ロベルト・ボラーニョ

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2666

ロベルト・ボラーニョ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560092613
ISBN 10 : 4560092613
フォーマット
出版社
発行年月
2012年09月
日本
追加情報
:
868p;22

内容詳細

謎の作家アルチンボルディを研究する四人の文学教授、メキシコ北部の国境の街に暮らすチリ人哲学教授、ボクシングの試合を取材するアフリカ系アメリカ人記者、女性連続殺人事件を追う捜査官たち…彼らが行き着く先は?そしてアルチンボルディの正体とは?2008年度全米批評家協会賞受賞。

【著者紹介】
ロベルト・ボラーニョ著 : 1953年、チリのサンティアゴに生まれる。1968年、一家でメキシコに移住。1973年、チリに一時帰国し、ピノチェトによる軍事クーデターに遭遇したとされる。翌74年、メキシコへ戻る。その後、エルサルバドル、フランス、スペインなどを放浪。77年以降、およそ四半世紀にわたってスペインに居を定める。1984年に小説家としてデビュー。精力的に作品を発表するが、2003年、50歳で死去。2004年、遺作となった『2666』が刊行され、バルセロナ市賞、サランボー賞などを受賞、高い評価を受ける

野谷文昭 : 1948年生まれ。東京外国語大学外国語学研究科ロマンス系言語学専攻修士課程修了。東京大学大学院教授(現代文芸論)

内田兆史 : 1968年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得退学。明治大学政治経済学部専任講師

久野量一 : 1967年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得退学。法政大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    「第二次世界大戦を含むおよそ一世紀にわたる悪と暴力の歴史を織り込みながら、今なお続くメキシコ北部での女性連続殺人事件というアクチュアルな問題をあぶり出す」というもの。すごい作品だった。中南米文学の代表作だろう。生前に公刊されていたら、ノーベル賞に値する。でも、真価を本当につかむには、再読が必要。ピンチョン(重力の虹)やマルケス(百年の孤独)、莫言(豊乳肥臀)、さらにはアジェンデ(精霊たちの家)など、文学表現に限界はないだろうことは感じてしまう。図書館本で読んだが、入手して再読するか迷う。

  • HANA さん

    凄かった。全五部、それらが互いに関連し合い読み終わって初めて全てが絡まり合っているのがわかる仕組み。まずは謎の作家を追う批評家達、そこで微かに触れられていた連続殺人が章を追うごとに大きくなっていき、第四部でそれが頂点に達する。正直四章はその情報量や淡々と語られる殺人の記録に辟易したが、一転謎の作家が語られる五章は目が離せなくなる。だんだんと全体像が重なり合い、第一部から積み重ねられてきた様々なエピソードの意味がわかってくる。最後の会話を読み終えて本を閉じた時、小説の持つ底力を存分に味あわされた感じがした。

  • 若布酒まちゃひこ/びんた さん

    3年越しに読了。ひとが一生のうちにひとつだけ小説を読むことができるなら、迷わず2666を読むべきだとおもう。読書するということについて。あらゆる文学を経験するということについて。けして視認し得る領域に出てこないものを、テクスト表面のぎりぎりまでひっぱりあげている。ページをめくることがこれほどまでに幸福なものだとはおもってもいなかった。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    第一、二部はアルチンボルディに間接的に関わった人々の話だが幽霊のようなドイツ作家と仄めかされる痕跡に震えが止まりませんでした。第四部では、これまでの部で一定のノイズのように走っていた婦女暴行殺害事件の概要と加害者と目された者達の監獄での暴行、警察のある意味、杜撰で手の届かない捜査、安心と早々とレッテルを貼って事件を忘れようとする大勢、そしてそれに慣れて行っている読者の自分などの生きているから当たり前だと思ってしまう、ある種の非情を抉り出していて苦い気持ちを何度も呑みました。纏めてくれた編者さん達に感謝。

  • 長谷川透 さん

    読者を物語の深淵へと運ぶ声の音調に導かれ、読後のしばらくはソノラの砂漠に一人取り残されたような心地であった。この小説はボラーニョの遺作であり、彼の遺言の通りであれば『2666』は5冊の本として出版されるはずであった。しかし、遺言執行人の判断により1冊の本として出版されるに至る。5つのパートは、勿論、物語が進むにつれて絡み合うのだろうと予想しながら読み進める。しかし、個々のパートは絡み合うというよりも、一つ一つの物語と言う波元の集合が一層大きな波の円となり、やがては巨大な円環を形成するようだった。(続く)

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