CD 輸入盤

ピアノ協奏曲第1番、第2番、ピアノ・ソナタ(1985)、超絶技巧練習曲、他 アラウ、C.デイヴィス&ロンドン響(6CD)

リスト(1811-1886)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4805090
組み枚数
:
6
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

アラウ・プレイズ・リスト(6CD)
PHILIPSレコーディングス


名ピアニスト、クラウディオ・アラウ[1903-1991]は、5歳で初リサイタルをおこない、8歳で政府の援助によりベルリンに留学、同地でフランツ・リストの高弟だったマルティン・クラウゼに師事して腕を磨き、11歳で『超絶技巧練習曲』を演奏するほどのヴィルトゥオーゾとして有名になった天才少年でした。
 その後、メンゲルベルクやニキシュ、フルトヴェングラーといった指揮者たちと共演を重ねてさらなる名声を確立、22歳で母校シュテルン音楽院の教授に就任し、24歳のときにはジュネーヴ国際ピアノコンクールで優勝してもいます。
 第二次世界大戦中の1941年にはアメリカに移住し、以後、アメリカを拠点に世界各国で活躍し88歳で亡くなる直前まで旺盛な活動を展開していました。
 アラウのレパートリーは幅広いものでしたが、中でも特に評価の高かったのが、得意としていた独墺ものとリスト、ショパンなどでした。
 今回ボックス化されたリストの作品集は、アラウがPHILIPSレーベルに66歳から86歳にかけておこなった録音から選ばれたもので、「リスト・レコード賞」を受賞した『超絶技巧練習曲』と「ピアノ協奏曲集」、「ヴェルディ・パラフレーズ集」、エディソン賞を受賞した『エステ荘の噴水』等のソロ作品集など、ヨーロッパ各国で高い評価を受けた名盤が集められています。
 アラウによるリスト演奏には半世紀に及ぶ歴史の蓄積があり、自然体の中に湛えられた剛毅なロマンティシズムはきわめて印象深く、「独墺音楽の最も正統的な継承者」と称えられたアラウならではの骨太な表現が、作品のシリアスな魅力を際立たせているかのようです。ボーナス・トラックとして1933年にテレフンケンによって録音された『スペイン狂詩曲』が収録されているのも注目されるところです。(HMV)

【収録情報】
CD1
リスト:
・ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124(録音:1979年12月ステレオ)
・ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125(録音:1979年12月ステレオ)
・3つの演奏会用練習曲 S.144(録音:1974年5月、1976年11月ステレオ)
 (悲しみ/軽やかさ/溜め息)

CD2
・ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178(録音:1985年6月デジタル)
・ショパンによる6つのポーランドの歌 S.480(録音:1982年4月デジタル)
 (おとめの願い/春/指環/バッカナール/私のいとしい人/家路)
・愛の夢 S.541-3(録音:1989年3月デジタル)
・メフィスト・ワルツ第1番 S.110-2(録音:1989年3月デジタル)

CD3
・超絶技巧練習曲全12曲 S.139(録音:1974年3月、11月、1976年11月ステレオ)

CD4
ヴェルディのオペラの主題による演奏会用パラフレーズ(録音:1971年11月ステレオ)
・『リゴレット』〜リゴレット・パラフレーズ S.434
・『エルナーニ』〜演奏会用パラフレーズ S.432
・『トロヴァトーレ』〜ミゼレーレ S.433
・『第1回十字軍のロンバルディア人』〜めでたし、マリア S.431
・『アイーダ』〜神前の踊りと終幕の二重唱 S.436
・『ドン・カルロ』〜祝典の合唱と葬送行進曲 S.435
・『シモン・ボッカネグラ』〜シモン・ボッカネグラの回想 S.438

CD5
『巡礼の年』第1年『スイス』 S.160より
・『ウィリアム・テルの礼拝堂』(録音:1989年3月デジタル)
・『オーベルマンの谷』(録音:1969年3月ステレオ)
『巡礼の年』第2年『イタリア』 S.161より
・ペトラルカのソネット第104番(録音:1969年3月ステレオ)
・ペトラルカのソネット第123番(録音:1969年3月ステレオ)
・『ダンテを読んで』(録音:1982年4月デジタル)
『巡礼の年』第3年 S.163より
・『エステ荘の噴水』(録音:1969年3月ステレオ)

CD6
・バラード第2番ロ短調 S.171(録音:1969年3月ステレオ)
・詩的で宗教的な調べ S.173より『孤独のなかの神の祝福』(録音:1970年3月ステレオ)
・詩的で宗教的な調べ S.173より『葬送』(録音:1982年4月デジタル)
・2つの演奏会用練習曲 S.145(録音:1970年3月ステレオ)
 (森のざわめき/小人の踊り)
・忘れられたワルツ第1番 S.215(録音:1969年3月ステレオ)

(ボーナス・トラック)
・スペイン狂詩曲 S.254(録音:1933年9月モノラル)

 クラウディオ・アラウ(ピアノ)
 ロンドン交響楽団(S.124、S.125)
 サー・コリン・デイヴィス(指揮:S.124、S.125)

 原盤:PHILIPS(ボーナス・トラックのみTelefunken)

ユーザーレビュー

総合評価

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ピアニストを比較する際、何かとテクニック...

投稿日:2013/08/28 (水)

ピアニストを比較する際、何かとテクニックが引き合いに出される。そもそもテクニックとは何か…それは演奏者が表現する内容に奉仕する技術だと考える。アラウのテクニックは「単なる技巧」を圧倒的に凌駕している。このリストを聴いて欲しい。ここで奏でられるフレージングの隅々にまで音色の変化・使い分けが徹底的になされている。同じ四分音符でもアラウが弾けば何層にも深い意味づけが彫琢され表出されることになる。アラウが表現しようとする音楽を、アラウの芸風で表現し切るなら自ずと、このテンポになるのが納得行く。ピアノは速く弾く方が楽である。弾き飛ばせば、そこでの時間は軽いものになるから。。素晴らしいアラウ…是非このリスト全集をアラウの演奏で聴いて欲しい。もしかしたら、あなたのこれまでの音楽観が刷新されるかもしれない。私はこの演奏を聴いて今晩も心身の芯を振るさせ涙するであろう。嗚呼…アラウ!あなたの演奏を一度でも生で聴きたかった。。

music is great さん | 滋賀県 | 不明

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リストの曲は超絶技巧を誇示するための作品...

投稿日:2012/02/26 (日)

リストの曲は超絶技巧を誇示するための作品と言われることが多いが確かに技巧の冴えがなければ曲に何の説得力も生まれないところがある。アラウのリストは技巧の冴えはもちろんのこと持ち前のゆったりとした深い呼吸でリストの曲の「隠れた美しさ」を聴く者に気付かせてくれる。かく言う自分もリストの曲はただ単にスポーティーで華やかな曲か晦渋で難解な曲だと思ってた時期がある。リストの「深い精神性」を弾いてくれる人が少ないためであろう。アラウは巨匠の名にふさわしく見事なまでに美しいリストを弾いてくれた。生誕200年記念のこのセットはアラウ、リストのファンなら必携である。

しょーぱん さん | 神奈川県 | 不明

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堂々としたピアノ協奏曲第1番は2楽章の濃...

投稿日:2011/09/03 (土)

堂々としたピアノ協奏曲第1番は2楽章の濃厚なロマンティシズムが素晴らしい。2番のコンチェルトもロマンティック。 ソナタは、繊細で何かを慈しむようなタッチで描かれている。 超絶技巧練習曲では立派なテクニックと高い音楽性を聴かせてくれる。 そして、アラウの『孤独の中の神の祝福』は絶品。 全体的にテクニックで聴かせるというよりは、テクニックだけでなく深い音楽性を湛えたリストと言える。 ボーナス・トラックの『スペイン狂詩曲』はそれまでと打って変わって、速いテンポ感で一気に駆け抜ける。爽快。

静流 さん | 福岡県 | 不明

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