【中古:盤質A】 『フロム・フリッツ・トゥ・ジャンゴ』　ベンヤミン・シュミット（vn）

ベンヤミン・シュミット / 『From Fritz to Django』

現代ウィーン感覚のクライスラー演奏は、大胆かつスマート！
さらにマヌーシュ・スウィング版クライスラーも収録！これは楽しい！
　ベンヤミン・シュミットの1年ぶりのアルバム。この盤の前半では、クライスラーの名10曲を演奏。はやり彼の演奏はスマートで現代的で、もちろんテクニックは申し分ありません。でもその中に、ウィーン風なものが埋め込まれていることを感じさせてくれます。
　これだけなら大して驚く企画じゃありませんが、第2部ではクライスラー作品の主題を用いて、即興的にベンヤミン自らアレンジしたマヌーシュ・スウィング！　しかも、ジャコ・パストリアス等多数のジャズ・ジャイアンツとの共演でも有名で、ジプシー・ジャズ＝マヌーシュ・スウィングを演らせたら当代随一の超有名ギタリスト＝ビレリ･ラグレーンが参加!　ベンヤミンの兄弟でベーシストのゲオルグとのアコースティック・トリオで、現代版ジャンゴ・ラインハルトとでもいうべき心地好いマヌーシュ・スウィングと、ライト・クラシック・サウンドの融合をお愉しみいただけることをお約束します。（BMG JAPAN）

※マヌーシュ・スウィング：
フランス北部〜ベルギー周辺で放浪生活していたジプシーの音楽家たちによって演奏されて広まったアコースティックでアップ･テンポな４ビートで、ジプシー・スウィングとも呼ばれます。ジャズ界ではジャンゴ・ラインハルトやステファン・グラッペリがあまりにも有名ですが、映画「ギター弾きの恋」や「僕のスウィング」のヒットにより、近年ノスタルジックなアコースティック･ギター・サウンドの人気が再燃しています。

第1部：ベンヤミン・シュミット・プレイズ・クライスラー
クライスラー：
・「ウィーン狂詩曲風幻想曲」
・「ジプシー奇想曲」
・「ジプシーの女」
・「はすの花の国」
・「ファリャ：スペイン舞曲」
・「Im Paradies」
・「パデレフスキ：メヌエット Op14-1」
・「Mitternachtsglocken」
・「クープランの様式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ」
・「グルック：メロディー」
　ベンヤミン・シュミット（vn）
　ミクローシュ・スクタ（p）
　録音：2000年11月27-28日、 ウィーン、ベーゼンドルファーザール
第2部：Improvisations on Kreisler
　on arranged by Benjamin Schmid
・「Prelude, Allegro & Blues」
・「Perpetual Love’s Joy」
・「Liebesleid」
・「Sweet Rosmarin」
・「J.Brandl / Fritz Kreisler: Alter Refrain」
　ベンヤミン・シュミット（vn）
　ビレリ・ラグレーン（g)
　ゲオルク・ブラインシュミット（cb)
　録音：2006年5月3日、 ソニック・フロー・トーンスタジオ

【ベンヤミン・シュミット（Vn）】
1968年ウィーン生まれ。ザルツブルク、ウィーン、フィラデルフィア（カーティス音楽院）で学びました。アメリカ、ドイツ、南アフリカのコンクールで優勝後、難関として名高いロンドンのカール・フレッシュ国際コンクールで優勝し、一躍世界の注目を浴びました。以後ヨーロッパを中心に演奏活動を開始。ヨーロッパ室内管、パリ管、フランス国立管、フィルハーモニア管、チェコ・フィル、バイエルン国立管、サンクトペテルブルク・フィル、ウィーン・フィルなど世界のトップ・オーケストラと共演しているほか、リサイタルやコンタルスキー、Ｃ．ハーゲンらとの室内楽でも活躍しています。またクラシックをこえてジャズの領域でもシュテファン・グラペッリらと共演。現在は名器ストラディヴァリ「エクス」（1731 年）を弾いています。
【ビレリ・ラグレーン（g）】
ジャズ・ギターのパイオニア、ジャンゴ・ラインハルトのフレイズを若干11歳で弾きこなし、ジャンゴ・ラインハルトの再来と言われて登場したジプシー・ミュージックの名天才ギタリスト。
【ゲオルク・ブラインシュミット（cb）】
ウィーンのコントラバス奏者。ウィーン交響楽団をはじめ、様々なオーケストラのコントラバス奏者を務め、1996〜1998 年にウィーン・フィルのコントラバス奏者も務めました。その後ジャズ・ベース奏者に転向し、世界各国の名ジャズ奏者と共演。その天才的な技巧は、絶品と評価されています。