レオポルド ショヴォー

人物・団体ページへ

年をとったワニの話 ショヴォー氏とルノー君のお話集 1 福音館文庫

レオポルド ショヴォー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784834019001
ISBN 10 : 4834019004
フォーマット
出版社
発行年月
2002年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
17cm,285p

内容詳細

10世紀もの年を経たワニは故郷を捨ててナイルを下り、海に出て12本足のタコと恋仲になるが…。苦いユーモアにみちた表題作ほか、「メンドリとアヒルの話」「おとなしいカメの話」など奇想あふれる全4篇を収録。

【著者紹介】
レオポルド・ショヴォー : 1870年、リヨンに生まれ、のちパリに出て医師となる。アルジェリアでの農場経営、軍医などの経歴をへて、第一次世界大戦後は創作活動に専念。多数の小説を発表する一方、塑像や絵画も制作。本シリーズを構成する絵入り本の数々で、ユーモアと機知に富んだ独自の世界を築いた。1940年没

出口裕広 : 1928年東京生まれ。1951年東京大学仏文科卒。1992年一橋大学教授定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • (C17H26O4) さん

    異種間交流のお話。互いに愛情や友情を抱いてはいるけど、行動は…という。ワニは食欲に駆られて恋仲のタコを食べちゃうし、コウノトリは友達のアヒルを掴んで飛行中、躊躇なく海に落としちゃうし。でも多分いいお話?も入ってるよ。カメがリスと結婚して子宝に恵まれるの。どれもかなりブラックで、これが父親が息子に語ったお話だというところがまたなんともいえないんだけど、動物たちの行動も、アヒルを羽ごと飲み込んだワニの腹痛を心配する息子の反応も正直でよろしい、って思えてかなり面白かった。絵も味があってそれがまたいいんだなー。

  • めしいらず さん

    著者ショヴォー氏が息子ルノー君に物語ったお話シリーズの第1弾。良い意味で展開が行き当たりばったり的故に先の読めぬ、シュールで毒のあるストーリー。思惑が交わらない会話。著者による愛らしさはカケラすらないけど妙に惹きつけられる挿絵。どれもこれも素晴らしい。初読2篇は勿論、別訳で読んでいた2篇も改めて愉しめた。やはり表題作がイチバン好き。最初の1行から最後の1行まで、全く飽きることなく夢中でいられるストーリーの吸引力。万人には勧められないけど、感性がピッタリ合う人なら、その中毒性にハマること請け合い。

  • めしいらず さん

    父ショヴォー氏が子息ルノー君(4才)に語り聞かせたお話集。心の趣くままアドリブ的に転がる奇天烈な物語は予測不能。あっけらかんとした残虐性。氏自身による挿絵の奇妙な味わい。全然教訓がない潔さ。今の世なら子供向けとは言い難いと眉を顰められそうなシニカルさ。思わずニヤけてしまうこと必至だ。何と言っても表題作。氏のお話で最も良く知られたものだろう。これはよく練り込まれた抜群の面白さ。老いたワニから親切なタコへの2つの愛。優しい気立てへと、美味しさへと。彼は愛に抗えず遂に食べてしまうのだ。そしてさめざめと泣くのだ。

  • クリママ さん

    少し大きめの文庫本の形。児童書。パパであるショヴォー氏が4歳の息子のルノー君にねだられてしてあげた、動物が主人公の4編のお話。本当に話したのかな。ぶっ飛んでるというか、シュールというか、残酷というか、別に大した話じゃないんだけど、ショヴォー氏の絵と相まって、何とも言えない魅力がある。う〜ん、何とも言えない。

  • らぱん さん

    ハマった。ワニのエロさが好きだったが、旧訳には無いメンドリとアヒルとコウノトリの鬼畜っぷりに心を奪われた。特にメンドリの出鱈目さに別れられない悪い女を見て、辛抱たまらんという気持ちになった。(愛+個人主義)×エスプリ=フランス人と思っている自分にとって、子供のころからこんな話を聞かされている土壌があるからに違いないと確信した。これ、日本でも児童書の扱いかぁ、いいことだなぁと思っている。吉田戦車の「伝染るんです。」を思い出したのは、わたしだけではないはずだ。このシリーズはあと4冊あると知った。楽しみだ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品