CD 輸入盤

『ニーベルングの指環』全曲 ベーム&バイロイト祝祭管弦楽団、ニルソン、ヴィントガッセン、アダム、他(14CD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
446057
組み枚数
:
14
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD

商品説明

ワーグナー『ニーベルングの指環』全曲
ベーム&バイロイト


1966&67年ステレオ録音。緊張感あふれるベームの指揮のもと、ヴィントガッセン、ニルソンなど60年代バイロイトならではの大物歌手たちが文字どおり火花を散らす様子がたいへん魅力的な全曲セット。
 ライヴ・レコーディングだけに、ヴォータンやミーメなど4作を通じて活躍する配役が同じ歌手によって歌われており、自然なドラマの流れが高い集中力で持続されている点も、当セットの大きな利点。
 豪華なキャストの中でも、当時絶頂期にあったソプラノ、ビルギット・ニルソンの歌唱には驚かされます。オーケストラの大音響を貫いて響く声の威力は実に見事なもので、ベームの劇的な指揮にうまくのったときの歌唱は凄絶というほかありません。
 さらに、ヴィントガッセン、キング、ナイトリンガー、ベーメ、グラインドルなど、大物ワーグナー歌手の名がズラリと並ぶさまは壮観そのもの。当初予定されていたジョージ・ロンドンに代わってヴォータン役に挑み、見事にその大任をはたして世界的な名声を得たテオ・アダム、ミーメ役でゲルハルト・シュトルツェと人気を二分し、巧緻なシュトルツェに対して“狂気のミーメ”を異名を取った体当たり的歌唱で知られたエルヴィン・ヴォールファールトのふたりには特に注目です。

【収録情報】
ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲
『ラインの黄金』
 ヴォータン…テオ・アダム(Br)
 ドンナー…ゲルト・ニーンシュテット(B)
 フロー…ヘルミン・エッサー(T)
 ローゲ…ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
 アルベリヒ…グスタフ・ナイトリンガー(Br)
 ミーメ…エルヴィン・ヴォールファールト(T)
 ファゾルト…マルティ・タルヴェラ(B)
 ファフナー…クルト・ベーメ(B)
 フリッカ…アンネリース・ブルマイスター(M)
 フライア…アニア・シリア(S)
 エルダ…ヴィエーラ・ソウクポヴァー(A)
 ヴォークリンデ…ドロテア・ジーベルト(S)
 ヴェルグンデ…ヘルガ・デルネシュ(S)
 フロースヒルデ…ルート・ヘッセ(メッゾ・S)

 録音時期:1966年7月26日
 録音場所:バイロイト祝祭劇場
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

『ワルキューレ』
 ジークムント…ジェームズ・キング(T)
 ジークリンデ…レオニー・リザネク(S)
 フンディング…ゲルト・ニーンシュテット(B)
 ブリュンヒルデ…ビルギット・ニルソン(S)
 ヴォータン…テオ・アダム(Br)
 フリッカ…アンネリース・ブルマイスター(M)
 ゲルヒルデ…ダニカ・マステロヴィッツ(S)
 オルトリンデ…ヘルガ・デルネシュ(S)
 ヴァルトラウテ…ゲルトラウト・ホップ(A)
 シュヴェルトライテ…ジークリンデ・ワーグナー(A)
 ヘルムヴィーゲ…リアーネ・ジーネック(S)
 ジークルーネ…アンネリース・ブルマイスター(M)
 グリムゲルデ…エリーザベト・シェルテル(M)
 ロスヴァイセ…ソナ・ツェルヴェナ(A)

 録音時期:1967年7月23日、8月10日
 録音場所:バイロイト祝祭劇場
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

『ジークフリート』
 ジークフリート…ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
 ミーメ…エルヴィン・ヴォールファールト(T)
 さすらい人…テオ・アダム(Br)
 アルベリヒ…グスタフ・ナイトリンガー(Br)
 ブリュンヒルデ…ビルギット・ニルソン(S)
 ファフナー…クルト・ベーメ(B)
 エルダ…ヴィエーラ・ソウクポヴァー(A)
 森の小鳥の声…エリカ・ケート(S)


 録音時期:1966年7月29日
 録音場所:バイロイト祝祭劇場
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

『神々の黄昏』
 ジークフリート…ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
 グンター…トーマス・スチュアート(B)
 アルベリヒ…グスタフ・ナイトリンガー(Br)
 ハーゲン…ヨーゼフ・グラインドル(B)
 ブリュンヒルデ…ビルギット・ニルソン(S)
 グートルーネ…リュドミラ・ドヴォルジャコヴァー(S)
 ヴァルトラウテ…マルタ・メードル(メゾ・S)
 ヴォークリンデ…ドロテア・ジーベルト(S)
 ヴェルグンデ…ヘルガ・デルネシュ(S)
 フロースヒルデ…ジークリンデ・ワーグナー(M)
 第1のノルン…マルガ・ヘフゲン(A)
 第2のノルン…アンネリース・ブルマイスター(A)
 第3のノルン…アニア・シリア(S)

 録音時期:1967年7月27日、8月14日
 録音場所:バイロイト祝祭劇場
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

 バイロイト祝祭合唱団
 ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮)
 バイロイト祝祭管弦楽団
 カール・ベーム(指揮)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Adam, Theo - Das Rheingold
  • 02. Adam, Theo - Vorspiel
  • 03. Nienstedt, Gerd - Weia! Waga! Woge, Du Welle!
  • 04. Adam, Theo - Garstig Glatter Glitschriger Glimmer!
  • 05. Adam, Theo - Wallala! Lalaleia! Leialalei!
  • 06. Adam, Theo - Lugt, Schwestern! Die Weckerin Lacht
  • 07. Adam, Theo - Der Welt Erbe Gewaenn' Ich Zu Eigen D
  • 08. Esser, Hermin - Orchesterzwischenspiel
  • 09. Adam, Theo - Wotan! Gemahl! Erwache!
  • 10. Adam, Theo - Nur Wonne Schafft Dir, Was Mich Ersch
  • 11. Adam, Theo - Sanft Schloss Schlaf Dein Aug
  • 12. Adam, Theo - Zu Mir, Freia!
  • 13. Esser, Hermin - Endlich Loge!
  • 14. Adam, Theo - Immer Ist Undank Loges Lohn
  • 15. Adam, Theo - Taugte Wohl Des Goldnen Tandes
  • 16. Adam, Theo - Hor' Wotan, Der Harrenden Wort!
  • 17. Adam, Theo - Jetzt Fand Ich's: Hort, Was Euch Fehl
  • 18. Hesse, Ruth - Orchesterzwischenspiel: Abstieg Nach
  • 19. Adam, Theo - Hehe! Hehe! Hieher! Hieher!

ディスク   2

  • 01. Adam, Theo - Wer Haelfe Mir?
  • 02. Adam, Theo - Mit Eurem Gefrage
  • 03. Adam, Theo - Was Wollt Ihr Hier?
  • 04. Dernesch, Helga - Habt Acht!
  • 05. Adam, Theo - Riesen-wurm Winde Sich Ringelnd
  • 06. Adam, Theo - Orchesterzwischenspiel: Aufstieg Aus
  • 07. Adam, Theo - Da, Vetter, Sitze Du Fest!
  • 08. Adam, Theo - Wohlan, Die Nibelungen Rief Ich Mir N
  • 09. Esser, Hermin - Zu Deiner Losung Musst Du Ihn Lass
  • 10. Adam, Theo - Bin Ich Nun Frei? - Alberichs Fluch
  • 11. Adam, Theo - Lauschtest Du Seinem Liebesgruss
  • 12. Adam, Theo - Halt! Nicht Sie Beruehrt!
  • 13. Adam, Theo - Nicht So Leicht Und Locker Gefuegt!
  • 14. Neidlinger, Gustav - Freia, Die Schone, Schau' Ich
  • 15. Adam, Theo - Weiche, Wotan, Weiche!
  • 16. Adam, Theo - Hort, Ihr Riesen! Zurueck Und Harret
  • 17. Adam, Theo - Furchtbar Nun Erfind' Ich Des Fluches
  • 18. Adam, Theo - Schwueles Geduenst Schwebt In Der Luf
  • 19. Nienstedt, Gerd - Zur Burg Fuehrt Die Bruecke
  • 20. Adam, Theo - Rheingold! Rheingold!

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総合評価

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そもそもベームが好きだからという理由で、...

投稿日:2022/06/11 (土)

そもそもベームが好きだからという理由で、何も知らずに若い頃に最初に「指輪」を聴いたCDです。その後、調べるといろいろ好みがわかれるみたいですが、日本の古い音楽批評家の変に陶酔的で神秘めかしたワーグナー理解は好きではないので、このモダンでスピード感のある演奏が私には好みに合います。(ただの好みの問題です。かねてより、「音楽批評家」さんたちには、自分が演奏も歌唱も出来ないのに、よくえらそうなことが言えるな〜と感心しています。) 歌手は当時の最高の歌手がそろっていますね。これまた異論の多いテオ・アダムですが、私はこの歌手が大好きです。(一般に評価の高ホッターさんは、私にはもわ〜っとして聞こえます。神秘的なワーグナーが好きな方にはぴったりの歌手だと思う。)アダムより「美しい声」の歌手はたくさんいると思います。しかし、彼の非常にノーブルで、明晰な、パキッとした発声なのに、ちょっと破れたような声がたまらない。(知り合いのプロのオペラ歌手さんが、酒の席でものまねをしてくれて、アダムの歌い方をしていたら、普通の歌手はすぐに声をだめにするよと言っていたので、プロの歌い手から見てもいろいろ独特なのでしょうね。)この録音の当時はまだ若くて、表現の方は後にもっとよくなったのになとも思いますが、でもやはり素晴らしい歌唱です。P.シュライヤー曰く、根っからの舞台人の彼なので、やはりライブの方がいい演奏が多いように思います。さらに、アダムはものすごく舞台映えする容姿の持ち主なので、映像がまだ無かったことが惜しいですね。バイロイトの大阪公演のライブ映像を録画で見たことがありますが、「ワルキューレ」のラスト、ブリュンヒルデをハグするシーンは感動しました。最近CDが出ましたが、DVDも出ないかな〜 と、他の人があまり書いていないので、長々とテオ・アダムについて書きましたが、ほかの歌手ももちろん素晴らしいです。オペラというジャンルが、かつてはどれほど高いステイタスを芸術家たちにもたらすものだったかがよくわかります。

yuriko さん | 東京都 | 不明

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昔からこの作品にはショルティかベームかと...

投稿日:2021/04/12 (月)

昔からこの作品にはショルティかベームかと言われてきましたが。歌手もよく似ているがショルティはスタジオ録音でベームはバイロイトのライブということで幾分ベーム盤に利があります。ベーム盤は隅々の歌手にいたるまで完璧、これはヴィーラント・ワーグナーとの共同制作というまさにこれ以上の演奏はできないというまさに完璧ですし、ライブのため幾分テンポも速いので余計に緊迫感がでています。ショルティ盤はスタジオ録音でその分テンポもゆったりとしているので緊迫感には少し欠けますがこれはしょうがないです。もう1つ、カイルベルト盤も素晴らしくこちらもバイロイト、よくを言えばもう少し後から録音して欲しかった。ベーム盤はワルキューレの「ヴォータンの告別と魔の炎の音楽」と「黄昏」は最高です。

nick fald II さん | 静岡県 | 不明

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久しぶりにベームの『指輪』を聞いた。デッ...

投稿日:2016/10/19 (水)

久しぶりにベームの『指輪』を聞いた。デッカ盤レリースは、はじめて聞いたと思う。音は記憶にあるのとそんなには変わらないが、少し輪郭がクリアになったような気がする。いずれにせよ、半世紀前とはいえ十分な音である。ベームはカラヤンと対照的に、モーツアルト以降のドイツ音楽の正道を行く指揮者、と言われているが、実は二人ともノイエ・ザッハリッヒカイトの洗礼を浴びたモダンな指揮者だと思う。一世代前のフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュと違い、音の輪郭があくまで明確で、内に凝集していき、余白に語らせるようなやり方ではない。前二者の神秘的な法悦とは無縁である。むしろ、味わいは違うが、トスカニーニにすら近い。余白に語らせるようなところは毫もなく、すべてが直接的に響いてくる(大味と言う評がネットにあって、ハァ?とか思ったが)。カラヤンのワグナーもまた室内楽的という形容をされるが、あれは色彩も含めた精妙な音の細工がそういう感じを与えるが、ベームのは、無限に広がっていくような場の作り方ではなく、設定された枠の中でのテンションの高さがそういう形容を呼ぶのではないか?本当の意味での劇場人なのだ。『指輪』は『ワルキューレ』二幕のブリュンヒルデを聞き手とした父神ヴォータンのモノローグとか『ジークフリ―ト』のミーメとヴォータン、あるいはアルベリッヒとヴォータン、『神々』のブリュンヒルデとワルトラウテ姉妹あるいはアルベリッヒとハーゲン父子のやり取りとか、複雑な筋を披瀝する語りっぽい場面が結構ある。そういうところは、誤解を恐れず言えば、室内歌劇的というか近代的な対話劇だ。ベームの明快な指揮ではそういうところが緊迫感に溢れ、少しもダレない。それでいて各楽劇の幕切れなど、腹に応えるような迫力にも少しも欠けていない。『ワルキューレ』はとりわけテンションが沸点にまで達している。見事なものだ。歌手たちはあの時代の最高峰を揃えているが、とりわけアダムをヴォータンに据えたのが大きいと思う。ホッターの茫洋とした声よりもくっきりとしたアダムの声の方がベームの音づくりには合っている。この当時のニルソンは個人的にはどうしても好きになれない(『ジークフリ―ト』はショルティ盤の方が声の柔軟性がまだ残されている)が、『ワルキューレ』三幕のヴォータンへの訴えかけなどそれなりに感動を誘うし、『神々』も一幕の幕切れは声も絶好調だ。でも彼女の無駄に輝かしい(?)「鉄の女」ぶりは、二幕ではどうもあまり同情=共感を惹かないし、「自己犠牲」も夫を取り戻して勝ち誇った雄(雌?)叫びに聞こえてしまう(ファンの方ご容赦)。ヴィントガッセンのジークフリートも、ショルティ盤の頃より多少声が老けた感じはあるが、『神々』での麻薬を飲まされたジークフリートの翳りには相応しいとはいえなくもない。キングとリザネックのウェウルズンク兄妹も、ナイドリンガーとヴオールファルトのニーベンルンク族兄弟も最高クラス。リザネックは決して美声ではないし、カラヤン盤のヤノヴィッツやショルティ盤のクレスパンの透明な美声に比べると野太いくらいだが、野生の狼族(ウェルズンク)としてはむしろ相応しい。ナイドリンガーはショルティ盤でも有名だが、ヴォールファルトのミーメも、誇張に走らずとてもいい。地味だがフリッカのブルムマイスターも同様。『神々』ではワルトラウテにソプラノ・ロールを降りてからのメードル(元々メゾ)が出ていて、仲良しのニルソンと共演。二人のコントラストも十分でとても好ましい。長文ごめんなさい。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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