ロートレアモン全集 ちくま文庫

ロートレアモン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480420466
ISBN 10 : 4480420460
フォーマット
出版社
発行年月
2005年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,503p

内容詳細

残虐な暴力が炸裂する悪夢さながらの光景、静かにたちのぼる祈りにも似た慰藉の響き―いまなお強烈な毒を孕んだ麻薬的魅力で人を惹きつけて放さない『マルドロールの歌』、深い謎を秘めた『ポエジー』など、モンテビデオに生まれ、パリでその短い生涯を終えた詩人の極限に紡がれたテクストを、清新な訳でおくる。最新の研究をふまえたコンパクトな註解を付す。

目次 : マルドロールの歌―ロートレアモン伯爵による(第一歌/ 第二歌/ 第三歌/ 第四歌/ 第五歌/ 第六歌)/ ポエジー(イジドール・デュカス ポエジー1/ イジドール・デュカス ポエジー2)/ イジドール・デュカスの書簡

【著者紹介】
ロートレアモン : 本名イジドール・デュカス。1846年、南米ウルグアイの首都モンテビデオ生まれ。南仏のタルブとポーの高等中学校で学んだ後、パリに上京し、「ロートレアモン伯爵」の筆名で特異な散文作品『マルドロールの歌』を刊行。1870年に24歳で死去。生前はまったく無名であったが、20世紀になって再発見され、今日ではランボーなどと並ぶ最も重要な詩人のひとりとして熱狂的な読者の支持を受けている

石井洋二郎 : 1951年東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授(地域文化研究専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 月 さん

    マルドロールとは何者なのか、どこから生まれて来てどこへ往くのか。それはひとつの個(ひと)ではなく悪しき風・・人間の深淵に眠る心の闇への問いかけの声、時間を超えた太古からの思念(化身)なのかもしれない。神への冒涜、反逆と呪詛、人間への愛と憎悪からなる全6歌60ストロフ(詩節)の散文詩。ボードレールと同じく悪がテーマとしても、その詩篇は異質で時にグロテスク。知覚に一本の杭を打ち込まれ、或いは知覚の皮を剥ぎ取られるが如くである。訳者の言葉を借りるなら「この書物が発散する致命的な瘴気」が読み手の心に沈澱してゆく。

  • ラウリスタ〜 さん

    う〜んん、この人24歳で死んだんだよなあ。夭逝した天才詩人っていうランボーや、ラディゲと同様に神話化されやすい存在。彼の価値は9割は、ブルトンに負っているだろう。で、この本自体はなんなのか。サドの小説は破滅的だが筋はしっかりしている、こっちはそれが完全に崩壊している。世界を壊したい願望に取り憑かれた無名詩人の悪罵がなぜ、現代にまで残ったのか、それが謎だ。「人間は一本の樫である」とかのデュカス名義での『ポエジー』は、高校生が国語の教科書にする落書きとどう違うのか。神話の仮面を剥ぎ取りたくなる。

  • 芍薬 さん

    厭悪と悪癖と絶え間無い神への侮辱。 かの名高い一文“そしてとりわけ、解剖台に上での、ミシンと雨傘との偶発的な出会いのように!”が読みたくて読了。

  • amanon さん

    「マルドロール〜」は約三十年ぶりの再読。その時の印象はある程度残っていたけれど、改めて読み返してみると、ここまでどぎつい内容だったっけ?と驚かされることしきり。とりわけかなり露骨な性的な表現が多いことに、いささかぎょっとさせられる。決して難解な文体ではないけれど、おおよそ脈略とは無縁な内容が延々と続くため読み進めるのにかなり苦労したという印象が。こういうぶっとんだテキストと対峙するためには、アルコールの力を借りるのもありかも…という気にもさせられた(苦笑)。後、あまり謎の多い著者の経歴が改めて気になる…

  • 織沢 さん

    夏休み前にレポート用にと購入したもの。 大学の授業で受けたロートレアモン伯爵の説明に興味を抱いて読んでみたが、なかなかに難しかった。 マルドロールの歌の最後の方はギブアップしてしまったので、年内には読み通したい。

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ロートレアモン

本名イジドール・デュカス。1846年、南米ウルグアイの首都モンテビデオ生まれ。南仏のタルブとポーの高等中学校で学んだ後、パリに上京し、「ロートレアモン伯爵」の筆名で特異な散文作品『マルドロールの歌』を刊行。1870年に24歳で死去。生前はまったく無名であったが、20世紀になって再発見され、今日ではラ

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