ラフマニノフ、セルゲイ(1873-1943)

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CD

ピアノ協奏曲第3番 ホロヴィッツ、ライナー&RCAビクター交響楽団(XRCD)

ラフマニノフ、セルゲイ(1873-1943)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
JMXR24052
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

XRCD24
RCAレッド・シール・アルティメイト・リマスタリング・エディション
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
ホロヴィッツ、ライナー&RCAビクター交響楽団

作曲者の自作自演を凌駕することが出来たのはホロヴィッツだけ―
ライナーと共演した1951年録音の超名盤、ついにXRCD24で復刻。

ホロヴィッツがレパートリーにしていた数少ない協奏曲のうち、チャイコフスキーと並んで最も頻繁に演奏したのがラフマニノフの3番でした。名ピアニスト、ヨーゼフ・ホフマンに献呈されたにも関わらず、ホフマンやそのほかの巨匠たちはこの協奏曲に手をつけようとせず、結局作曲者自身とホロヴィッツの演奏(および録音)によって、この作品は広く知られるようになったのです。ホロヴィッツは、1927年にカール・ムック指揮でハンブルクで初めて演奏してから、クーセヴィツキー、ストック、ライナー、ダムロッシュ、モントゥー、メンゲルベルク、フルトヴェングラーら当代の巨匠指揮者と共演し、1930年にはロンドンでこの曲の初録音を成し遂げました(アルバート・コーツ指揮ロンドン響と英HMVに録音)。その後、ライナーとの共演となった当1951年盤、そして1978年のアメリカ・デビュー50周年記念演奏会におけるオーマンディ&ニューヨーク・フィルとの共演盤という3種類の正規録音を残しているほか、ライヴ録音も数種類残されていることから、ホロヴィッツの作品へのこだわりが伺えます。
 この演奏が録音された1951年は、ムソルグスキー『展覧会の絵』、ショパン『幻想ポロネーズ』『スケルツォ第1番』、スーザ『星条旗よ永遠なれ』などの名演盤を生み出した年であり、いわば心技体とも最も充実し、1953年に一時演奏活動から引退してしまう前の最後の輝きを記録しています。このラフマニノフの3番も、荒々しいほどのエネルギーに満ち溢れ、音色は色彩感やデリケートなニュアンスに富んでおり、それをフリッツ・ライナー指揮するオーケストラが引き締まった響きで十全にバックアップしているのも大きな聴き所です。
 1994年に『ホロヴィッツ・コレクション』の一環としてCD化されて以来、ひさびさのリマスタリングで、RCA秘蔵の真正オリジナル・モノラル・アナログ・マスターテープからの復刻によって、黄金期のホロヴィッツの名演盤が鮮やかによみがえっています。解説:川田朔也、Q.イートン。(BMG)

・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30
 ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
 RCAビクター交響楽団
 フリッツ・ライナー(指揮)

 録音:1951年5月8、10日、ニューヨーク、カーネギー・ホール(モノラル)
 JVC K2 24 BIT REMSTERING MONO
 オリジナル・プロデューサー:ジョン・ファイファー
 オリジナル・レコーディング・エンジニア:ルイス・レイトン
 オリジナル・マスター:モノラル
 リマスタリング・エンジニア:杉本一家(JVC)
 初出:LM-1178(1951年12月発売)

総合評価

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このモノトーンの顔を見て購入意欲が湧きま...

投稿日:2021/07/15 (木)

このモノトーンの顔を見て購入意欲が湧きますか?湧きませんよね。そんなラフマニノフならぬ昔の総理大臣の石像の様なジャケットが印象的。ホロヴィッツとライナー、丁々発止の掛け合いでまれにみる「第3番」が聴けます。モノラルながら長く名盤ガイドに名を連ねていただけのことはあります。この曲には数多の名盤がありますが、外せない外したくない演奏の最右翼です…あっ、やっぱり買っちゃった!

困ったお父さん さん | 三重県 | 不明

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演奏タイムデータを主に再投稿させていただ...

投稿日:2011/12/10 (土)

演奏タイムデータを主に再投稿させていただきます。作曲者ラフマニノフから「私よりうまくこの曲を演奏する 」と感動を伝えたというホロヴィッツの弾くラフマニノフのピアノ協奏曲第3番はホロヴィッツがキエフの音楽院を卒業する時の卒業演奏にも選んだ程の曲で演奏録音盤も数種類残されている様です。確認出来ていない点もありますがHMVレビューと重複するとしてもちょっと棚卸しして見ましょう。1930年録音A.コーツ/LSO(タイム@14’23A8’06B11’16)、1948年録音バルビローリ/NYPO(タイムトータル34’22)、1950年録音クーセヴィッキー/HBSO、1951年録音ライナー/RCASO(タイム@15’18A9’46B12’12)、1978年録音オーマンディ/NYPO(同@16’50A11’39B14’58・・・但しライブ)、1978年録音メータ/NYPO(同@16’13A11’23B14’59・・・但しライブ)といった具合です。本盤は1951年の録音で、ライナー(当時63歳)の引き締まった指揮をバックにホロヴィッツ(当時48歳)はやや愛想はないもののそのピアノタッチの明確さを伝えた演奏でその力感・安定感が素晴らしいですね。まぁ、技巧面を主にピアニスティックな表現でラフマニノフの情緒を打ち出す処は勿論あるのだけれどモノラルだけに彼の切れの良さが轟音に近く実にダイナミックに聴かれます。第1楽章でのカデンツァの弾き切りも印象的です。とにかくこの難曲ありてホロヴィッツ有りという処でしょうか。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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とてつもない超名演だ。このような演奏こそ...

投稿日:2011/07/30 (土)

とてつもない超名演だ。このような演奏こそは、人類が永遠に持つべき至宝であるとさえ言えるだろう。本演奏におけるホロヴィッツのピアノはもはや人間業を超えているとさえ言える。強靭な打鍵は、ピアノが破壊されてしまうようなとてつもない迫力を誇っているし、同曲の随所に聴くことが可能なロシア風のメランコリックな抒情的旋律の数々においても、ホロヴィッツは心を込めて歌い抜いている。その表現の桁外れの幅の広さは、聴いていてただただ圧倒されるのみである。同曲は、弾きこなすのに超絶的な技量を有することから、ピアノ協奏曲史上最大の難曲であると言われており、ホロヴィッツ以外のピアニストによっても名演は相当数生み出されてはいるが、それらの演奏においては、まずは同曲を弾きこなしたことへの賞賛が先に来るように思われる。ところが、ホロヴィッツの演奏では、もちろん卓越した技量を発揮しているのであるが、いとも簡単に弾きこなしているため、同曲を弾きこなすのは当たり前で、むしろ、前述のように圧倒的な表現力の方に賛辞が行くことになる。このあたりが、ホロヴィッツの凄さであり、ホロヴィッツこそは、卓越した技量が芸術を凌駕する唯一の大ピアニストであったと言えるだろう。人間業を超えた超絶的な技量を有していながら、いささかも技巧臭がせず、楽曲の魅力のみをダイレクトに聴き手に伝えることができたというのは、おそらくは現在においてもホロヴィッツをおいて他にはいないのではないかと考えられるところだ。そして、本演奏を聴いていると、あたかも同曲がホロヴィッツのために作曲された楽曲のような印象を受けるところであり、それ故に、現時点においても、同曲については、ホロヴィッツを超える演奏がいまだ現れていないのではないかとさえ考えられるところだ。ライナー&RCAビクター交響楽団も、このようなホロヴィッツの圧倒的なピアニズムに一歩も引けを取っておらず、感情の起伏の激しい同曲を見事に表現し尽くしているのが素晴らしい。なお、ホロヴィッツによる同曲の超名演としては、オーマンディ&ニューヨーク・フィルをバックにしたライヴ録音(1978年)があり、指揮者はほぼ同格、オーケストラは新盤の方がやや上、録音は新盤がステレオ録音であるが、ホロヴィッツのピアノは本盤の方がより優れており、総合的には両者同格の名演と言ってもいいのではないだろうか。また、本盤でさらに素晴らしいのは、XRCD化によって見違えるような高音質に蘇ったということである。本演奏は今から60年前の録音であり、モノラル録音ならではのレンジの幅の狭さはあるが、ホロヴィッツのピアノがかなり鮮明に再現されており、おそらくは現在望み得る最高の音質に生まれ変わったと言える。いずれにしても、同曲演奏史上最高の超名演をXRCDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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