることと近代小説らしくないことは評価の表裏といえるのではないか。キャラ立ちしていることは内面を描くことを捨象することを意味するからだ。ユゴーのロマン主義とは個に照準したイデオロギーとしての歴史的段階であり、自身の作品は歴史の堆積や神話的な想像力といった集合的なものによって完成をみている。そう考えないと、明晰であるはずの描写が余計な記述によって興が削がれ、大衆的なストーリーは大味な印象を拭えないからだ。これはサーガ論に代表される文学の読み方が変わったからで、近代の終わりを意味している。

  • kazi さん

    上巻では冗長だと感じていたが、下巻はスピードアップしてエキサイティングに物語が展開する感じでした。解説によるとユゴーのロマン主義的な面が全面に出た作品とのことだが、まさにそんな感じよね。フェビュスとエスメラルダの関係性の物語とかまさにそうなんじゃないでしょうか。教会や王政に対するユゴーの批判的な書き方もこの作品の見どころの一つか。ネタバレになってしまうので詳しくは書かないが“フェビュス・ド・シャトーペールの悲劇的な最後”に笑ってしまった。意外とユーモアもあったりして、下巻は読みやすい作品でした。

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ヴィクトル・ユゴー

1802〜1885。フランス・ロマン派を代表する作家・詩人。デビュー作『オードと雑詠集』が評価され、その後『エルナニ』で名声を得る。政治に関心を持ち七月王政時代から議員活動を行うが、ナポレオン3世のクーデターに反発し、亡命。60歳の時に大作『レ・ミゼラブル』を完成させる。最期は民主主義の英雄として国

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