CD 輸入盤

『ダフニスとクロエ』第2組曲、『マ・メール・ロワ』、ラ・ヴァルス、他 セルジウ・チェリビダッケ&フランス国立放送管弦楽団(1973、74年ステレオ)(2CD)

ラヴェル(1875-1937)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ALT301
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲、『マ・メール・ロワ』、ラ・ヴァルス、スペイン狂詩曲、他
チェリビダッケ&フランス国立放送管(1973、74 ステレオ)
チェリビダッケのピアニッシモをついに再現、人間業とは思えぬ凄さ!


「ついにチェリビダッケの超ピアニッシモが捉えられたか? フランスから到着したこのCDのソースを聴いて、私は驚きに打たれた。〈ダフニスとクロエ〉の冒頭、音楽の音と呼ぶにはためらわれる、もっと微妙で、まだ形になっていない何か。空気の震えや風と呼びたくなるような何か。単にきれいとかそうでないということを超えた何か。弦楽器から漏れてくるひそやかな吐息のような、動物のうごめきみたいな何か。その生々しさや実存感にぎょっとしたのだ」 許 光俊・ライナーノーツより

この一文を読んだだけでも聴きたくてたまらなくなるチェリビダッケ最高のアルバム登場です。ラヴェルの音楽は感覚的に聴こえながらも、異常なまでに理詰めな計算に基づいているので、まさにチェリ向き。これまであまり状態の良くないライヴが多かったため、彼のピアニッシモが体感できませんでしたが、オリジナル・マスターから復刻した当アルバムはチェリビダッケのラヴェルならではの音世界を再現しました。
 『マ・メール・ロワ』の幻想的な美しさも想像を絶する凄さ。人間業を超えた芸を堪能できます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
Disc1
ラヴェル:
● スペイン狂詩曲(録音時期:1973年12月23日)
● 組曲『マ・メール・ロワ』(録音時期:1974年2月6日)
● 道化師の朝の歌(録音時期:1974年5月29日)

Disc2
● ラ・ヴァルス(録音時期:1974年10月2日)
● 『ダフニスとクロエ』第1組曲(録音時期:1974年10月16日)
● 『ダフニスとクロエ』第2組曲(録音時期:1974年10月16日)

 フランス国立放送管弦楽団
 セルジウ・チェリビダッケ(指揮)

 録音場所:パリ、シャンゼリゼ劇場
 録音方式:ステレオ(アナログ/ライヴ)

 ディスクは国内プレスとなります。

内容詳細

最初のスペイン狂詩曲の冒頭、その精緻で神秘に富んだ美しさにびっくり。その曲の続きやら、後続の曲も色彩の豊かさ、妖艶さでは群を抜いている。テンポも晩年のような遅さはなく、その点でも抵抗はない。音質は何の問題もないし、異形の名演として推す。(白)(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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 『ダフニスとクロエ』第2組曲の表記は間...

投稿日:2017/01/11 (水)

 『ダフニスとクロエ』第2組曲の表記は間違っていると思う。 合唱つきで、第一組曲と第二組曲が入っているのだから、『ダフニスとクロエ』全曲と記載されるべきだ。もし『ダフニスとクロエ』全曲と書かれた場合、この盤はチェリにとって唯一の全曲盤となり、このCDの重みは計り知れないことになる。しかもこの『ダフニスとクロエ』は絶品である。幽玄を醸し出すような合唱のピアニシモ!うねるように盛り上がる合唱の響き、煌びやかなフランスの木管、何をとっても一番と言える。ある意味、『ダフニスとクロエ』ってこんな曲だったのか!!というような衝撃さえ感じる。演奏終了後の割れんばかりの拍手は、この時の聴衆も衝撃をもって迎えた証左であると思う。また、マ・メール・ロアは、厳格にコントロールされてはいるが、フランスのオケのやんちゃさが残り、これまた絶品。壮絶なピアニシモにコントロールされるオケから、おもちゃ箱から飛び出したような音が聞こえる。このバランスが素晴らしい。  これでは、蜜月状態には居られないだろうと思わせる演奏。音楽はライブであり一期一会であることを知らしめてくれるような演奏。チェリには悪いが、このような演奏を後日聞くことができる意味で、録音技術には感謝しなければならない。

北の火薬庫 さん | 北海道 | 不明

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やっぱりチェリさんは、凄い。チェリビダッ...

投稿日:2015/10/04 (日)

やっぱりチェリさんは、凄い。チェリビダッケの演奏は、ミュンヘンとの演奏があればいい、と、思ってましたが(シュトットガルトのDGは、何故その演奏会のを選んだのか、疑問なもの多い)このフランス国立放送管とのラヴェルは、そうあって欲しい響き、音楽が聴けました。いつもながらのスペイン狂詩曲の冒頭の見事なこと、心理学的要素まで駆使したような、絶妙、一瞬一瞬で発せられ消えていく音、楽器の連なりに感嘆。「ラ・ヴァルス」の、うなり声で緊張感、イカレ具合は、否応に増す。「マ・メール・ロウ」の無駄のない、細部まで気、神経と技を張り巡らし整えられた響き。合唱の加わった「ダフニス」のピアニッシモは、増幅されてるようにも感じました・・。やがて、理にかなった、大迫力の賛歌へ。これ、聴いたら大拍手だわな。わずか1年で袂を分かったのはもったいないけれど、それもむべなるかな。或る意味、異常な演奏。そして、口あんぐりの素晴らしさ。40年以上経て、よくぞ、これ程のライヴ演奏記録、世に出してくれました。

sunny さん | 兵庫県 | 不明

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ラヴェルはチェリにとって得意中の得意のレ...

投稿日:2015/06/24 (水)

ラヴェルはチェリにとって得意中の得意のレパートリーで、色々なオケとの組み合わせがあるが、読響との初来日公演初日での「マ・メール・ロア」は忘れ難い。チェリ独特のpppp.第二、第三曲で(このCDのリーフレットで許光俊氏が超弱音―あまりいい形容とは思えないがーと呼んでいるもの)が聞けたのと、最後のところで音が無限に広がっていく様は本当に素晴らしかった。三年後にロンドン響と来た時も同じ曲をやったが、うまく音楽が広がっていかないと感じていたら、柴田南雄氏だったか、奏者が萎縮していたのではないかと感想を述べられていた。このCDでもpppp.は堪能出来る。ソロの奏者も弦も実にうまく、萎縮している様子はかけらもない。ただ、シュトゥットガルド響や読響の時と比べると、今度のシリーズは全部そうだが、録音の関係で響き全体が暗い。ラヴェルのパステルカラーのような幻想性よりも、ハードエッジな描き出し方のシャープさやコントラストの強さが際立って聞こえる。スペイン狂詩曲が夜の官能性みたいなものを強く帯びて聞こえるのもこのためかもしれない。ダフニスの第一組曲も夜の曲が多いので、暗闇に展開される音の彩りの妙みたいな感じで、ハミングの合唱が入ると余計前衛性を帯びて聞こえる。それが面白いととるかどうか、演奏以外の要素が介在するだけに微妙(だから再生音楽は、とチェリの声が聞こえそうだが)だけれども、演奏の傑出しているところは疑いないし、オケもシュトゥットガルドよりも巧いせいか、第二組曲の「朝」の盛り上がりは比類がない。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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