ヴァシリー・カンディンスキー

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点と線から面へ ちくま学芸文庫

ヴァシリー・カンディンスキー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480097903
ISBN 10 : 4480097902
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;15

内容詳細

抽象芸術の旗手カンディンスキーによる理論的主著。絵画の構成要素を徹底的に分析し、「生きた作品」の構築を試みる。デザインの本質を突く一冊。

【著者紹介】
ヴァシリー・カンディンスキー : 1866‐1944年。ロシア生まれ。大学では法律を学ぶも、1896年にミュンヘンに移り本格的な絵の勉強を始める。1911年にフランツ・マルクとともに「青騎士」を結成。1922年以降はバウハウスで教官を務めた。抽象絵画の提唱者として、絵画作品では「コンポジション」シリーズが有名

宮島久雄 : 1936年、大阪府生まれ。京都工芸繊維大学教授、京都大学教授、国立国際美術館長、高松市美術館長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nbhd さん

    とにかく、つきつめにつきつめている。点とか線とか、ただでさえ掴みにくい「抽象」を剛力で理論立てていく不思議な本、おもしろい。カンディンスキーは抽象絵画の旗手とされる人で、実践の人でもあり、理論の人でもあった。そもそも対象が「抽象」なので、その性質を抜き出すのに「色」や「温度」など、さらに漠とした指標を用いているのが特徴。たとえば、三角形は水平線(青)と斜線(赤)で構成され、総体としては黄色とか(ちなみに、四角形の総体は赤)。90年ほど前の本。ハっ?ってなるけど、それを超えてすごいとしか言いようがない。

  • またの名 さん

    なぜ絵に万人の共感を得られそうにない理論をあてがおうとするのかと思われがちだけど、著者の中には一貫した前提が存在。こうした研究は要素の辞書を作ることだと説明し、さらに先に進めば文法として構築するのも可能と議論。「上とは軽快な弛緩で下とは重みと拘束」といった主観的な印象に見える話は、世界を絵画の視点から説明するための独自の文法体系を、まず先駆的に作り出す試み。しかし絵画による独自の言語の響きを曇らせる余計な物を取り除いて得られるのが、生命の通った内容とその鼓動、と述べる著者は機械的な思考の信奉者ではない。

  • Don2 さん

    '26年にバウハウス教授カンディンスキーが書いた構成学の基礎論文。点・線・面の主要3要素について、それを引き起こす外面的作用(力)と、要素のもつ内面的性質(緊張=運動、方向、色=エネルギーのようなものと理解した)の概念を使って概説する。最初は直線が力を受けて緊張したものが曲線で…と言われてもワケわからなかったのだが、彼の言う点や線が幾何学的なそれではなく、画家の描く作業により作られるものを前提としているのだと気づいた時に合点がいった。

  • 人工知能 さん

    芸術にも科学を、ということで興味を持って読んでみた。もともとコンポジションという絵画も好きだし、彼の作品コンポジション8も美しいと感じる。ただ、この書に書かれているのは「論」ではなくてあくまで著者の「意見」だと思う。たとえば水平線はなぜ冷たく、垂直線は暖かいのか。少なくとも、なぜそう「思う」のか。そのような説明がないので、これはあくまでも著者の「感性」を言葉にしたものだという風に受け止めた。点と線という要素に対してどのような考えがあるのかについては知ることができたかなとは思った。

  • 左手爆弾 さん

    芸術は個人の才覚と直観によって作られるという意見を強く否定する。絵画は科学的に描かれなければならない。絵画を構成する要素を点・線・面に解体し——この解体がまさに挑戦なのだが——そこから絵画の作り方を探究する。絵を描かない人間にとっては、こんなに理詰めでやることに何の意味があるのかはすぐにはわからない。そのため、むしろ20世紀前半の実証主義に対する脅迫的なまでのこだわりがこうした本を書かせたのではないかなどと思ってしまう。ただ、最後の挿絵を見ると、実に最小の点・線・面で画面を支配していて、見事だと思う。

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ヴァシリー・カンディンスキー

1866‐1944。ロシア・モスクワ生まれの画家。モスクワ大学で法学と経済学を修めた後、1896年からミュンヘンで絵画を学ぶ。1901年に芸術家グループ「ファーランクス」設立に参加するなど、パリやミュンヘンで活動する。1910年頃に自身の初めての抽象絵画を制作したとされる。翌年、著書『芸術における精

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