リチャード・j・サミュエルズ

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3.11 震災は日本を変えたのか

リチャード・j・サミュエルズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784862761965
ISBN 10 : 4862761968
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
追加情報
:
425p;20

内容詳細

大震災が日本に与えた影響について米国屈指の知日派が探求した著作。現地調査とインタビュー、文献研究をもとに、国家安全保障、エネルギー、地方自治という三つの切り口から震災後の政治の深層に迫る。あの時、何が語られ、何が変わったのか。何を教訓とし、これからどこに向かうのか―。圧倒的な情報量、明瞭な枠組み、歴史検証と国際比較を手がりに、包括的視座で3.11のインパクトを解き明かす。

目次 : 第1章 過去の状況と三・一一/ 第2章 危機を無駄にしてはならない/ 第3章 災害の歴史的・比較的考察/ 第4章 安全保障をめぐり競合するナラティブ/ 第5章 エネルギー政策の議論/ 第6章 地方自治体の再活用

【著者紹介】
リチャード・J・サミュエルズ : マサチューセッツ工科大学(MIT)政治学部フォードインターナショナル教授、MIT国際研究センター所長、MIT日本研究プログラム創設者。専門は日本の政治、安全保障。1992〜95年MIT政治学部長、2001〜08年日米友好基金理事長を務めた。日米の相互理解と文化交流への寄与により旭日重光章を受章している。著書『富国強兵の遺産―技術戦略にみる日本の総合安全保障』(奥田章順訳、三田出版会、1977年)で日本に関する優れた英語文献に贈られるジョン・ホイットニー・ホール・ブック賞および有沢広巳記念賞を受賞

プレシ南日子 : 東京外国語大学卒業。ロンドン大学修士課程修了

廣内かおり : 主にビジネス文書、ノンフィクション書籍を翻訳

藤井良江 : 神戸女学院大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    知日派学者による震災論。安全保障、エネルギー政策、地方自治の観点から日本社会の変化の経過を検証。「現状維持」が優先されたが、僅かながら変化の兆しもある、が結論。熊本地震も起きたいま、日本が地震列島である事に正面から向き合い、構造改革を断行する必要がある。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    2013年初出。安保、エネルギー、地方自治を検証(12頁)。信頼できる情報が得られず、危機管理者の能力もあてにできず、国民はいらだった(42頁)。今も、熊本地震で川内、伊方、玄海の各原発を止めない権力者がおかしい。危機とは元来、過去と未来に関する競合する概念を生み出す(62頁)。3・11の3つの教訓:@自衛隊の能力、A自衛隊の合法性と公的支援、B日米同盟(165頁)。第4章結論で、著者は日本が外国の敵ではなく自然災害と対峙するために軍事力を再構築することもないという(196頁)。そうだろうか? 

  • funuu さん

    カール・フォン・クラウゼヴィッツなら、3・11は他の手段をもってする政治の延長にすぎなかったというだろう。この一言に尽きるのが日本。原発事故への対応全般についてIEAから「模範的」との評価を得たにもかかわらず、菅政権の支持率は急速に低下した。日本人にはボロンクソだった菅政権の原発対応だがIEAは高評価!熊本震災も発生し対応に慣れてきた。が、暫く遭遇したくないですね。

  • ブラックジャケット さん

    早や10年の東日本大震災。ジャパン・ウォッチャーの著者が見た日本社会の変容だ。ナラティブという言葉を好んで使う。物語という意味だが、日本社会の合意を蘊蓄を込めて表現したようだ。ベクトルは加速する変化、現状維持、逆行コースの三つに分ける。自衛隊、在日米軍の素早い対応は、全国民に好意的に受け止められ、今後の安全保障にも変化をもたらした。原子力ムラの解体は、複雑に絡み合った利害関係で、東電悪役で固まる。災害に直面した地方自治体は相互協力など柔軟な対応を示した。冷静な分析の中にも希望の光が見える。全網羅の労作。

  • koji さん

    大惨事の後に人々を導くナラティブ(物語)が向かう方向は、変化を加速する、現状維持、時代を遡る逆コースの3つ。この方向性をもとに、著者は、安全保障、エネルギー政策、地方自治体の3つの観点から、「東日本大震災は、日本を変えたのか」を詳細に分析します。著者は現時点では現状維持と結論づけます。深い読みで考えさせられました。唯じっと観察していると+の変化への胎動も感じます。しかし危機後の変化を担うリーダー(信長・秀吉・家康、維新の英傑)の登場ではなく、UWar後の復興を担った日本人のような総合力の発揮に期待します。

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