ライヒ、スティーヴ(1936-)

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CD 輸入盤

『ダブル・セクステット』『レディオ・リライト』 ブラッド・ラブマン&アンサンブル・シグナル

ライヒ、スティーヴ(1936-)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
HMU907671
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ライヒも絶賛のアンサンブル・シグナル新譜
ライヒの2作品を収録


作曲者であるスティーヴ・ライヒも「敏捷にして精確無比、そして情感豊か。ぜひ聴いて頂きたい」と絶賛の、アンサンブル・シグナルによる新譜の登場。2007年の『Double Sextet』、そして2012年の『ラジオ・リライト』、という、ライヒの最近の2作品を収録。『18人の音楽家のための音楽』と対を成すアルバムです。
 『Double Sextet』はもともとはフルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、打楽器の6人のソリストがいて、6人で演奏したテープに重ねてライヴで6人で演奏する、というものでしたが、この録音では、それぞれの楽器の奏者が2人ずつ存在し、すべてがライヴで(テープを用いずに)演奏されています。12人が同時にライヴで演奏するこのヴァージョンのほうが、より満足のゆく結果となっていると指揮者ラブマンはライナーノートに書いています。『RADIO REWRITE』は、ライヒがイギリスのロックバンド「レディオヘッド」にインスピレーションを受けて書かれたもの。レディオヘッドの音楽が素材となっていますが、濃厚なライヒ・ワールドが展開される興味深い作品です。(輸入元情報)

【収録情報】
ライヒ:
1. Double Sextet (2007)
2. RADIO REWRITE (2013)

 アンサンブル・シグナル
 ブラッド・ラブマン(指揮)

 録音時期:2016年1月24日(2)、2011年3月11,12日(1)
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

  • 01. I. Fast
  • 02. II. Slow
  • 03. III. Fast
  • 04. I. Fast
  • 05. II. Slow
  • 06. III. Fast
  • 07. IV. Slow
  • 08. V. Fast

ユーザーレビュー

総合評価

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80歳を迎えたスティーヴ・ライヒ(1936年〜...

投稿日:2016/11/01 (火)

80歳を迎えたスティーヴ・ライヒ(1936年〜)を祝福するアルバムが次々とリリースされていますが、このブラッド・ラブマン指揮によるアンサンブル・シグナルの「ダブル・セクステット / レディオ・リライト」もその1枚。 アンサンブル・シグナルはライヒの代表作「18人の音楽家のための音楽」もリリースしており、その透徹した演奏は新たなマスターピースの誕生を予感させました。 「ダブル・セクステット」は、2011年3月11日・12日の録音。文字通り、2組の6人編成、すなわち、ヴァイオリン2、チェロ2、フルート2、クラリネット2、ピアノ2、ヴィブラフォン2の計12名により演奏されています。 本来は、あらかじめ6人で演奏したテープを会場で流し、そこに音を重ねるようにして、6人が演奏する曲だそうですが、アンサンブル・シグナルは、12人編成で一気に演奏しています。 非常に力強く、緊迫感さえ伴って演奏される「T. Fast」。そこには現代が横たわっているようで、人々がどこかへ追い詰められていくような情景も浮かび上がってきます。 一転して、たおやかな「U. Slow」。つかの間の平穏でしょうか?これから訪れるであろう変化の時に備えるようにも聴こえます。 再びアップテンポで隙のない演奏が続く「V. Fast」。何かに急かされるように進み、歯切れの良いエンディングを迎えます。 鮮やかな色彩感に溢れた演奏は見事。 「レディオ・リライト」は、2016年1月24日の録音。ライヒが、先鋭的なロックバンド、レディオヘッドの楽曲にインスパイアされて書いた作品であることは、双方のファンによく知られていると思います。 ちなみに、レディオヘッドのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドがポーランドの音楽祭で、ライヒの「エレクトリック・カウンターポイント」を演奏したことが、この曲の誕生につながったのだそうです。 さて、「レディオ・リライト」は、フルート、クラリネット、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、エレクトリックベース、ピアノ2、ヴィブラフォン2の計11名により演奏されています。 「T. Fast」は、こちらに向かってグイグイと迫ってくるかのような曲。ロックの力強さが表現されているのでしょうか? 「U. Slow」は、穏やかな世界へと転じていきます。ゆったりと流れるサウンドはどこか東洋的。 「V. Fast」には、さほどの速さは感じられません。ミディアムテンポで力強さを秘めたメロディが奏でられ、ミニマル・ミュージックというより、クラシカルなムードが香り立ちます。 「W. Slow」では、再びスローに移行していきますが、ある種の緊張感が曲を支配しているように感じられます。 「X. Fast」は、前曲の緊張感を引き継いでドラマチックに展開していく中で、クライマックスが訪れます。 ライヒは、アフリカ音楽やガムランを研究した当時と同様に、ロックをも自家薬籠中の物にしてしまったのでしょう。 それにしても、70代後半という年齢でロックバンドに興味を持つとは・・・。いつまでも探究心を失わない天才、ライヒに改めて敬意を表したいと思います。 全8曲、約40分の澄み切った世界に浸りながら。

hiro さん | 愛知県 | 不明

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