髪結いの芸術家 レスコフ作品集 2 ロシア名作ライブラリー

レスコフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784910100050
ISBN 10 : 4910100059
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
追加情報
:
179p;18

内容詳細

ロシア・ウラル地方の鉱山で発見されて皇帝の名を与えられた宝石「アレクサンドライト」、妖しい光を放つチェコの紅柘榴石。神秘的な石に魅せられた人間が誘い込まれる物語とは…。冷酷な地主にさからえないおかかえ劇団の女優と腕のいい美容師「髪結いの芸術家」が命がけの駆け落ちをはかったその先に待ち受けていた運命とは…。物語作家として名高いレスコフの持ち味が存分に発揮された新訳作品集。

【著者紹介】
ニコライ・セミョーノヴィチ・レスコフ : 1831‐95。ロシア・オリョール県生まれ。仕事でロシア各地を回ったのがきっかけで1860年から新聞・雑誌に社会評論を執筆し、その後、首都ペテルブルグでジャーナリストとして活動。『ムツェンスク郡のマクベス夫人』、『僧院の人々』、『封印された天使』、『魅せられた旅人』などの中長編や、数多くのすぐれた短編を書き、作家としての地位を確立した。その政治的、宗教的立場の変遷により、ロシアでのレスコフ評価は大きく分かれていたが、ロシア革命後にゴーリキイがレスコフを「言葉の芸術家」として高く評価し、いまやロシア文学史上重要な作家として広く認められている

中村喜和 : 1932年長野県生まれ。専門はロシア文献学、ロシア文化史、日露文化交流史。一橋大学名誉教授。著書に『聖なるロシアを求めて』(平凡社、大佛次郎賞受賞)など

岩浅武久 : 1944年兵庫県生まれ。専門はロシア文学、ロシア文化。モスクワ放送局翻訳者、一橋大学、早稲田大学ほか非常勤講師を経て、帝京大学教授(2009年退職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 北風 さん

    聞いたことのない作家だ。だが、珠玉の短編集という感じでどれも機知に富み、幸運であり、不幸であり、夢があり喜劇、悲劇がある。古典? どこかで読んだことがある話の筋ではあるが、それでも違う展開を期待している。だけれど、髪結いの芸術家は、やはり不幸な終りを迎えていた。なぜだ。どうして、そんな不幸なことが……

  • relaxopenenjoy さん

    レスコーフの短編集。アレクサンドライト/哨兵/自然の声/ジャンリス夫人の霊魂/小さな過ち/髪結いの芸術家。本国では評価されているも、邦訳がまだあまり出ていないレスコーフ。髪結い(かもじの・・・)は既読。どの登場人物も人間味溢れて良かったけど哨兵、小さな過ちが特に良かった。

  • まどの一哉 さん

    はっきりとストーリーがあり、その行方にハラハラする組み立て。短編らしいオチのある作品もあるが、なかなかどんでん返しやハッピーエンドに持っていかないところがリアリズムか。誰それから伝え聞いたほんとうの話。作者になり代わってその誰それ本人が語る実話。という体裁をとるのも読者の気をひくひとつの手法である。

  • Kaname Funakoshi さん

    レスコフの短編集。現実世界との関連も深く、その上でリタイアしたい人も読み通したい人にも優しい本になっている。

  • taka さん

    レスコフはやはり人間を描いた作品が秀逸だと思う。「髪結いの芸術家」や「哨兵」は早い展開が短編の中に凝縮されていて面白い。農奴制批判やロシアの後進性について言及した箇所もあり、レスコフが開明的な作家であることを示しているといえよう。

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