暗い・憂鬱・重い、けれどド派手な音響のオンパレード。個人的にラングストレムは北欧のヤナーチェクだと思う。特に１番は、願わくば出来るだけ多くの人に聴いて欲しい。私はこのＣＤに出会えて感謝感激。

まるで某国営放送の大河ドラマに出ても不思議でない。金管に力が篭った演奏である。シベリウスとは系統が違うが聴き応えは十二分。

スウェーデンの作曲家、テューレ・ラングストレム（1884-1947）の交響曲全集+α。北欧的情緒と近代的なモダニズムが融合したような作風で、アルヴェーン、ステンハンマルといった同国の有名な作曲家の後期ロマン派的な作風とは一味違った雰囲気を持つ。録音は少しキンキンした金属的な響きがあるものの、ラングストレムの作風には逆に合っているかもしれない。