レオポルト・フォン・ザッヘル・マゾッホ

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残酷な女たち 河出文庫

レオポルト・フォン・ザッヘル・マゾッホ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309462431
ISBN 10 : 430946243X
フォーマット
出版社
発行年月
2004年05月
日本
追加情報
:
15cm,299p

内容詳細

マゾヒズムの語源としてあまりに有名な『毛皮を着たヴィーナス』の作家ザッヘル=マゾッホのおびただしい長短編小説の中から、軽妙な滑稽味と不気味さを兼ね備えた珠玉の短編八作を収める『残酷な女たち』。そのほか、女帝マリア・テレジアが主人公の『風紀委員会』、異様で奇怪ながらも伸びやかな語り口で美女と醜男を御伽話のように見せる『醜の美学』。

【著者紹介】
レーオポルト・フォン・ザッヘル=マゾッホ : 1836‐95年。オーストリアの東端、帝室領ガリツィア生まれの作家。マゾヒズムの語源を促した『毛皮を着たヴィーナス』(1870)のほか、『密使』『ガリツィア物語集』『コロメアのドン・ジュアン』など、故郷ガリツィアや東欧を舞台にした多数の歴史小説を残した

池田信雄 : 東京大学教授

飯吉光夫 : 東京大学大学院卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    面白かったです。タイトルとは結びつかない短編の数々。清々しくたくましい女性たちの軽妙で滑稽な物語に魅せられました。何処となく不気味な味もありますが、マゾヒズムの語源とは思えない爽やかさがあります。変態的な物語を想像していたので見事にいい意味で裏切られました。

  • syaori さん

    『風紀委員会』のみ再読。生まれ故郷のウクライナの大地を思わせる場所が舞台の作品が多いなか、これは珍しく都会的で小洒落た作品だと思っています。風紀の頽廃を戒めるため女帝マリア・テレジアが組織した風紀委員会が幅をきかせるウィーンである晩、女帝が艶福家の皇帝(夫)に似た男が女の家に入るのを見てしまったのが事の発端。立場も身分も様々な3組のカップルに風紀委員会の長官までもが絡んで巻き起こる華やかな狂騒はとにかく楽しくて、終幕のセリフも気が利いていてとても好き。でも皇帝はこれからも女帝一筋とはいかないのでしょうね!

  • ひろし さん

    ちょっと読むのに苦労したけど中々面白かった。とくに最後の「醜の美学」が良かったかな。決して今で言う「マゾ」から連想される変態的な物語ではない。

  • esehara shigeo さん

    今や「マゾヒズム」という貧弱な先入観で読まれてしまうという過酷さを背負った小説家になってしまったマゾッホだが、この短編集を読めばマゾッホの本質的な部分というのは、むしろ「異教的な思考」にあるというのが解る。そして、「残酷な女」は、「野蛮な女」と言い換えても良いような印象を受ける。だが、その「野蛮な女」達は「文明に抑圧される野生」という関係をやすやすと乗り越える。この価値観の逆転劇は、『醜の美学』に端的に現れている。「苦痛は快楽である」という倒錯性は、そのような価値の逆転劇の一要素でしかないのではないか?

  • ほしの さん

    愉快なコメディ。毎度の「毛皮の美女」が絶対的な存在のため、お話は割と観念的⁈

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