Blu-ray Disc 輸入盤

『パルジファル』全曲 チェルニャコフ演出、ダニエル・バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリン、アンドレアス・シャーガー、ルネ・パーペ、他(2015 ステレオ)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BAC428
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc
その他
:
輸入盤

商品説明

ワーグナー:『パルジファル』
バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリン、チェルニャコフ演出


ベルリン、シラー劇場で上演された新制作の『パルジファル』。演出は最近急激に注目を集めているドミトリー・チェルニャコフで、しばしば過激な読み替えを行うため、今回の『パルジファル』も上演前から期待と不安が交錯していたという舞台でした。簡素な舞台と現代的な衣装(パルジファルはリュックを背負って現れる)などは想定内ですが、何よりチェルニャコフが重視したのは「復讐」の感情で、様々な宗教観が渾然一体となった中世の叙事詩が、見事に現代人の不安と救済の物語に置き換えられているのはさすがと言うほかありません。そのため、多少難解な舞台になっていますが、バレンボイムの音楽はいつものように清澄で神聖さを備えており、ワーグナー)が望んだ世界が完全に具現化されています。ベテラン、ルネ・パーペを中心に、日本にも来日経験のあるテノール、アンドレアス・シャーガーら若手歌手を起用。フレッシュな歌唱にも注目です。(輸入元情報)

【収録情報】
● ワーグナー:『パルジファル』全曲


 グルネマンツ:ルネ・パーペ(バス)
 パルジファル:アンドレアス・シャーガー(テノール)
 アンフォルタス:ヴォルフガンク・コッホ(バリトン)
 クリングゾル:トーマス・トマソン(バス)
 クンドリー:アニャ・カンペ(メゾ・ソプラノ)
 ティトゥレル:マティアス・ヘッレ(バス)、他
 ベルリン国立歌劇場合唱団
 ベルリン国立歌劇場コンツェルト合唱団
 マーティン・ライト(合唱指揮)
 シュターツカペレ・ベルリン
 ダニエル・バレンボイム(指揮)

 演出・装置:ドミトリー・チェルニャコフ
 衣装:エレナ・ザイツェーヴァ
 照明:グレフ・フィルシュティンスキー
 ドラマトゥルギー:イェンス・シュロート

 収録時期:2015年4月
 収録場所:ベルリン、シラー劇場(ライヴ)

 収録時間:252分
 画面:カラー、16:9、1080i High Definition
 音声:PCMステレオ、DTS HD master Audio5.1
 字幕:英語、ドイツ語、フランス語、韓国語
 50GB
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

ユーザーレビュー

総合評価

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シャーガーは、バッグパッカー姿のパルジフ...

投稿日:2021/03/14 (日)

シャーガーは、バッグパッカー姿のパルジファル。前半の無防備な純粋さと、クンドリーの口づけの後の激昂の踏み込みの鋭さと演技力は見事。キャラの立て方の違いをしっかり歌い分けている。 カンペのクンドリーはエキセントリック、表現にゆとりがないところもあるが、その分緊張感は高い。 パーぺのグルネマンツは当たり役で、明るい声と深い表現はここでも見事。 トマソンのクリングゾルは鋭く迫る。癖のある演出で損している。 バレンボイムのテンポが意外と速い。にもかかわらず丁寧な仕上げ。人物の心理描写が克明。その分神秘性には欠けるが説得力がある。 演出は良く言えば人間性豊かと言えない事もない。ティトレルが舞台前面ではっきり歌う演出は珍しい。第2幕は、花の乙女は子供っぽいワンピースを着て、中には人形を抱いた幼女もいて、学童保育みたい。クリングゾルはメガネにちょび髭、終始落ち着きない。幕切れはパルジファルがクリングゾルを花の乙女たちの前で刺し殺して返り血を浴びる。第3幕最後はクンドリーとアンフォルタスが激しく口づけて、それを見たグルネマンツがクンドリーを刺し殺して、アンフォルタスが崩れ落ちると言うのは意味が分からないし、第1幕で聖なる森での殺生を戒めたグルネマンツ自身の言葉とも整合しない。舞台神聖祝典劇と名付けられた作品なのに、この演出では神聖も祝典もない。 演奏がとても素晴らしいので星は5つとした。

Cherubino_492 さん | 東京都 | 不明

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斬新過ぎる衝撃のエンディング。歌は高水準...

投稿日:2020/04/14 (火)

斬新過ぎる衝撃のエンディング。歌は高水準。読み替え演出がok の方はぜひチャレンジして頂きたい。

みんなのまーちゃん さん | 東京都 | 不明

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2016年バイロイトのラウフェンベルク演出は...

投稿日:2016/12/09 (金)

2016年バイロイトのラウフェンベルク演出は舞台を現代の中東に移しただけで、エンディング以外はストーリーの根幹にかかわる読み替えがないが、こちらはかなり重大な読み替えを含んだ演出。時代はもちろん現代で、聖杯騎士団の面々はタルコフスキー映画に出てきそうな寒い国の衣装を身につけているが、キリスト教的なシンボルは特になく、もっと普遍的なカルト宗教の話にされている。とはいえ、グルネマンツが過去の経緯を語る部分でスライドが投影されるといった工夫があるぐらいで、第1幕はおおむね定式通り進行。ただし、聖餐式は近年の演出ではかなり血なまぐさい儀式にされることが多く、その点ではこの演出も同じだ。やはり面白いのは第2幕以降。クリングゾールは従来のイメージと全く違って小心翼々とした好々爺。花の乙女たちもごく庶民的な服を着た娘たちだ。クンドリーがパルジファルの生い立ちを語る部分では分身が登場して説明的な演技をするが、彼女の例の接吻は完全に性行為と解され、その後の展開はなかなか迫真的。幕切れでは聖槍を奪ったパルジファルが怯えるクリングゾールを槍で刺し殺してしまい、血糊が派手に彼の顔にかかる。第3幕の終わりについては伏せるが、うん、なるほどという納得のエンディング。 シャーガーの題名役はいかにも若々しい。貫祿不足とも言えるが、この演出では「覚醒」後もかなり精神的に不安定な人物なので、これも悪くない。カンペのクンドリーはユニークだが魅力的。全く「魔女」的でなく普通の女性として描かれているのは演出意図通りだが、多重人格の表現は見事。この演出では第3幕のクンドリーが前の幕でのパルジファルの振る舞いを許せるかどうか、つまりクリングゾールの行動も聖杯騎士団に拒まれたことの復讐として始まったわけだから、その「復讐の連鎖」を絶てるかどうかが重要なテーマになっているので、歌わなくなってからの演技も大いに見応えがある。ティーレマン指揮のザルツブルク版に続いて登場のコッホはやはりアムフォルタスには似合わないと思う。けれども、いかにも女好きの堕落した聖杯王というのが演出意図なら、これも仕方ないか。パーペのグルネマンツはいつもながらのハマリ役。この演出では最後の最後で思いがけぬ行動に出るのだが。バレンボイムの指揮が意外にも良い。ベルリン・フィルとの録音、クプファー演出版の録画ともあまり感心せず、彼には合わないオペラと思っていたが、今回は綿密かつ表出力も強く、全然枯れた印象はない。特に和声の変化、音色の明暗を精密に描き出しているのは、さすがに老練だ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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