レハール(1870-1948)

レハール(1870-1948) レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

137件
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  • ★このレハール醸造所のラベルが貼られたボトルのコル...

    投稿日:2023/07/23

    ★このレハール醸造所のラベルが貼られたボトルのコルクを抜けば、それは極上の美酒。★『冗談の結婚』という直訳っぽい和訳タイトルには異議を申し立てたいが、オペレッタの内容に関しては絶賛しておきたい。ずっと忘れられ埋もれてきたが、これはレハールの隠れた傑作といえるだろう。★このオペレッタがアン・デア・ウィーン劇場で初演されたのは『ウィドウ』の前年にあたる1904年であり、やはり才気ほとばしる筆で書かれている。全体の曲調も後期に見られるような、ほろ苦く暗く不安な色調はまったくなく、どこまでも明るい歌で紡がれていて、安心して聴ける。ウィドウのダニロとハンナように2人のペアを中心に回る劇ではなく、どちらかといえば「オッフェンバック的」な陽気な群像劇に属するが、そのメロディの美しさはレハール以外の何物でもない。★出演している歌手陣も粒ぞろいの美声ばかりでワールドプレミア録音に花を添えている。実況録音なので客席からのいかにも楽しそうな反応が伝わってくるが、ダイアログ部分と音楽部分はトラック単位で切り分けられているので、台詞を飛ばして音楽だけ抜粋で聴くことも可能。★CPOは欠品になるとそのまま絶版になる盤も多いため、オペレッタファンはあるうちの購入をお勧めします。

    浪漫楼蘭 さん |50代

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  • ★『春 (Fru:hling)』は一幕物のオペレッタあるいは...

    投稿日:2023/07/20

    ★『春 (Fru:hling)』は一幕物のオペレッタあるいはジングシュピールで、1920年頃にウィーンで『フラスキータ』の作曲の合間にわずか数週間で作曲されました。時期的には「ウィドウ」初演の15年後であり若書きの作品でも習作でもありません。★アン・デア・ウィーン劇場の地下、カバレット・ヘッレ(いわゆる地獄キャバレー)で1922年に初演されたレハール4作目の短編舞台作です。台本はルドルフ・エーガーによる。★同劇場で上演された一連の作品は、1906年上演の子供向けのオペレッタ『ペーターとパウルはシュララッフェン国に帰る』から始まり、1907年には『メリー・ウィドウ』のダニロのパロディである『ミティスラウ・デア・モデルネ』が上演され、続く1912年には同様の小規模作品『ローゼンシュトックとエーデルヴァイス』が上演されています。★『春』はレハール最後の短編オペレッタとなりましたが、ドイツ語圏でしばしば上演され、前作よりはるかに成功しました。1928年には作曲者によって『春の乙女 (Fru:hlingsma:del)』という3幕のオペレッタにも改訂されベルリンの動物園劇場で初演されています。★この作品の当時の人気の高さはその公演がラジオ・ウィーンで生放送されたことからもわかり、最初期のラジオ・オペレッタのひとつとなりました。その後その熱狂はかなり冷めていきましたが、それはオペレッタの数自体が増えすぎて、互いにレパートリーから外れてしまったことにもよります。★この作品が今日全編上演されることは殆どありませんが、個々のナンバーがコンサートで演奏されることはあります。音楽ではモーツァルトとシューベルトの引用を聴くことができ、レハール・ファンには貴重な1枚です。※【u:/a:】はウムラウト付き

    浪漫楼蘭 さん |50代

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  • レハールの中期のオペレッタで、レハールの埋もれた蘇...

    投稿日:2023/07/13

    レハールの中期のオペレッタで、レハールの埋もれた蘇演作のリリースをやってきたCPOの一連のCDに加わるものです。他に比較する盤はありません。付随する大規模な合唱はないものの、バリトンのケーラーが役を兼業している点を考えれば登場人物が極端に少ないといえるものでもありません。 CDの収録時間は、付録の「ローゼンストックとエーデルワイス」 序曲を除いて1時間21分ですが、ダイアログが省かれていますので、とりわけ音楽部分が短いオペレッタでもなく、台詞を除いた『ウィドー』や『微笑み』とも大差ありません。 そしてこのオペレッタが書かれたのは、ルクセンブルクと同じ1900年頃であり、初演は1916年なので、ウィドウ(1905年)やルクセンブルク(1909年)の初演の方が早い。つまり若書きという代物ではないので「レハール節」というか、魅惑のメロディーが其処此処に詰まっている。先入観は禁物です。 特に第1幕の4人娘の「トンボのワルツ」や「Du Du Du ワルツ」、パウルが歌うドラマチックで可憐な二重唱「お嬢さん、私は幸運に恵まれず」、第2幕冒頭にキティが歌う夢のようなリート「奥様それは言えません」、第2幕の「親愛なるテディベア」など耳に残る旋律が多い。 第1幕のピアノ独奏による穏やかなワルツや、フランツがピアノ伴奏だけで歌うリートなど、レハールはミニマリスム的な構成への意欲的な挑戦もしている。ピアノ版の楽譜で家のピアノでいくつか演奏してみたら更に楽曲の良さがわかったのです。 全体に非常によくできたアルバムですが、特にキティ、リリー、フランツなど、担当した歌手が配役の年頃(つまり若者)にぴったりの、若々しく瑞々しい声質なのが素晴らしい。大掛かりな構成のオペレッタではありませんが、何度でも聴きたくなります。レハール好きなら持っていて損はない必携の1枚だと思います。 話の内容はこうである。 ウィーンの寄宿学校では毎年開かれる舞踏会があり、キティ、リリー、ミッツィ、イゾルデの4人コンビは「Libellentanz (トンボ踊り)」ワルツを踊る。それは伝統的に上流階級の娘たちの結婚市場となっている。リリーは既に建築家のパウルと婚約していたが、それは破談寸前であった。婚約中にパウルはキティと恋に落ち、リリーと別れることを望んだからだ。リリーは、ポールが代わりに理想の結婚相手を見つけてきたなら別れてもよいと言う。 やがてキティの兄のフランツが現れる。フランツは妹を一人で育てて彼女の面倒をみている。それ以外は天文学者であり「天体観測者」として知られている。キティは舞踏会で兄をリリー、ミッツィ、イゾルデに紹介する。フランツはリリーと恋に落ちる。その結果としてオペレッタ特有の「誤解」が生じ、フランツは一度に3人の女性と婚約してしまうことになる。 しかし、最後にはすべてが解決してハッピーエンド。天体観測者フランツはリリーと結ばれ、彼女の元婚約者パウルはキティを手に入れる。

    浪漫楼蘭 さん |50代

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  • 黄昏迫り日中の暑さも和らぎ、湖が優しい暮色に包まれ...

    投稿日:2023/05/14

    黄昏迫り日中の暑さも和らぎ、湖が優しい暮色に包まれる頃、舞台に灯がともり、星空の下、豪華絢爛に繰り広げられる夏の一夜の夢のような祭典。輝く宝石のような極上の時間。時にステージ上に思いがけず飛来する野鳥や、湖上を渡る涼しい風に癒され、終演後は、夜空を束の間華麗に彩って消えて行く花火に、人生の美しさ、儚さを重ね合わせてため息をつく……そんなメルビッシュ音楽祭には、哀愁漂う演目がよく似合う。シュトラウスなら「こうもり」よりも「ジプシー男爵」(これはもう「ヴェネツィアの一夜」と並んでメルビッシュの「伝家の宝刀」と言ってもいいだろう)、レハールなら「メリー・ウィドウ」よりも「微笑みの国」「ロシアの皇太子」「ジュディッタ」…メルビッシュ音楽祭史上においてこれらの演目はいずれも忘れ難い感動の余韻を残してくれたが、 2019年の「微笑みの国」もまた有数の名舞台として数え上げてもいいのではあるまいか? この演目を普通に上演すると、ストーリー進行が早いため、いかにも慌ただしく、駆け足であっけなく終わってしまう感じがあるが、この上演は150分超というトータルタイムからも分かるように、メルビッシュ式に様々な肉付けがなされているため、ストーリーの性急な進行がかなり緩和されており、ゆったりと優雅に楽しむことができるのもいい。ハラルド・セラフィンの閑話コーナーはともかくとして、第一幕の終わりにワルツ「金と銀」をバックにスー・チョン殿下とリーザの華やかな結婚式のシーンが加えられているのは、なかなか説得力のある演出だと感心した。幸福を象徴するこのシーンが付加されていることで、最後の別れの抱擁がいっそう心打たれるものになるだろう。 舞台美術も美しく、殊に深みのある暗めの色調がシックで素敵だ。ダンサー陣の衣装や動きも含めて、視覚的なゴージャスさには例年にもまして圧倒される。そしてもちろん、耳に心地よい数々のナンバーを情感豊かに歌い上げる主役二人の熱演も素晴らしい。どこまでもロマンティックで、ムード満点、スケール満点の感動の舞台。2019年の夏、かの地でこの上演に立ち会えた人達を私は心底羨ましく思う。

    グー さん

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  •  何も考えずに音楽に身を委ねる愉悦、ガーディナーと...

    投稿日:2023/03/06

     何も考えずに音楽に身を委ねる愉悦、ガーディナーとウィーンフィルの音楽はまさにその境地に我々を誘ってくれます。名演です。しかも個性的です。このCDの主役はツィータを演じるプリン・ターフェルです。その気高さは第一声からただモノではない雰囲気を醸し出します。ツィータの造形によって色合いがかなり変わる作品なのですか、この演奏ではヴァランシエンヌとカミーユとはあくまでラブゲーム、彼女がツィータから離れることはあり得ないことがよく分かります。逆にカミーユ役のトロストが立派過ぎないのが良いバランスです。  残念なのはハンナのシュトゥーダー。80年代後半から90年代初頭はまさに彼女の時代で、「女ドミンゴ」と称せられたりもしましたが、意外なほど活躍は短く、90年代後半にはベストフォームからほど遠くなってしまいました。このCDも残念な出来で、シュヴァルツコップの芳醇な香気にはとても及びません。サヴァリッシュの「影のない女」の皇后と同一人物とは思えないほどです。  ダニロがツィータに及ばないこともあり、主役コンビよりツィータ夫婦を軸に物語が進んでいくというこの上なく個性的な展開です。これもアリです。ターフェルにツィータを振ってくれたプロデューサーに感謝です。もちろんニェーグシュのツェドニクも絶品です。  このCDは省略されることの多い第5曲にあたるヴァランシエンヌとカミーニの二重唱「Ja Was?」も収められています。シュヴァルツコップのアッカーマン版にあって、マタチッチ版になかったあの曲です。この曲がよく省略される理由、ご存知の方がおられたらご教示ください。

    mymastersvoice さん

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  • CPOレーベルは近年フランツ・レハールの作品の紹介に...

    投稿日:2021/08/11

    CPOレーベルは近年フランツ・レハールの作品の紹介に力を入れており有名な作品から知られざる作品まで様々な喜歌劇がリリースされています。 このCDは喜歌劇『クロクロ』を収録したものとなっています。 この作品は1924年初演で、パガニーニ(1925年)やロシアの皇太子(1927年)微笑みの国(1929年)といった後期の代表曲が書かれた時期の作品です。 劇中のナンバーにこれといった曲はないですが、脂の乗った時期に書かれただけに随所にレハールらしい美しいメロディが出てきます。 このCDではレハール音楽祭での蘇演のライヴ録音で3日にわたる録音を編集したものよう。 マリウス・ブルケハルト指揮、フランツ・レハール管弦楽団の演奏も、出演歌手も作品を知る分には全く問題ない水準で、現在これしか録音がないため十分でしょう。 録音も良好。

    レインボー さん

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  • CPOレーベルはフランツ・レハールのオペレッタの録音...

    投稿日:2021/08/01

    CPOレーベルはフランツ・レハールのオペレッタの録音に積極的に録音しており、特に知られざる作品を紹介してきました。 このCDに収録された『ルクセンブルク伯爵』は珍しい作品ではないですが、近年録音が少なくなってきたのでそういう意味では珍しいでしょうか? ダニエル・インバル指揮、オスナブリュック交響楽団&オスナブリュック劇場合唱団の演奏です。 指揮者は日本でもお馴染みの、エリアフ・インバルの息子との事で、どうやらこの盤がファーストアルバムの模様。 ルクセンブルク伯爵には昔から録音が幾つもありますが、この演奏は良くも悪くも普通の出来です。 歌手も特筆する様な人物はおらず数多いこの曲の録音ではレハール・ファンか、演奏家のファンでも無ければおすすめしません。 また2012年のセッション録音というわりには基準音が小さく、弱音時などは聴きにくいのも難点です。

    レインボー さん

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  • フランツ・レハールの知られざる喜歌劇をリリースして...

    投稿日:2021/06/02

    フランツ・レハールの知られざる喜歌劇をリリースしているCPOから出た、喜歌劇『フラスキータ』の全曲盤である。 この作品、第2幕で歌われるセレナーデはわりかし有名なのだが、その他の歌はほとんど知られてないと言って良いだろう。 また録音自体も多くなく、聴く機会がないと言うのも大きいかもしれない。 しかしレハールの筆が絶好調の時に書かれただけあり、随所に美しいメロディが出てくる。 また様々な舞曲が使われており、舞台で見ればなかなか楽しいのかもしれない。 演奏は、ヴィンツェンツ・プラクスマラー指揮、フランツ・レハール管弦楽団、レハール祝祭合唱団による。 まさにレハールを演奏するための団体である。 それだけに演奏自体はなかなかのもので、現在ほぼ唯一の現役盤であるが、作品を充分楽しめる演奏となっている。 歌手も問題ない。 録音は2010年に録音されたもので、音質良好である。

    レインボー さん

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  • レハールの喜歌劇『メリーウィドウ』の全曲盤。 ヨア...

    投稿日:2021/03/20

    レハールの喜歌劇『メリーウィドウ』の全曲盤。 ヨアナ・マルヴィッツ指揮、フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団の演奏。 Oehmsレーベルが発売しているフランクフルト歌劇場コレクションというシリーズの一枚だそうだ。 指揮のヨアナ・マルヴィッツはオペラ畑で活躍するドイツの女流指揮者。 先だって発売されたルクセンブルク伯爵と同じく、この作品の新しい名盤と言えそうな演奏で、柔軟性に富んだメリハリのある演奏が素晴らしい。 加えてサモイロフとペーターゼンの歌も良い。 ライヴ録音なので時折拍手が入っているが、音質自体は綺麗である。 現代のメリーウィドウのお手本のような演奏としておすすめ。 解説書にはカラーで舞台の写真などが載っている。

    レインボー さん

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  • レハールの喜歌劇『微笑みの国』『パガニーニ』の全曲...

    投稿日:2020/05/11

    レハールの喜歌劇『微笑みの国』『パガニーニ』の全曲盤です。 どちらも戦前録音で、微笑みの国は1930年にパウル・デッサウ指揮管弦楽団を振って録音された物で、一番の聴き所は、リヒャルト・タウバーが参加している所。 パガニーニは作曲者、フランツ・レハール指揮、ウィーン大放送管弦楽団を振って1942年に録音された物です。 これらの作品は聴き比べ出来る程音源の増えた現在、演奏面では良い音源が他にあります。 しかし、作曲者の自作自演を始め、レハール存命中で、かつ縁も深かった歌手らによる演奏は当時の雰囲気を知る上で貴重な音の資料でしょう。 録音は優秀とは言えませんが、年代を考えればまだ良い方でしょうか。

    レインボー さん

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ありがとうございました

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