書物の宮殿

ロジェ・グルニエ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000612234
ISBN 10 : 4000612239
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
213p;19

内容詳細

「待つこと」が大きな役割を果たしている小説とは。作品理解に作家の「私生活」を知るのは有効か。広く芸術における「未完成」とは。さらには、「書くこと」とは生きる理由となるのか―。1919年生まれの現役作家が、同時代の作家たちや様々な古典から、親しい友人の声を聞きだすようにして想いを自在に巡らせた9本のエッセイ。

目次 : 「詩人たちの国」/ 待つことと永遠/ おさらばすること/ 私生活/ またしても、愛を書く/ 歯医者での三〇分/ 未完成/ まだなにか、いっておくべきことがあるのか?/ 愛されるために

【著者紹介】
ロジェ グルニエ : フランスの小説家・ジャーナリスト・放送作家。1919年9月19日、ノルマンディー生まれ。“コンバ”紙の記者、“フランス・ソワール”紙編集部を経て、1963年からガリマール社編集委員

宮下志朗 : 1947年東京生まれ。東京大学名誉教授。放送大学特任教授。専攻はルネサンス文学・書物の文化史。著書に『本の都市リヨン』(晶文社、大佛次郎賞)など。訳書にラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエル』(全5巻、ちくま文庫、読売文学賞・日仏翻訳文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    長い歴史の中で、残すべき書物は宮殿の書庫に収められる。思索するグルニエが何かを語る時、グルニエはその中から何冊かを引き抜く。その語りは、一世紀近く生きてきたグルニエの読書と思索と経験に溢れ、洒脱で示唆に富む。個人的試みにひたすら『ガーディアンが選んだ死ぬまでに読むべき1000冊』を読んできて現在750冊ほど。良書を読み続け実感するのは、名作の作者たちが作品のそこかしこで他の名作について触れる内容を体感出来ることだ。グルニエが語る古今東西の作品についての語りを味わえる。これぞ読書の醍醐味と幸せを噛み締める。

  • Willie the Wildcat さん

    好奇心と欲、意思と思考。作家としての哲学が滲むエッセイ。『愛されるために』で感じる文字への自然体。就職先の地下発行・コンバ紙編集長が編集長だからなぁ。羨ましい限りだ。一方、その編集長への想いが『まだなにか・・・』でもある。文字の意味と意義を問う『未完成』におけるデュメジルのウビク語の件と、何故だか相反する思想を感じさせる『私生活』。自我と記憶を踏まえた公私のバランス。難題。『待つことと永遠』と『おさらばすること』の対比で感じる”待つ”可能性の有無と自己矛盾。哲学だなぁ。

  • かもめ通信 さん

    くだけた紹介をするならば、フランス版のちょっと高尚な『バーナード嬢曰く。』とでもいうところ。絵も会話もないけれど、本が直接、作品や作家についてのあれこれを縦横無尽に読者に向けて語りかけてくるかのよう。読みたい本が積み上がるのもお約束。ずっと手元に置いておきたい1冊。

  • ふるい さん

    グルニエの文学エッセイ。あらためて読むこと・書くことについて考えさせられる。いろんな作家のエピソードがたくさん出てきて為になります。なかでもフローベール、プルースト、チェーホフあたり出現率高し。お気に入りなのかな?

  • qoop さん

    〈三面記事〉〈作家の私生活〉などといったテーマに応じ、国や時代を問わず文学作品の一節・作家の言葉を紹介しながら一編をものした文学エッセイ集。著者というフィルターを通して幾つもの断章が有機的/リズミカルにつながっていくのが心地よい。フランス文壇の最長老である著者の読書遍歴や交友関係が垣間見られるの魅力か。読み進めやすいという意味で口当たりよく、著者のセンスと内包される情報量の多さを堪能できるという意味で味わい深い一冊。

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