ラフカディオ・ハーン

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雪女 日本の童話名作選シリーズ

ラフカディオ・ハーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784039637406
ISBN 10 : 4039637402
フォーマット
出版社
発行年月
2000年02月
日本
追加情報
:
29cm,35p

内容詳細

ある寒い夕暮のこと、ふたりの木こりがひどい吹雪にあいました。ふたりはとりあえず、渡し守の小屋に逃げこんで、入り口の戸をしっかり締め、頭からみのをかぶってごろりと横になりました。いつとはなしに眠りこんだ顔に雪があたって、驚いた若い方の男が目をさますと、締めたはずの入り口の戸があいていて、白装束の女が、年老いた方の男の上にかがみこんで、白い息を吹きかけています。と、きゅうに、その女がふりむいて若者の方に身をかがめてきました。見れば女の目は、ぞっとするほど怖ろしい。だが顔は、ひじょうに美しい…。日本の伝説・奇談に魅せられた小泉八雲の傑作物語。伊勢英子が絵本化。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Hideto-S@仮想書店 月舟書房 さん

    小泉八雲の『怪談』に収録された物語に伊勢英子さん(この本では漢字表記)が絵をつけている。淡いブルーを基調に美しくも悲しい女性が描かれる。約束を破ってしまったため、大切なパートナーを永遠に失ってしまうという結末は、『鶴の恩返し』や日本神話のイザナギイザナミ、ギリシャ神話のオルフェウスの寓話など繰り返し使われている。これは、夫婦と言えども踏み越えてはならない一線があるという教訓なのか。なお、舞台となっているのは東京西部の青梅市らしく、この地には『雪おんな縁の地』の碑が立っているそうだ。2000年1月初版。

  • masa@レビューお休み中 さん

    誰でも一度は読んだことのある雪女の物語。あらすじがわかっていながらも、この胸に響くせつなさは何であろうか。叫ぶように熱く、呻くように悲しく、人間の愚かさとはかくありきと言わんばかりの悲哀の物語である。いせさんの絵がとてつもなく美しいんですよ。茂作と巳之吉が閉じ込められた吹雪の光景なんかは、映像を見ているような雪の光景なんですよ。雪女の恐ろしくも美しい姿も、こんな風に描くのかと感嘆してしまうほどなんです。こんなにも短いお話なのに、夢中になって読んでしまいました。あぁ、また時間をおいて読んでみたいです。

  • mocha さん

    小泉八雲の『KWAIDAN』の中でも、『雪女』はファンタジックで美しく、一番好きな作品。この本では平井呈一氏の訳がとても読みやすく、雪女の哀しみがひたひたと伝わってくるし、約束を守れなかった巳之吉にも「無理からぬこと」と思わせられる。伊勢英子さんの冷たく透明感のある絵が、素晴らしい。

  • ふう さん

    何度も読み、孫にも寝る前に話してきた物語。読友さんの感想と、伊勢さんの絵に惹かれて改めて読んでみました。1行目、「武蔵の国のある村に…」で立ち止まってしまいました。もっと北の雪深い地方の話だと思っていたのですが、民話なのであちらこちらで語り継がれてきたのですね。雪というよりは氷に近い冷たさと美しさ。そして、秘めた強さと愛。多分、雪女の思いは男を見張るためから徐々に男と暮らす楽しさへと変わっていったのでしょう。その暮らしを守れなかった男へのやりきれなさ。最後の雪空はただただ広く悲しく、胸が張り裂けそうです。

  • ☆よいこ さん

    絵本。絵も文章もとても美しい。茂作(もさく)と巳之吉(みのきち)は山から帰る途中吹雪にあい小屋に逃げ込む。夜中に巳之吉が目覚めると、茂作の上に覆いかぶさるように白い女がいた。巳之吉は見逃してもらったが、誰かに話せば殺すといい残される。数年がたち、巳之吉は美しい女房をもらう。子供にも恵まれ幸せな日を送っていたが、ある夜ふと白い女のことを思いだす。女房はどこでその女に出合ったのか話してくれとせがむ▽音読したら約15分くらい。語りたい。

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