CD 輸入盤

ワーグナー:『さまよえるオランダ人』初稿版全曲、ディーチュ:『幽霊船』全曲 ミンコフスキ&ルーヴル宮音楽隊、ニキーチン、他(2013 ステレオ)(4CD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
V5349
組み枚数
:
4
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ミンコフスキの新録音はオペラ二本立て!
ワーグナーの『さまよえるオランダ人』初期稿と、
同時期、同題材のディーチュの『幽霊船』世界初録音!


ミンコフスキの新録音はなんとオペラ二本立て! ご存知ワーグナーの『さまよえるオランダ人』の珍しい初期稿と、それと因縁のあるピエール=ルイ・ディーチュの『幽霊船』です。

【若きワーグナーの題材】
若き日のワーグナーはパリで成功を収めようとして果たせず、1842年にドレスデンで初演した『リエンツィ』が大成功、その成功によって『オランダ人』もドレスデンで初演されました。しかし『オランダ人』は本来はパリでの上演を期待して構想されたものでした。ワーグナーはオペラ座と交渉したものの、題材が買い取られただけで終わりました。

【同じ題材を用いてほかの人物が先に作曲】
この題材に他の素材を加味してポール・フシェとベネディクト=アンリ・レヴォワルが『幽霊船』の台本を作成、オペラ座の合唱指揮者を務めていたピエール=ルイ・ディーチュ[1808-1865]が作曲、1842年11月9日、オペラ座で初演されました。
 ワーグナーが自身の台本に作曲した『さまよえるオランダ人』が初演されたのはその僅か2ヶ月後の1843年1月2日のこと。先を越されたことにワーグナーはかなり腹を立てたそうです。こうした事情から『さまよえるオランダ人』に関連して『幽霊船』は必ず触れられるのに、音楽は長らく埋もれて、両者は比べることすら侭なりませんでした。ミンコフスキが二本立てで両作品を世に出すのは非常に意義深いことです。

【さまよえるオランダ人初期稿】
『オランダ人』は1841年の初期稿を用いています。通常演奏される楽譜はワーグナーの死後に総合的にまとめられたもので、今日では正統性に問題があるとみなされています。初期稿にもいくつかあり、1841年稿は初演前の段階のもの。舞台はスコットランドで、ダーラントでなくドナルト(ドナルド)、エリックでなくゲオルク(ジョージ)と人名が異なります。またゼンタのバラードが本来あるべき調性で、現行のような奇妙に下げられたものではありません。オーケストレーションにも多くの相違が。もちろんハープを用いた取って付けたような救済の音楽はありません。もっとも首尾一貫しているのがこの1841年稿の特徴です。

【幽霊船】
一方の『幽霊船』は、いかにも19世紀半ばのパリのオペラらしい娯楽性に富んでいます。ミンナは軽やかなコロラトゥーラを披露し、トロイルは逞しく力強いアリアを歌い、マグニュスは輝かしい最高音を出すなど、ワーグナーのような先進性こそないものの、とても楽しめる作品です。

【強力な配役】
歌手はいずれも強力。『さまよえるオランダ人』では、タイトルロールにあのエフゲニー・ニキーチンという豪華さ。ゼンタのインゲラ・ブリンベリはスウェーデン、ストックホルムの生まれ。メッゾソプラノから2003年にソプラノに転向、現在は北欧を中心にトスカやサロメなどドラマティックなソプラノ役で活躍しています。近々ワーグナー・ソプラノとして国際的に活躍すること間違いなしでしょう。ドナルトのミカ・カレスはフィンランド、ライティラの生まれ。まだデビューして10年ほどの若いバスですが、よく響く低音で人気急上昇中です。ゲオルクのエリック・カトラーは、米国、アイオワの生まれ。すでにメトロポリタン歌劇場、ザルツブルク音楽祭、ベルリン国立歌劇場、モネ劇場など、国際的に活躍しています。『幽霊船』も負けていません。トロイルのラッセル・ブラウンは、トロント在住のカナダのバリトン。メトロポリタン歌劇場、スカラ座、ロイヤル・オペラハウスなどで活躍する人気の高いバリトンです。ミンナのサリー・マシューズは英国のソプラノ。バロックから古典派の音楽で活躍する一方、プーランクの『カルメル会修道女の対話』のブランシュなど近代ものも得意としています。マグニュスのベルナール・リシュテ(ベルナルト・リヒター)は、スイスのテノール。バロック音楽のテノールとして知られる他、モーツァルト・テノールとしても非常に人気が高く、2012年夏にはザルツブルク音楽祭でアーノンクールが指揮する『魔笛』のタミーノを歌っています。
 もちろんミンコフスキの指揮の生き生きした音楽が両作品にそれぞれ新たな命を吹き込んでいます。『さまよえるオランダ人』は若きワーグナーの冴えた音楽を取り戻し、『幽霊船』にはたっぷりと娯楽精神が盛り込まれ、どちらも非常に面白く聴けます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』全曲(1841年稿)
 エフゲニー・ニキーチン(Br オランダ人)
 インゲラ・ブリンベリ(S ゼンタ)
 エリック・カトラー(T ゲオルク)
 ミカ・カレス(Bs ドナルト)
 ベルナール・リシュテ(T 舵手)
 ヘレネ・シュナイダーマン(Ms マリー)

・ディーチュ:歌劇『幽霊船』全曲
 ラッセル・ブラウン(Br トロイル)
 サリー・マシューズ(S ミンナ)
 ベルナール・リシュテ(T マグニュス)
 ユゴー・ラベク(Br バルロー)
 エリック・カトラー(T エリック)

 エストニア・フィルハーモニック室内合唱団
 ヘリ・ユルゲンソン(合唱指揮)
 ルーヴル宮音楽隊
 マルク・ミンコフスキ(指揮)

 録音時期:2013年5月
 録音場所:グルノーブル
 録音方式:ステレオ(デジタル)

【ディーチュ:『幽霊船』 簡単なあらすじ】
第1幕
スコットランドのシェットランド、裕福な商人バーローの館。男たちが陽気に騒いでいるところに、バーローの娘ミンナが現れ、幽霊船とその船長トロイルの物語を歌う。船長トロイルは人間には禁じられた岬を回った罰として命を懸けてでも彼を誠実に愛する娘に出会うまで海をさまよう運命にあった。トロイルは7年に一度だけ上陸が許された。第2節まで歌ったところで、彼女の婚約者の祭司マグニュスが現れ、トロイルは船乗りと争い彼を殺したものの腕に閉じぬ傷を負い血を流し続けている、と歌を足す。実は殺された船乗りこそマグニュスの父だった。二人になり、ミンナとマグニュスは愛を歌う。一人になったミンナは、嵐の海から父が無事に戻るよう祈る。そこにバーローの船が無事帰港したことが伝えられ、ミンナは喜ぶ。
 シェットランドに戻ったバーローは、航海中、嵐で命を落とすところを救ってくれた外国船の船長に、そのお礼としてミンナとの結婚を認めたと告げる。スウェーデン人ワルデマールを名乗るその船長こそトロイルだった。はじめは戸惑ったミンナだったが、彼に会うや、彼女の心はトロイルに惹かれてしまう。彼女の心変わりを聞かされたマグニュスは悲しむ。

第2幕
トロイルはミンナの愛で自らの呪われた運命が終わりになることを期待している。一方マグニュスはミンナに、祭司である自分が引いてミンナの幸せを望むと告げる。ところがトロイルは突然ミンナに理由も明かさず別れを告げる。困惑したミンナが自らの決意を明かそうと結婚で交換する指輪をトロイルに差し出すと、トロイルはそれを受け取ろうと手を出す。その時、マグニュスは彼の手の傷を見つけ、ワルデマールこそが幽霊船の船長トロイルであると見抜く。ミンナはトロイルの呪われた運命を救うべく、岩の上から海に身を投げる。すると幽霊船は沈む。そして遥か遠くに許しを得られたトロイルとミンナの姿が見える。


なお日本では両オペラの題名の関係が混乱しているようですので、整理しておきます。
日本では「Hollander には幽霊船という意味もある」という誤った俗説が広まってしまっていますが、Hollander はあくまでオランダ人で、この言葉そのものに幽霊船という意味はありません(ちなみにドイツ語で幽霊船はGeisterschiff)。したがってワーグナーのオペラDer fliegende Hollander は議論の余地なく「さまよえるオランダ人」を意味します。
一方フランスでは、先に初演されたディーチュのオペラ「幽霊船 Le Vaisseau fantome」の題名が、ずっと後になって上演されたワーグナーのDer fliegende Hollander に当てはめられ、今日に至るまで「幽霊船」と呼ばれています。しかしこれはあくまでフランス独自の呼び方で、Der fliegende Hollanderのフランス語訳が幽霊船 Le Vaisseau fantomeなわけではありません。さまよえるオランダ人はフランス語ではLe Hollandais volantと言います。(キングインターナショナル)

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