CD 輸入盤

『さまよえるオランダ人』全曲 オットー・クレンペラー&ニュー・フィルハーモニア管、アダム、シリヤ、他(1968 ステレオ)(2CD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
9029581744
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

クレンペラー、アダム、シリヤ/さまよえるオランダ人
2017年リマスター


【巨大で悲劇的な名演】
1968年ステレオ録音。クレンペラーの『オランダ人』は、暗黒の力に満ちた独特のドラマ構築に特徴があり、気楽さや救済といった要素はあまり顧みられません(実際に救済のモティーフはカットされています)。
悲劇的色彩が持続低音のように機能するここでのアプローチは、ワーグナーの音楽が備えるエネルギーの凄みをあらためて聴き手に刻印する説得力が感じられ、当時20代ながら破天荒なスケールの歌を聴かせるアニア・シリヤと、クレンペラー・テンポを完全に理解して深みある歌を聴かせるテオ・アダムの絶唱もあってインパクトの強さは絶大です。

【万全の準備】
1967年。クレンペラーでワーグナーのオペラを録音できるチャンスは残り少ないと感じていたEMIのチーフ・プロデューサー、ピーター・アンドリー(ウォルター・レッグの後任)は『さまよえるオランダ人』を提案し、乗り気になったクレンペラーは、バイロイトを訪れ歌手を物色します。そこでドホナーニ指揮する『タンホイザー』でエリーザベトを歌っていたアニア・シリヤに一目惚れし、アンドリーに次のように書き送りました。
「彼女は音楽的にも演劇的にも飛び抜けている。間違いなく天才だ。彼女が『オランダ人』の録音とコンサートに参加出来るよう、ありとあらゆる手を尽くさねばならない。他の歌手にゼンタを歌わせるなんて、黒を白だと言い張るようなものだ!」

【リハーサルとセッション】
かくしてシリヤは歴史的名盤の録音セッションに参加することになりましたが、セッション中のクレンペラーを振り返って「真剣なときは私が女であることさえ忘れてしまったように厳しかった」と語っています。オランダ人とゼンタのデュエットはなんと6回も録り直されたのだそう。しかしその理由は「マエストロは何度も、どこかを踏んずけたりぶつかったりして大きな騒音をたてるんですもの!」
リハーサル中は厳しかったクレンペラーも、それ以外の時間は終始ご機嫌で、シリヤやスタッフを笑わせていました。そしてまた、リハーサルを見学に来たジョージ・セルとのエピソードも残っています。クレンペラーは70歳のセルに“ヤング・マン”と呼びかけ(セルはクレンペラーの12歳年下)、シリヤを「俺の婚約者だ。」と紹介するなど愛想よく対応しています。しかし、普段は絶対あり得ないのに、リハーサル全編を立ったまま指揮するなど、クレンペラーがいかにこの年下の指揮者を意識していたかも同時に伺い知れます(ちなみにセルはこの8ヶ月後にニュー・フィルハーモニア管に客演し、ベートーヴェンの8番と9番の見事な演奏をおこなっています)。

【クレンペラー独自のワーグナー】
クレンペラーのへヴィーな『オランダ人』には、サヴァリッシュの快速な『オランダ人』とはまったく違った世界があります。当時、バイロイトに蔓延していた度を越してドイツ的な音楽作りを刷新したいと考えていたヴィーラント・ワーグナーは、サヴァリッシュやクラウスのすっきりしたスタイルを熱狂的に支持していました。サヴァリッシュに比べると、クレンペラーのワーグナーは対極といえるものですが、ヴィーラントはクレンペラーのワーグナーも称えており、『トリスタン』を指揮するよう要請したり、EMIの管弦楽作品集には讃辞を呈したりもしていました。それに、ヴィーラントが提唱した新バイロイト様式の演出の元祖とも言える前衛的なワーグナー演出が、クレンペラーによって、ベルリンで行われていたことも忘れてはならないでしょう。

ヴィーラントはクレンペラーについてこう述べています。
「彼が他に全く類のない独特な指揮者である所以は、古典的ギリシャ、ユダヤの伝統、中世のキリスト教精神、ドイツのロマンティシズム、現代のリアリズムといったものの混在にある。」

シリヤは語ります。
「ええ、クレンペラーのやり方は、私のそれまでのやり方とは全く違いました。でも、私は今でも感じるのです。クレンペラーの音楽作りがわたしは一番好きだったと。彼の音楽には、何か‘実質’がありました。」(HMV)

今回オリジナル・マスターテープより、アビー・ロード・スタジオで24bit/96kHzリマスターを行い、豪華ブックレット仕様での発売となります。(輸入元情報)

【収録情報】
● ワーグナー:『さまよえるオランダ人』全曲


 オランダ人:テオ・アダム
 ゼンタ:アニア・シリヤ
 ダーラント:マルッティ・タルヴェラ
 エリック:エルンスト・コツープ
 マリー:アンネリーゼ・ブルマイスター
 舵手:ゲルハルト・ウンガー、他
 BBC合唱団(コーラス・マスター:ピーター・ゲルホーン)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)

 録音時期:1968年2月19-24日,28日、3月8-11,13,14日
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 2017年オリジナル・マスターテープより、アビー・ロード・スタジオでの24bit/96kHzリマスター

ユーザーレビュー

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有名なベームのバイロイトのライブでは、あ...

投稿日:2010/07/25 (日)

有名なベームのバイロイトのライブでは、あくまでも生身の人間の息遣いが聞えたものだが、それとはまったく対照的なのがこのクレンペラー盤。救済のモティーフがカットされている事もあるが、とにかく全編人間というよりは、本当に異形の幽霊が演奏しているような(オケも含めて)気味の悪さがある。

伊東洋輔 さん | 神奈川県 | 不明

5

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