少年時代 岩波文庫

レフ・トルストイ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003261798
ISBN 10 : 4003261798
フォーマット
出版社
発行年月
1988年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,183p

内容詳細

「ママの死と同時に、私にとって、しあわせな幼年時代が終り、新しい時代―少年時代がはじまった」。思いがけずかいま見た大人の世界、ふと意識する異性、見慣れたはずの光景がある日突然新たな意味をもって迫ってくる…。誰にも覚えのあるあの少年の日のみずみずしい体験を鮮やかに写しだしたトルストイ(1828‐1910)の自伝小説。

目次 : 自家用馬車の長い旅/ 雷雨/ 新しい見方/ モスクワで/ 兄/ マーシャ/ 散弾/ カルル・イワーヌイチの身の上/ 前章のつづき/ つづき〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • lily さん

    トルストイがイケメンだったら知や創造力の方へベクトルは伸びなかったもしれないね。コンプレックスのお陰で精神の小宇宙を燃やすことができたのかも。ネガティブな感情が与える影響の方が灰を遺すらしい。困難に慣れる練習を繰り返していたのだね。

  • やいっち さん

    俗にトルストイの自伝小説と言う。自伝風であるのは、『幼年時代』と同じだが、やはり自伝とは言えない。創作と見做すしかない。無論、だからといって本書の価値が下がるわけもない。『幼年時代』ほどではないが、大人への一歩を踏み出す少年の葛藤が描かれていて読ませる。  そもそも、どちらもトルストイが二十歳代の半ば頃に書いたもの。いくら処女作とはいえ、若いトルストイが何故、幼年や少年時代を自伝風に描こうとしたのか。吾輩は、恐らく両書共に老年になっての回顧的な作品だろうと、たかを括っていた。とんでもない誤解だった。

  • twinsun さん

    可能性に向かって腕を広げるとともに、どうにもならぬ生まれながらの容姿や得手不得手があること、争うまでもなく他人は他人であり自分は自分であること、異性は意のままならぬものであること、人は訪れそして去っていくものであること、など多くのことに気づかされる。そして忸怩たる思いで自分の率直さという宝物が他人に発見されたことを苦い思い出を真正面から掘り起こしながら懐かしく振り返る少年時代。まだ未来はあると信じているその時に。

  • テツ さん

    トルストイみたいな文豪でも、少年期にはこんなに鬱屈したやるせない感情を滾らせていたのかと思うと何故か安心。自分以外の他者を認識することや他者との関係を自らの意思で築くようになったときに人間は初めて人間になれる気がする。そして他者を通じて自らのコンプレックスを育てていく。コンプレックスと共に成長していくか、それともそれに押し潰されるかは個人個人違うけれど。あと序盤の嵐のシーンが本当に美しい。あそこだけでも読む価値があるくらいに好き。

  • seimiya さん

    『幼年時代』とは対照的に、主人公の負の感情があふれる少年時代。理想と現実のギャップに自尊心を傷つけられてばかりの鬱屈した気分は、どこか懐かしい。自分と他人を比較して、優れている部分と劣っている部分が見えてくる。特に容姿に対するコンプレックスは人格形成に大きな影響を及ぼすと思う。努力ではどうにもならない部分。うまく乗り越えられる人もいるし、ひねくれてしまう人もいる。

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