ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

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親和力 講談社文芸文庫

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061975934
ISBN 10 : 4061975935
フォーマット
出版社
発行年月
1997年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,474p

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読書メーターレビュー

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  • さゆ@俳句集販売中 さん

    水と水がくっつくような親和力は、ゲーテによれば人の心にもあてはまるらしく、それは禁断の恋にも繋がって行き‥という話。一見、科学をむりやり人間心理にこじつけているようにも見えるが、優しさは受けとることもまた優しさであったり、美しいものを美しく感じることもそれは美なる純粋な心を持っているからともいえる。科学の発展で心が証明されたらまた読みたい。

  • syaori さん

    『親和力』とは「物質が科学反応を示して」「牽きあう」力のことで、これが四人の人物の間に起る情動になぞらえられます。一組の夫婦に夫の友人、妻の姪。彼らは「気高いとまでは言えなくとも善良な」人物で、彼らの恋や情を追う物語は、ある種「晴れ晴れとした」澄明さの中で展開してゆくよう。それは、聡明さや純粋さ情熱などの各人の持つ善いものが牽きあい、離れ、様々に変化してゆく中で高められ、「自己の類を超越」した完きものとして昇華されるのを見るからなのだと思います。その、作者が生成してみせた「至高のもの」の何と美しいこと。

  • Gotoran さん

    夫と妻(主人公)のもとに夫の親友の軍人が訪れる。また妻の姪の少女が共に生活する中で、夫婦関係がぎくしゃくし、夫と少女、妻と軍人、各々倫理に反した2組のカップルが生まれる。相互交流の結果、夫と少女は情熱に溺れた末に・・。夫と清純な少女の道ならぬ恋、離婚を意識する妻の葛藤、妻に惹かれながらも親友のために恋心を隠そうとする軍人の高貴さ等々、夫と妻を中心に登場人物たちの心理が魅力的に描かれる。科学者でもあった文豪ゲーテ、化学親和力をベースに見事に小説『親和力』に昇華させた本作。読み応え十分だった。

  • けいこ さん

    ひと組の夫婦に其々好きな人が出来て、そこからどうなるかという物語です。ひとつひとつの事柄や登場人物の言動を通して、著者ゲーテの深い見識が語られています。例えば山道の造り方や建築家のこと、人の起こす行動についてなど。ゲーテの叡智に圧倒されてしまいました。教会のなかでオッティーリエが物思いに耽り、そのなかで誰かを向い入れようとする場面がとても印象に残りました。

  • 無能なガラス屋 さん

    「人は一度苦しみに出会うと、更にみずから我が身を苦しめずにはいられないものなのである。」-p332〉憂鬱とか苦しみにはある種の快楽がある気がする。もちろん初めはどんな手を使っても自分の身から追い出そうとすると思う。だが、そのむなしい努力にも疲れてしまった時、いっそのことそれらの状態に浸りきってしまうと不思議なことに蜜の味がしてくるものだ。

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ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

1749‐1832。ドイツの詩人・作家。フランクフルト生まれ。25歳で書いた小説『若きウェルテルの悩み』が大ベストセラーとなり、世界的な反響を呼ぶ。27歳でヴァイマール公国の官僚として宮廷に入る。この頃、7歳年上のシュタイン夫人と親しくなり、長い友情・恋愛関係が始まる。文学だけでなく、地質学、鉱物学

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