ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

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イタリア紀行 中 岩波文庫 改版

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003240601
ISBN 10 : 400324060X
フォーマット
出版社
発行年月
2007年04月
日本
追加情報
:
15cm,247p

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読書メーターレビュー

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  • 会津の斎藤 さん

    「私は生まれ変わって帰るのでなければ、むしろこれきり帰らぬ方がよほどましなのだ」ゲーテの覚悟を感じた一節。響きました。

  • イプシロン さん

    上巻が旅行を楽しむゲーテと彼の人柄の描写だとしたら、中巻は旅行によって彼がどのように内面を磨いていったかが描かれていると言えるだろう。人類に絶望しながら最下層の人々に希望を見るのは、ローマやヴェネツィアの平穏さとは懸隔極まるヴェスビオ、エトナという活火山――自然のもつ破壊力――に拮抗しうる人間の中にある潜み――内的創造力――を重ねているのだろう。人はみな旅人。過去人の思いを受けとり、未来人に渡す道の途上なのだ。私とは“流れ”の一点に過ぎないというのは、いかにも仏教的だが、それがゲーテの人間観なのだろう。

  • さきん さん

    ナポリからシチリア、そしてナポリに戻る。火山活動の盛んな時期だったようで、プリニウスの博物誌にも言及していた。最後のナポリの湾に入れず、岩にぶつかりそうになる下りは、話を盛ったように感じるほど上手く書かれていた。各地の土地柄を自然のものや地質、古典からの引用で描写するのは、すごく興味深かった。古代ローマと中世の画家や作品についてはわからないことだらけだった。歌劇も中世の作品はまったく知らないのばかりだった。シチリアは確か、シチリア王国だった気がするが、貧しい感じが伝わってきた。

  • くみ さん

    ローマからシチリアへ。シチリアではローマ以上に滞在を楽しんだ様子。とにかく好奇心が強い!鉱物を採取したり、ボスビオ火山が噴火すれば火口を見に行くし、世界的犯罪容疑者の家族に会いたいと思えば絶対に行く!現代ではNGなこともあるけど、その行動力はすごい。行ってみたいなと思ったのはパレルモの聖ロザリア教会。あんな繊細な描写を目にすると旅行心を刺激されます。そして写生者クニープへの思いやり。2人のお別れのシーンはこちらも暖かい気持ちになりました。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    「もし土地の人が自分の住んでいる地方に対して愛着を持たなかったり、利益のためと学問のためとを問わず、自分の区域内に珍奇なものを蒐集しようと努力することがなかったならば、旅行者は長いあいだ苦心しても報いられることがないであろう」(193ページ)。ゲーテという人の琴線に触れることができた箇所。「私はナポリでは、勤勉に働く人間は比較的多く下層社会の中に発見される、という逆説を主張したい」(259-260ページ)。ゲーテ先生の感受性は素晴らしいと思える。ふつう、このような感想は持たないと思えるので。異国への凝視。

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ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

1749‐1832。ドイツの詩人・作家。フランクフルト生まれ。25歳で書いた小説『若きウェルテルの悩み』が大ベストセラーとなり、世界的な反響を呼ぶ。27歳でヴァイマール公国の官僚として宮廷に入る。この頃、7歳年上のシュタイン夫人と親しくなり、長い友情・恋愛関係が始まる。文学だけでなく、地質学、鉱物学

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