ラヴェルと同世代のルーセルの交響曲・・・普段私などはそう頻繁に聴く曲ではないし競合盤も知らないので相対的コメントは出来ておりません。私はLPで何かの機会で購入したものですが交響曲は1965年収録です(その前年クリュイタンス一行は大阪FHで演奏会を開いております・・・現在改装中の大阪FHに以前ロビーに来日演奏家の写真がずぅっーと展覧されておりこの折の演奏写真も掲示されておりました)。第3番はミュンシュのこの曲への応援サポートもあり徐々に世に広まっていったらしいです。印象的アクセント主題で始まる第1楽章から次のアダージョは緊迫感をはらみ結構長い楽章、ヴァイオリンのソロが終楽章同様挟まれそのエンディングは美しいです。第3楽章スケルツォはクリュイタンスらしい微笑みが目に浮かぶような感じでこれは第4番交響曲にもその洒落っ気とともに味わえるでしょう。どちらの交響曲の終楽章もふとプロコフィエフ的な曲想も現れ若干脈絡の無さというか統制というか焦点をあわせるのに暫くかかりました。クリュイタンス・ファンなら是非揃えておいても損はしないでしょう。