数々の歌劇でヴォルテールと共作し、とりわけ《ナヴァールの姫君La Princesse de Navarre 》によってラモーは「フランス王室作曲家」の称号を獲得した。その弟の長男ジャン=フランソワ・ラモーは、ディドロの小説『ラモーの甥』のモデルになっている。
根音や転回形といった概念を用いて機能和声法と調性を体系的に理論化した最初の音楽理論家としても有名。ハーモニーという語を和音や和声の意味で用いる習慣は、ラモーにさかのぼる(『和声論Trait? de l'harmonie 』〔1722年〕、『音楽理論の新体系Nouveau syst?me de musique th?orique 』〔1726年〕)。