ニ重協奏曲、ダンス・プレリュード、チェイン1、他　アントニ・ヴィト＆ポーランド国立放送交響楽団、アルカディウシュ・クルパ、ニコラ・テュリエ、他

ルトスワフスキ：管弦楽曲集 第8集

20世紀を股にかけて活躍した巨匠ルトスワフスキは様々なスタイルによる作品を遺しています。『ダンス・プレリュード』ではバルトークを思わせるような民謡風の楽想が展開されていますが、トラックが一つ進んで『二重協奏曲』になると、突如として弦楽器のカオス的運動が耳に飛び込んできます。独奏楽器であるオーボエとハープ、そしてバックの室内管弦楽とも技巧を尽くした書法で、所謂ゲンダイオンガク風の緊張感ある響きをたっぷり楽しめます。一方、計8曲の『子供の歌』は、前衛が弾圧された時代の産物とはいえ、その優しく感動的な響きからは、この作曲家のまた別の横顔がのぞいていると申せましょう。（輸入元情報）

【収録情報】
ルトスワフスキ：
1. クラリネットと管弦楽のためのダンス・プレリュード
2. オーボエ、ハープと室内管弦楽のための二重協奏曲
3. グラーヴェ〜チェロと弦楽オーケストラのためのメタモルフォーゼス
4. 14人の演奏者のためのチェイン1
5. 声と室内管弦楽のための『2つの子供の歌』
6. 声と器楽のための『6つの子供の歌』

　ズビグニェフ・カレタ（クラリネット：1）
　アルカディウシュ・クルパ（オーボエ：2）
　ニコラ・テュリエ（ハープ：2）
　ラファウ・クヴィアトコウスキ（チェロ：3）
　ウルシュラ・クリゲル（ソプラノ：5,6）
　ポーランド国立放送交響楽団
　アントニ・ヴィト（指揮）

　録音時期：2001年1月（1,2）、4月（3-6）
　録音場所：ポーランド、カトヴィツェ、グジェゴシュ・フィテルベルク・コンサート・ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）