リャトシンスキー、ボリス(1895-1968)

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CD 輸入盤

交響曲第2番、第3番 クチャル&ウクライナ国立交響楽団

リャトシンスキー、ボリス(1895-1968)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8555579
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

リャトシンスキー:交響曲集 第2集
クチャル&ウクライナ国立交響楽団


「ウクライナ音楽の父」ボリス・リャトシンスキーの交響曲第2集です。1935年から1936年に書かれた交響曲第2番は、当時の時代の乱れを反映した暗く重い音楽。第1番ではリヒャルト・シュトラウスやチャイコフスキーを思わせる幾分のどなかな表情を持っていた彼の作品も、この時期のウクライナの政治的不安定と抑圧を反映して、ここまで不穏なものとなってしまったのです。神経質さと粗暴さを孕むこの交響曲は、至るところに「音の爆発」があり、第2楽章では幾分神秘的な要素を見せますが、やはり不吉な音で中断を余儀なくされてしまいます。第3楽章も混乱する音が交錯し、果てしない不安を齎すものと場っています。
 交響曲第3番は彼の作品の中では最も知られるもので、初演時には大きなセンセーションを巻き起こしたと言われています。当初は「戦争を打ち負かし平和になる」と終楽章に碑文が付されていましたが、ソ連の検閲によりこれを削除、1954年に改訂を施されることとなります。最後は勝利で終わるかと思いきや、すっきりと終わらないところが面白いです。爆演ファンにはたまらない1枚でしょう。(NAXOS)

【収録情報】
リャトシンスキー:
● 交響曲第2番 Op.26 (1935-1936, rev.1940)
● 交響曲第3番ロ短調 Op.50 (1950, rev.1954)

 ウクライナ国立交響楽団
 テオドール・クチャル(指揮)

 録音時期:1993年6月4-9日
 録音場所:キエフ、ウクライナ国立放送局スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 原盤:MALCO POLO (8223540)

収録曲   

ユーザーレビュー

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交響曲第3番は現在「カラビッツ&ボーンマ...

投稿日:2022/05/15 (日)

交響曲第3番は現在「カラビッツ&ボーンマス響盤(初版)」とこの「クチャル&ウクライナ響盤(改訂版)」を聴くことができます。カラビッツもクチャルもウクライナゆかりの方。どちらの盤もとても良い音質と演奏力でリャトシンスキーの曲を存分に楽しませてくれます。私はソ連時代の旧メロディアからでていた「トルチャック&ウクライナ響盤(改訂版)」を愛聴していました。今回のクチャル盤はトルチャック盤と同じくリャトシンスキー馴染みのウクライナ国立交響楽団。さすがに節回しなど細かなニュアンス、バランスはお国ものだけにしっかり受け継がれているようです。主に4楽章ですが、検閲後の変更で初版と趣がすっかり変わっています。初めてリャトシンスキーの音楽を楽しむ方にはわかりやすいこちらの改訂版をおすすめいたします。フィナーレまでの流れがわかりやすくストレートに感動することでしょう。そしてウクライナの歴史と現在のロシアのウクライナ侵略とを頭に入れて初版カラビッツ盤を聴くとリャトシンスキーが「戦争を打ち負かし平和になる」と終楽章に込めた意味・曲想が理解できることと思います。「打ち負かす」だけでなく「平和になる」という願いが込められていることに気付かされます。とはいえ改訂版もリャトシンスキーの力量で全く芸術性は落ちていません。両版(盤)ともに多くの方に是非聴いていただきたいものです。

TIKHON さん | 奈良県 | 不明

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全く知らない作曲家でしたが、大変聴きごた...

投稿日:2020/07/24 (金)

全く知らない作曲家でしたが、大変聴きごたえがありました。第2番は3楽章で短めなので、やや印象が薄いですが、第3番は4つの楽章共に充実していて何回でも聞き返しています。第1,4楽章ではコラール風な金管の旋律が延々と繰り返され、宗教的な雰囲気もあります。スコアが入手できれば、ぜひ眺めながら聞きたい曲です。

yama3 さん | 鳥取県 | 不明

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20世紀中頃にかけて活躍したボリス・リャト...

投稿日:2015/07/20 (月)

20世紀中頃にかけて活躍したボリス・リャトシンスキーの交響全集の一枚。 録音当時ナクソスに多数の録音を吹き込んだ、テオドレ・クチャル指揮、ウクライナ国立交響楽団のコンビによる演奏。 このCDは5曲あるリャトシンスキーの交響曲のうち、第2、第3の交響曲を収録した物。 演奏はこのコンビの中でも特に良いと言える物。 ちゃんと爆発する所では金管が吼えているし(下品な音にならないのがこのオケらしい)時にはハッとさせる美しい演奏を聴かせたりする。 作曲家への共感に満ち溢れた好演と言えるだろう。 録音も問題なし。

レインボー さん | 不明 | 不明

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